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❹イトシマ株式会社設立 資産も人材もない会社

平野氏が社長 馬場副市長が副社長に就任


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広報いとしま2024年8月号。サイエンス・ヴィレッジ構想を民間主導で実現するための会社、イトシマ株式会社が今年6月に設立され、(株)メタコード社長平野友康氏が社長に、馬場貢副市長が副社長に就任した。

市の答弁より~「イトシマ株式会社は、令和6年年6月12日設立、資本金は600万円。取締役は、平野友康代表取締役社長、馬場貢取締役副社長、重冨敏彦専務取締役。社員数は役員を含めて5人である。」


イトシマ株式会社の役員と社員 ①~④は役員

①取締役社長=平野友康 ((株)メタコード社長)

②取締役副社長=馬場貢 (糸島市副市長)

③専務取締役=重富敏彦 (糸島市前経済振興部長)

④監査=〇〇〇子(市元監査委員)

⑤社員1人=元市職員


「民間活力を利用してサイエンス・ヴィレッジを実現する…」と豪語する馬場副市長だが、自分がちゃっかり新会社の副社長におさまっていた。重富氏は、今年の3月末まで経済振興部長だったから、作ったばかりの関連会社に天下りしたわけだ。たったひとりの社員は、今年3月まで糸島市役所で勤務していた元市職員である。

つまり、イトシマ株式会社は社長の顔だけが民間で、後は全部、市の関係者が名前を連ねるおかしな会社なのである。


資産がないイトシマ株式会社=市が保証人で借金する

前回の❸に書いたが、市は9月議会で「用地取得のため大口地権者と交渉する」と答弁した。表向き民間会社だから、議会に予算をかける必要はない。開発計画の中身を説明する必要もない。イケイケどんどんだ。

しかし、イトシマ株式会社は(株)メタコードと同じで、資本金が600万円あるだけの資産も人材もない会社である。サイエンス・ヴィレッジは公共事業ではないから、国や県はカネ(交付金や補助金)を出さない。

市は「総事業費を見積もっていない」と答弁したが、数十億円、いや100億円以上になるかもしれない開発資金を、いったい誰が出すのか?

イトシマ株式会社は、サイエンス・ヴィレッジの開発資金を調達するために設立された会社ではないのか。できたばかりの会社に、資産も実績もない会社に、ふつう銀行は多額の金を貸さないが、月形市長が保証人になればいくらでも貸すだろう。


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平野社長のフェイスブックから。イトシマ株式会社設立後の6月26日。SVI推進協議会の後の宴会の様子。右の真ん中あたりに馬場副市長、左の真ん中あたりに平野社長の姿がある。協議会メンバーには銀行も入っている。

市は「新しいまちづくり」というが、みんなで飲食している様子は昔ながらの古い政治体質そのものである。


副市長を囲むサイエンス・ヴィレッジ関係者会議

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2024年6月、馬場副市長の右側にいるのが、平野(株)メタコード社長。他は全員、副市長の部下及び元部下である。どうみても馬場副市長を真ん中に、その指示で動いている集団にしか見えない。

地方自治法において、副市長は、市長を補佐し、市長の命を受けて政策と企画をつかさどり、市の各組織が行う事務を監督する職とされている。だが糸島市では、副市長は民間人を自分の部下のように使って、サイエンス・ヴィレッジ実現へひた走っている。


夢は自由だがイトシマ株式会社への「税金投入」には絶対反対

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先月9月20日の平野氏のフェイスブックより。平野氏が大きな野望、夢を抱くのは自由だが、市の税金を使うとなれば話は別。

バスが不便、生活道路が悪い、公園少ない、街灯少ない、福祉・教育予算少ない、税金高い、生活苦しい。糸島サイエンス・ヴィレッジは市民の切実な要望ではない。したがって、イトシマ株式会社への税金投入には断固反対する。(❺につづく)