サイエンス・ヴィレッジを実現するために設立
株式会社メタコード
2023年広報いとしま1月1日号で、市長と懇談した4人を「(株)メタコード取締役」と事実ではない肩書を記載し、偽りの新春座談会を演出した糸島市。その仕掛け人は誰なのか?
23年の夏頃、私は(株)メタコードがどんな会社か、糸島市志摩小富士まで会社を探して見に行った。しかし、その住所に会社の看板はなく、古民家があるだけだった。
そこで散歩している人に聞くと、「3月頃、男の人が引っ越してきて住んでいる。市役所に務めているんじゃないか」と言った。
Facebook(フェイスブック)で確認すると、引っ越してきた人が、(株)メタコードの平野友康CEOだった。
社員は1人かふたり。その社長が「CEO=最高経営責任者」とは! あまりに話が大きすぎる。
どうやら(株)メタコードは「糸島の会社」とは名ばかりで、糸島サイエンス・ヴィレッジ構想を実現するために、水面下で市や利害関係者らが働きかけて作らせた会社ではないのか?とさえ思えてきた。
これまでも市は、設立予定の会社や架空法人、個人でさえも、平気で「会社」「法人」と偽って、ヤラセの事業者選定をさんざん実行してきたからである。
平野氏はマスコミへのアピール担当
上は、2023年11月19日の平野友康(株)メタコード社長のFacebook(フェイスブック)。「今週は市長と記者会見をします」と楽しそうに書いてある。
この記者会見では、市長、副市長とともに同席した平野社長が「サイエンス・ヴィレッジ構想」についてプレゼンテーションを行い、マスコミに宣伝した。つまり平野社長は、月形市長や馬場副市長が雇った「サイエンス・ヴィレッジの宣伝担当」のような存在だったのである。
平野社長は、記者会見の様子をフェイスブックで公開した。右手に、市長、副市長。
九大西側の山林の大開発の図面を、(株)メタコードが請け負って描く。メタコードが、平野社長や会社独自の資金で開発行為をするのならまだいい。しかし、資金も人材もない会社。結局は、市民のばく大な税金を投入するのは目に見えている。
黙って賛成などできない。(❸へつづく)