きょうは、朝からはげしい雨。志摩のふれあいでは、17回目となる「動作法による心身障がい児(者)の療育・指導」研修会が行われ、見学に行った。広い畳の部屋のマットの上で、トレーナーにトレーニーの子どもたちがマンツーマンで訓練を受けていた。時折、カミナリが鳴り響いたが、静かな空気の中でのおだやかな訓練風景だった。障がいのある子どもたちは、体が硬くなっている。自分で緊張をとりのぞくことが難しい。しかし、トレーナーの先生方のやさしいゆるやかな根気強い指導に身も心もゆだねていると、少しずつ緊張がほぐれるのか、のびのびリラックスした心と体になっていくようだ。顔の表情や体の動きを見ていると、素人の私にもわかる。障がい児(者)にとって、てきせつな訓練は、発達を促すうえでとても大切だということが伝わってくる。だからこそ、子どもたちの笑顔と成長を励みに、17年もお母さんたちは、この訓練会を続けてこれたのだろう。もちろん、それにこたえて訓練に来てくださる研修講師の先生がたがいらっしゃったおかげだが。議員になったときから、毎年のように見学にいっているが、当初の頃は先生方の宿泊先の確保から苦労しておられたのを思い出す。子どもたちはどんどん成長する。新しい顔ぶれも。小さかった子がいま二十歳を超え、作業所に元気よく通っています、などと聞くと、とてもうれしい。障がいがあっても、生き生きと生きていける社会を、だれもが願っている。乳幼児期の訓練や教育、成長してからの仕事、親亡き後の障がい者の老後など、切実な課題、願いは多い。しかし、さまざまな困難を乗り越え、明るく和気あいあいと力を合わせて取り組むお母さんたちやボランティアのみなさんが、ひときわ輝いて見えた日だった。