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合併後、4人が孤独死…市民にあたたかい町づくりを

全国で、貧困世帯を中心に孤独死が続いている。電気、ガスがとめられ、冷蔵庫に食べ物もなく、姉妹、親子で亡くなったケースは、全国に衝撃を与えた。生活保護の相談に行っていたのに、なぜ救えなかったのか?長引く不況で貧困世帯が急増している中、「他人事とは思えない」という声をあちこちで聞いた。3月の予算委員会で質疑してわかったが、糸島市でも合併後4人が孤独死していた。誰もが、安心して暮らしたい。最後まで人間らしく生きたいと願っている。しかし、経済的な格差は、それを許さない。高齢者、障がい者、病気の方たちの貧困による相談がもっとも多い。市役所だけでなく、いっしょに銀行に行ったり、県庁に行ったり、介護施設や、時には家族をたずねていくこともある。ひとり暮らしの高齢者が、判断能力も低下して、字を書くのにも指が震えるのに、なんとたくさんの書類を処理しなければ、生きていけない仕組みなのだろう。5年前、市役所そばの丸田池親水公園の近くで、水も電気もない小さな小屋で、2年間も、ホームレスに近い生活をしていたある知的障害の女性は、私が施設に入るお手伝いをしてから、どこで会っても首に抱きついてくる。それだけ、過酷な生活をしていたということ。「また、水が止められそうです。でも、しょんなかとです。払うと約束した日に払えんとですから。日雇いの仕事がなかとです…。せっかく、伊藤先生にいろいろ言ってもらったんに、甲斐性がなかけん、すまんです」私は泣きたくなる。炎天下で働いて真っ黒に日焼けしたひとが、悲しい顔で私にあやまるから。あなたは、ちっとも悪くない。大丈夫。なんとかなる。いっしょに市役所にいきましょう。そして、力を貸して。みんなで力を寄せ合って、言い続けましょう。「税金は大事に使ってください。 中央ルートはいらない。 市民にあたたかい町づくりをしましょう」って。こどもや、高齢者が、障がい者が、若者が、だれもが、普通に、当たり前に暮らせるように。