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ベトちゃんの死

ベトナムのベトちゃんが、6日になくなった。米軍が散布した枯葉剤(猛毒のダイオキシンを含む)により、戦争後、多くの障害児が生まれた。弟のドクとベトは、下半身がつながって生まれた。1981年2月のこと。98年、分離手術をしたが、ベトは重い脳障害で寝たきりだった。ドクは、涙を流し、「兄の分までがんばって生きる」と。ふたりは、アメリカの「正義の戦争」という主張の不条理を、私たちに教えてくれる。自衛隊こそ、ベトナムへ行かなかったけれど、日本の米軍基地から毎日のように爆撃機がベトナムへ飛び立っていた戦争中。ベトナムが日本の米軍基地を攻撃しても、おかしくなかった。「アメリカは、ベトナム侵略戦争やめよ」「ベトナムへ募金をおくろう!」あのとき、戦争に巻き込まれなかったのは、平和憲法と日本の平和運動の力が大きかったと思う。今日は体調悪く、久しぶりに寝ていると、「あした、核兵器廃絶の署名にでてこれますか」と電話が入った。広島・長崎の原爆、ベトナムへの枯葉剤、イラクへのミサイル攻撃…無差別に無防備な民衆を大量に虐殺することが、許されていいものか?思想、信条が違っても、私たちは、平和の問題で手をつなぐことができる。13日には、午後2時と午後7時から、伊都文化会館で、「日本の青空」という、映画が上映される。日本国憲法9条(戦争放棄)を変えて、日本の自衛隊がアメリカといっしょに、世界中どこででも戦争できる国にしようとしているとき、ぜひ、多くの人に見ていただきたい映画です。