いとう「銀行から資金を借りるというが総事業費は?」
市「見積もることはできていない」
九州大学西側の旧焼却場と山林60ヘクタールの大開発
市は9月議会で糸島サイエンス・ヴィレッジ実現のため銀行から資金を借りると表明した。
そこで私が「用地の取得費、造成費、インフラ整備、…総事業費をいくらと見積もっているのか」と聞くと、市は「段階的に整備をしていくため、事業費については見積もることはできていない」と答弁した。
バスが少なく不便。市道はデコボコ、公園少ない、国保税・介護保険料・水道料金高い。ごみ袋高い、福祉・教育予算の増額を!…等々、たくさんの住民要望があるのに、それとは関係のないところに「ゼロからのまちづくり」「科学の村」と言って、事業費を見積もらず、銀行からお金を借りて大開発を始めるのだ。広報いとしまや議会、マスコミを総動員して。
いとう「予定地の大口地権者はだれか?」
市「言えない」
いとう「大口地権者と用地取得の協議を開始すると言ったが、大口地権者とはだれか?」
市「現段階では、大口地権者がだれであるかは、申し上げることはできない」。
ますますあやしい。
いとう「地権者や土建業者の要望ではないのか?」
市長 答弁せず
いとう「学校の図書室は古い本ばかり。図書館の司書は非正規雇用ばかり。学術研究都市とか科学の村? 笑っちゃいますよね。優先順位が違うじゃないですか。市長!SVI構想は住民の切実な要望じゃないですよ。地権者とか、土建業者の方々の要望ではないんですか?」
月形市長「…」(答弁しない)
馬場副市長「目的は、第一にまちづくりの課題を科学の力で解決するまちをつくる。
第二に、生成AIをはじめとする最先端の技術でまちづくりの課題を解決する。
第三に、そのようなまちをつくっていくことが大きな目標でございます。」
これまで市の開発予定地はしばしば議員や市幹部の所有地だった。例えば、前原東土地区画整理事業では、担当した建設都市部長と不動産業の議員らが土地の地権者=利害関係者だった。市幹部と議員がタッグを組んで開発を推進し、ボロ儲けした。前原西産業団地になっている山林は、歴代市長と親しい建設業者の社長が大口地権者になっている。1ミクロンも信用できない。
「土地転がし目当てに土地を売ってくれと職員が来た」
前原市の時から「九大が移転してくる。乗り遅れるな!」とばかりに「土地転がし」目当てで、馬場地区や泊地区の土地を議員や市の職員、有力者が買いあさっているとの噂があった。
最近も九大近くの人からこんなメールが来た。
「前原市のとき、顔見知りの市の職員が実家を訪ねてきて『九州大学が移転してくる。〇〇議員が土地転がしをしたいからお宅の土地を買いたいそうだ。売ってくれ』と言った。親が断るとその職員は暴言を吐いて帰っていった。それで翌日、私が市役所に電話をしてその職員を呼出し、それでも公務員か?と抗議したら、電話の向こうで半分泣きながら謝った」。
私はその職員を知っている。市役所を退職後、ある開発事業の地権者代表になっていた。
松本前市長「地権者がだれかなど次元の低い話」
「前原の風2008年10月号」。前原西産業団地の大口地権者は、松本嶺男市長(当時)の支援者で利害関係者の土建業者だった。それについて前市長は「地権者が誰かなど次元の低い話。業者との飲食は事業と関係ない」と答弁した。その当時から前市長の忠実な部下だったのが馬場副市長である。(❹につづく)
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