アンダーパス建設やめ踏切は平面で拡幅を!
(周船寺踏切のように)
今日、能登で大水害。地震の復旧もできていないのに、心配です。写真はピースボート災害支援センターから。
アンダーパスの完成予想図(県の資料から)。
いま現地の潤南は平屋の多い静かな住宅街です。アンダーパスになると階段の昇り降りが必要です。ここは雷山川の近く。アンダーパスは、大雨で水没する危険があります。
昨夜は、健康福祉センターあごらで、あごら東側にアンダーパスを事業費60億円で建設するため、県と市による工事説明会がありました。
県が潤南行政区にしか案内のビラを配っていなかったようで、参加者は40人くらいでした。大事なことなのに、ごく一部にしか案内していなかったのです。
月形市長はこの10年間、一度も住民説明会に来ていません。反対署名も無視して、潤南の住宅地のど真ん中に、地下8メートルの巨大なアンダーパス建設を推進してきました。
もともと浦志にあった立派な踏切を勝手に廃止して、交通渋滞を招いたのは糸島市です。
次の説明会は、9月28日、午前10時から。
場所は健康福祉センターあごらの視聴覚室。参加できる方は、ぜひおいでください。
参加者の感想・声
〇能登ではきょう大きな水害が発生しています。自然の脅威は計り知れない。自然を破壊するのではなく共存できるように!
巨大な穴を掘って、もしもの水をためるプールを作っても、何の対策にもならない。あっという間だから!
◯無駄な税金を使わないでほしい!危険で雨降ると使えなくなるようなアンダーパスは絶対反対‼︎ 人の命が大切‼︎
◯アンダーパスなどというものは、他に方法がない場合に作るべきもの。国も決して積極的に認可したとは思えない。
大渋滞になるほどの踏切ではない。公務員をしていたが、こんなやり方はおかしい。事故が心配。
◯障害者や高齢者は不便になる。水没したらあごらに避難できない。
長い感想もご紹介します
〇虚しい…
今日は住民説明会に行ってきました。
糸島の田舎にアンダーパスを作るという話。
この夏、あちこちで線状降水帯が発生。ゲリラ豪雨に見舞われて、東京だって道路が冠水。台風の雨がひどくて大水が出た…との報道。そして、その都度、「アンダーパスは危ない」と言われている。そんなご時世に、今頃アンダーパス?と思う。
アンダーパスでは、悲惨な事故がいっぱい起きているのも事実。
2008年栃木県を襲った集中豪雨で女性の乗った軽乗用車が水没し、助けを求めていたにもかかわらず救助されることなく亡くなった。
女性は自分のお母さんに「助けて」と携帯電話で連絡し、お母さんは、消防に連絡をしたけれど、消防は出動せず…。
女性は「助けて~、水が~。」と叫んでいて、最後は「お母さん、さようなら」だったと…。その時のお母さんの気持ちを考えるとやりきれない。女性は息子さんを保育園に迎えに行くところだったとか…。
出動しなかった消防も警察も責められるべきかもしれない。けれど、消防も警察も山ほど緊急通報が入っていて、その女性の緊急連絡に対して出動はできなかったと…。
そう!糸島だって、そうなりかねない。
「水位とかの確認はコンピューターでやります」とか言っていたけれど、コンピューターはまともに作動しているときには、とても便利だけど、ひとたび何かが狂うと簡単には原因が分からないこともある。たまたまそれが豪雨に見舞われた時だったらどうする?
コンピューターで判断して自動で「通行止め」とか「危険」とか電光掲示板で表示するから…って言うけれど、豪雨の時には信号だって見えないこともある。前の車すらよく見えないってこともある。そんな時に「通行止め」見えるかな?
最後にゲートを閉めるって言っていたけれど、これは人力。豪雨の中、ゲートを閉めに行くのは誰?
ゲートを閉められなかったとして、誰かが犠牲になったら…なんといって謝るんだろう?それでもやっぱり、「アンダーパスでよかったねぇ~」と言えるのだろうか?
実は、アンダーパスができる予定の地域は「さんずい」の付いた地名。「ちょっと雨が降ると浸水する」という地域。
「10年に一度の大雨を想定してポンプを設置しています」「15年に一度の大雨に耐えうる貯水槽を用意します」というのが、(行政の)大雨対策らしい。
実は、10年以上も前にも、まったく同じアンダーパスの住民説明会に行った。その時も全く同じ説明だった。「10年に一度の…」って言っていた。
今は違う。「過去に経験したことのない」という枕詞がくっつく気象状況がたびたび起こっている。
今年だって1時間に100ミリだの、70ミリだのとの報道があった。「1時間に58ミリ」というのが10年に一度の大雨だと言うけれど、1時間に100ミリだの70ミリだのということだってたびたび起きている今、「58ミリ」って、安全を担保することになる?
このアンダーパスがある地域の避難場所に行くのには、アンダーパスを通らなければ行けなくなる。
糸島って高齢者が多いんだけど、みんな雨の中を階段を下りて、上って…避難するかな?
「手動の車いすで上り下りできますか?」という質問があって、「できます」と言っていたけれど、坂道を雨の中、車いすで坂道を下って、上って…その大変さを考えたことあるかな、市役所?
そういう質問をすると、「いや、あんたたちの心配してるのは今のことでしょ?あの人たち(市役所の道路計画課とかの職員さんたち)は30年後のことを考えてるんだから!」とちょっと小ばかにしたような態度で反論する男性。
いや、30年後も大切だけど、今も大切だから…。30年後のことを考えたら、今のことは考えなくていいわけではないから!
アンダーパス賛成派と思われる人たちの中には、反対派の人の意見に声を荒らげる人もいる。そんな声出されたら、怖いから質問も意見も言えなくなる。だけど、本当にやるべきことは議論を尽くすことだと思う。
今日は仕事があって、何も意見を言わずに帰ってきた…決して事なかれ主義なわけではないけれど、でも、「ああ、あのおじさんに馬鹿にしたような態度されたらいやだなぁ」とも思ったし、「質問はまとめてさっさと言わないかん!」なんてイヤーな顔して言っていたおじさんもいるから、緊張してちゃんと喋れなかったらいけないしね…って思ったりもした。…
でも、もしも、アンダーパスができて、誰かが犠牲になったりしたら…その時に私が生きていて、それを知ったら、きっと罪悪感を感じると思う…。
私は糸島市の前市長みたいに「(事故が起きたら)その時の市長が責任を取ります。私じゃない」なんて言えるほどハートが強くない。だから、きっとものすごーく罪悪感を感じると思う。
ならば、虚しくなることを覚悟でもう1回行くしかないのかな?
ああ、虚しい…
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「市民の声に耳を貸さない行政に虚しくなる」という声をたくさんいただきました。
行政が、地域住民の声をこれほど聴かないまちも珍しい。でも、どうか、あきらめずに声をあげましょう。
朝ドラ「虎に翼」のなかで、「今は変わらなくても、声をあげ続けることで、いつか変わるかもしれない」というフレーズがありました。
声をあげつづけることは、決して無駄ではない。市民生活を守るステップにつながると信じます。
福岡市周船寺の踏切は、平面交差でつくっています。糸島市より交通量ははるかに多い。踏切と国道からバイパスまでの道路建設で十数億円かかったとか。アンダーパスは60~70億円にもなるでしょう。
この川の向こうにアンダーパスを作る計画。