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❺市長「タダで働かせて悪いね!」~契約書も交わさずに仕事を頼んだのか?

無料で作らせたサイエンス・ヴィレッジの開発計画


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「用地取得のため、大口地権者と交渉に入る」と市は先の9月議会で表明したが、議会には「民間の開発」ということで、サイエンス・ヴィレッジの具体的な計画(造成・インフラ・まちの概要等)についての説明は一切行われていない。上の写真は、(株)メタコード社長のフェイスブックから。


月形市長「タダで働かせて悪いね!」

今年の1月だったか、私は月形市長が新庁舎2階で男性に「タダで働かせて悪いね!」と声をかけて通り過ぎるのを見た。その時は何のことかよくわからなかったが、4月頃、学研都市づくり課の職員らから「メタコードは無料でサイエンスヴィレッジのまちづくりをしてくれています」と聞いて、ああこのことだったのかと思った。

しかし、自治体が企業に適正な対価を支払わず、タダ=無料で仕事をさせるということは法令上あり得ない。市にとって必要な正しい業務なら、市がきちんと対価を支払うのは当然だからだ。

要するに、市は公共事業ではない糸島サイエンス・ヴィレッジの設計業務を公に発注できないから、水面下で(株)メタコードに「お金は払えないが開発計画を作ってくれ」と頼んだのではないか。それなら、市長が「タダで働かせて悪いね!」と謝った理由も説明がつく。


法的根拠のない開発計画に市税を投入していいのか?

メタコード社長はフェイスブックに「以前ならば数千万円かかっていたまちづくりの計画を立てる環境など、今はスマホと民生機でやれちゃうのよ。」(去年11月15日)と書いている。そして今年の5月になると…。


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「やべえな、Apple Vision Proでのまちづくり・・・。サイエンスヴィレッジの計画が進んでしまう!」「よし、じゃあ今日は道路を作ろう」と昼に決めて、どうにか夕方までに糸島サイエンスヴィレッジの全エリアの道路をblender(ブレンダー)上に作り、明日には建物を建てたいと考えている。」

まるでミニチュアのプラモデルを作っているようなノリである。そして、

「火曜には各方面からの意見を反映させて、水曜には副市長に3Dウォークスルーできるようにしたい。」と書いて投稿している。

3Dウォークスルーとは、特殊な眼鏡を使って立体的にみる道具らしい。それを使って馬場副市長に計画をみてもらおうというのだが、副市長には都市計画の専門的知識もなければその権限もない。

市が公式に発注していない、法的には何ら根拠のない開発計画であるのに、9月議会で市は「用地取得のため、大口地権者と交渉に入る」と答弁した。デタラメすぎる。


開発の舞台は(株)メタコードからイトシマ株式会社へ

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「1月9日、明日は朝から市役所」。

メタコード社長はこの会社兼自宅に寝泊まりして、時々市役所に通いつつ、市から報酬をもらうことなく、馬場副市長の下でサイエンス・ヴィレッジのスポークスマン(宣伝担当者)をしながら、開発計画を作っていったのだろう。

「イトシマ株式会社が設立したら社長に就任させる」という密約が、市との間であったのではないか。そうでなければ、営利企業の社長が1年半も無報酬で働くわけがない。

6月12日、平野メタコード社長はイトシマ株式会社の社長に就任し、馬場副市長はイトシマ株式会社の副社長に就任してふたりは固く手を握り合った。

7月3日、平野社長はフェイスブックにこんな投稿をした。

「よし大規模言語モデルの生成AI でまちづくりができると踏んだ!よかった!…応用も何となく想像ついたので頑張って努力して稼ぐぞー。これは面白いや。」

長いことタダで働いてきたが、これからは稼ぐぞ!これが経営者の本音だろう。

だが、市民のみなさん。

公共事業なら、法令を遵守し、災害対策など様々な検討を踏まえ、設計、工事とそれぞれ入札をして事業者を選ぶ。議会への説明、議決も必要になる。しかし、糸島サイエンス・ヴィレッジは公共事業に認可されていない。

市長や地権者、土建業者、銀行などの利害関係者らは熱望しているようだが、切実な住民要望ではない。

それをいかにも"素晴らしいまちづくり"がこれから始まるかのように広報やマスコミを使って演出し、ばく大な事業費をこれから先10年も税金から出そうとしている。馬場副市長が副社長に就任したイトシマ株式会社を通じて。これは大変なことだ。(❻へつづく)


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