雨が上がった昨日のお昼すぎ、市民から電話があった。
「九大の前の市の産業団地(研究団地)、大規模に崩れてますよ。つくったばかりなのに。商品にならないじゃないですか。すぐ見に行ってください」
行ってみると、およそ2万平米の造成した土地に青い長いシートが貼られ、かなりの幅でくずれて、請け負い業者のH建設の若い社員が、3人ほどスコップで側溝に崩れ落ちた土砂をさらっていた。
よう壁は大規模にひびが入り、よう壁にそって、大きな2メートルくらいの陥没が続いている。
1時間あたり62ミリの雨が降ったが、だからといって、こうまで簡単にくずれるものか?
入り口付近は、土のうが何十メートルも置かれて、造成地から土砂と雨がすごい勢いで市道に流れたきたようすが想像できる。造成地の表面は、たっぷり水が溜まり、べちゃべちゃ。
ふと見ると、草ぼうぼうの土地の表面は、粘土質の赤土。真土はほんの少し。
「これでは、水はけが悪いはず」といっしょに行った人たち。
造成地に降った大量の雨が上手に排水されないで、地下にたまり、よう壁前でくずれ、亀裂をうみ、下のコンクリートまで押し上げたような様子。
「元請が下請けを叩いて、安い工賃で仕事させたからこうなったのだ」と電話してきた業者。
どっちにしても、1億50万円で造成したばかりの産業団地。
これでは売り物にならないから、また何千万かかけて補修するのだろうか?
市は、学校現場で、一万二万、いや千円、二千円のお金を節約させているのに。
県が取得したリサーチパークは、有害物質や産業廃棄物で汚染され、大損害をこうむった。市の産業団地は、企業が来ないうちにくずれてきた。
「県下の一般市で一番ひどい借金財政なんでしょ。企業が来る前につぶれなければよいけど」とAさん。
ほんとにそう。
いま、国保税や市県民税、固定資産税などの請求が来て、多くの市民は「高い!どうして払おう…」と、頭を悩ましている。