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職員個人の名前と住所で森林公園を10年貸付

職員個人の名前住所で契約


貸付期間~平成24年7月20日から令和5年3月31日


森林公園樋の口ハイランド

 森林公園樋の口ハイランド

県が2億7千万円でつくった森林公園(産業振興施設)の案内図。サクラ、ツツジなど1万6千本の木々が植えられ、ことにシャクナゲ園は有名だった。森林浴の楽しめる遊歩道、草スキー場、展望台、パラグライダーの基地があった。市は、平成24年から民間会社に土地・建物すべてをタダ同然で貸し付け、営利目的でフォレストアドベンチャーに使わせている。この無料の公園を、もう10年も市民は使えていない。

この貸付が、いよいよ今月末で終わる。この機会に、公園を市民の為の公園にもどすべきなのだ。しかし、3月議会で市は、引き続き10年の貸付を会社と継続すると答弁した。


2012年8月16日の樋の口ハイランド貸付契約書

フォレスト契約書5

上は、10年前、松本嶺男が福岡公証役場で作らせた樋の口ハイランド貸付契約書。

署名したのは、松本嶺男の代理人、井上義弘。井上の住所は福岡県糸島市雷山●●●。

契約相手方は、(有)パシフィック・ネットワークの金丸一郎代表。金丸の住所は神奈川県茅ケ崎市菱沼海岸2番32-●●●

貸付物件は、土地19万4532㎡と建物3棟。年間賃貸料は、10万2140円。

貸付期間は、平成24年7月20日~令和5年3月31日。あと3日で貸付契約が切れる。


地方自治法違反の契約

地方自治法96条で、適正な対価なくして市の財産を貸し付けるときには、議会の議決が必要だが、これは議決していない「違法貸付」。

井上義弘個人の名前と住所で契約しているのは、嶺男が農林土木課長だった井上に「俺の代理で公証役場に行って、契約してこい」と命じたからだが、法的根拠はない。

市の財産処分は、市役所の住所と市長の名前で契約を結ぶ。職員個人の名前と住所で結ぶ契約などない。

松本嶺男とともに多くの不正に関わった議員たちは、この契約を黙認し、違法行為を積極的に隠ぺいする役割を果たした。何しろ契約の始まりは、与党議員の口利きだったのだから。糸島市では、市の執行部と議会多数派は完璧にグル。

(詳しくは、ブログ①②③④⑦⑧参照)


令和5年4月1日 市長は自分で貸付契約を結べ

令和5年3月31日に契約が切れたら、市は次の10年契約を結ぶという。

また職員を市長代理で公証役場に行かせたら、その職員の名前と住所を契約書に書かせることになる。

月形市長は、松本前市長の不正を引き継いだのだから、自分が自ら公証役場に行って、違法な契約を結ぶべきなのだ。「月形祐二」の名前と志摩桜井の自宅住所を使って。

そうすれば、職員に迷惑をかけることはない。行政財産の私物化が一般市民にもわかりやすい。


不正をやり遂げ隠ぺいできる者が出世

糸島市は、上が命じた不正を立派にやり遂げれば出世できるシステムだと思う。

2012年2月3日の林間施設(樋の口ハイランドと木の香ランドキャンプ場)の指定管理者選考会で、ヤラセの事業者選定をし、虚偽の議案を作成し、利害関係者と飲食し、不正の隠蔽に関わった洞孝文農林水産部長は、総務部長に出世し、職員採用やきららの湯・保育所の無償譲渡に関わった。運動公園整備事業にも馬場貢部長らと関わり、退職後はシルバー人材センターの事務局長に天下った。

議会で松本嶺男を支えた元副議長の三嶋俊蔵が、シルバー人材センターの理事長。嶺男のおかげで私腹を肥やした多くの有力者が、全力でこのペテン師を守っている。

上記指定管理者選考会で、副市長としてヤラセに加わった谷口俊弘は、その後、きららの湯の移管先選定委員会委員になった。きららの湯の無償譲渡先に選定された会社は、設立わずか2年で、温泉経営などしたこともなかったが、社長は、松本嶺男、月形市長、堀田勉議長のお友達だった。そして昨年11月、無償譲渡後わずか5年で休業した。これも大失敗だったが、推進した馬場貢副市長をはじめ、だれも責任をとっていない。谷口俊弘は、ヤラセをしまくった保育所の無償譲渡にも関わり、いま行政区長として市の非常勤職員である。

誰もかれも、不正の実態を知りながら保身のために沈黙し、堂々と高い地位に就いている。

上記の指定管理者選考会で、委員としてヤラセに加わった瀬戸課長は、退職後、行政区長、保護司になった。

最後に、違法な契約を公証役場で結んだ井上義弘農林土木課長は、建設都市部長、企画部長、教育部長を歴任し、いまは都市施設課長補佐として泊の道路用地買収に関わっている。建設都市部長のときには、自分の農地と小島忠義議員の溜池を前原東土地区画整理事業で開発した。


議会の役割

私が議会で「これはおかしい」と質問するたびに、以下の議員たちが特に激しく妨害した。有田継雄(議長)、中村隆光(副議長)、浦伊三次(議長)、谷口一成(議長)、田原耕一(議長)、堀田勉(議長)、小島忠義(建設産業常任委員会委員長)、井上健作(副議長)、寺崎強(議会運営委員会委員長)、三嶋俊蔵(副議長)、笹栗澄夫(総務常任委員会委員長)、徳安達成(予算委員会委員長)。

議会が不正を告発しない限り、警察は動かないから市の執行部は平気だ。議会はいつもゲラゲラ笑い声が絶えず、市と議会と癒着した利害関係者らは、我が世の春を楽しんでいる。

徳安建成議員「職員の住所を議会で言うべきではない」

立憲民主党の徳安達成議員は、3月23日の議員全員協議会で、「職員の住所を議会で言うべきではない」と発言した。まったくその通りだが、契約書に書いてあるから仕方がない。

この違法貸付で市の財産が長期に損害をうけているため、公共の利益を考え、今回あえて言及したのである。

行政書士の資格をもっているらしい徳安議員が、「個人の名前や住所で行政が契約すべきではない」と市を正してくれればいいが、彼は10年間この件に賛成してきた。架空法人を使ったやらせと財産の無償譲渡にも、すべて賛成してきた。

井上健作副議長(自民系)と「健さん」「徳ちゃん」と呼び合うほど仲のいいふたりは、議場で私の質問をさんざん妨害してきた。(下のブログ参照)

市が違法な事務をしても「問題ない」とする大勢の議員らが、糸島市をとことん腐らせている。


関連ブログ 

1)前代未聞の詐欺市役所~遠山元衆院議員と松本嶺男前市長

2)警察の捜査中に不正を実行

3)不正に奪われた森林公園とキャンプ場

4)市長にしかできない犯罪

5)契約相手方法人は設立されていなかった~市立保育所の無償譲渡

6)実在しない法人を事業者選定

7)市長の隠ぺい工作

8) 内容虚偽の公正証書

11)無償譲渡と差し押さえ

13)市長が元市長に市の財産を無償譲渡

14)法人募集に個人が参入

15) 架空法人「碧晟会」

16)当て馬だった架空法人

17) 合併で私腹を肥やす

19)市長がボス

20) イカサマ市長

21) 妨害(ぼうがい)

22)妨害2

23)履歴書から議案まで虚偽

24) 元市長の法人も当て馬

25) 虚偽公文書があふれる犯罪市役所でいいですか?

26)一人二役の共同企業体

27)違法に便宜を図る会社に市長が感謝状

28)公正証書は偽造

 森林公園の違法貸付の経過