夫は、きのう、スイスのジュネーブへ旅立った。
日本の公務労働者の実態を、国際労働機関ILOに訴えに行くため。
ワーキングプアが社会問題になっている日本で、公務労働者の非正規雇用も増え続け、恐るべき低賃金と、かんたんに首を切られたりするような無権利状態におかれている。
今頃は、自治労連の代表団のみなさんと、向こうに着いているだろう。
夫が、大野城市のまどかぴあを不当解雇されたのが、今年の3月。
先日、労働審判が下され、雇い止めの不当性を認め、248万円の支払い命令がくだされた。
もちろん彼は、職場復帰を求めて、福岡地裁へ提訴の予定。
「まどかぴあは、文化と人権のシンボルなんだよ。
そこで、こんなことを許すわけにはいかないからね」と、日々、訴えに走り回っていた。
のんきで、穏やかで、文化の仕事一筋だった彼が、戦い始めて半年。
今回の代表団に選ばれたことで、多くの募金と激励の声があった。
ありがたいことだ。
人間性を踏みにじる権力の不当に怒り、つらい立場に追いやられた人々に寄せる共感。
人々のまっとうでヒューマンな心が、世の中を良くしていく力だと、つくづく思う。
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