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伊都の杜に防火水槽を設置せよ!~市「来年度1483万円で2基設置する」

 20万㎡の伊都の杜に6年間防火水槽なし! 
いとう~消防水利の基準を守らない宅地開発でよいのか?
    伊都の杜に防火水槽が絶対に必要だ。
市~来年度1483万円で2基設置する。


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上)伊都の杜の開発計画図。1000戸の宅地開発計画だった。
2012年に事業認可され、18年度に完成。


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上)伊都の杜の北側に建設された糸島高校前駅

20万㎡の新しいまち伊都の杜には2014年から住宅が建ち始め、現在約450戸、1500人が暮らし、マンション等集合住宅15棟、店舗・事務所等が6棟もあります。
しかしこの地域には、消防法で定められた消防水利の基準にある防火水槽がありません。市の答弁で、あるのは消火栓が9個だけです。

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これが糸島市の消火栓。道路下の配水管に取り付けてあります。火災のとき、ここから水を取って消火活動をします。しかし地震で配水管が壊れ断水すると、消火栓は使えません。

伊都の杜の配水管は耐震化されています。しかし、警固断層もあり、想定外の大地震がいつ来るかわかりません。
国は、消防水利の基準第4条第3項に、

「消防水利は、消火栓のみに偏することのないように考慮しなければならない」と書いています。
防火水槽は絶対に必要なのです。

この6年間、大きな地震がなかったからよかったものの、万一、想定外の地震で伊都の杜の配水管が破壊され、消火栓が使えず消防活動ができなかったら、大変な事態になるところでした。
住民の安全を第一に考え、一刻も早く防火水槽を設置しなければなりません。
しかし20万㎡という大きな住宅地に、防火水槽が2基で足りるのでしょうか?



阪神淡路大震災の教訓 《防火水槽がないとなぜ危険?》

いとう~1995年の阪神淡路大震災での被害は?
消防本部~焼損棟数は7574棟、死傷者は5万226人である。

1995年1月15日に発生した阪神淡路大震災では、水道管が地震で壊れ、防火水槽がないところでは消火活動ができず、多くの人が地震火災で命を失いました。
国はそれを教訓に消防水利を強化し、(1)配水管の耐震化 (2)防火水槽の耐震化を推進しています。

にもかかわらず、開発業者は伊都の杜に防火水槽を一基も設置していませんでした。
その後始末を、市の税金で行うことになったのです。
いったいなぜこんなことになったのでしょうか?  つづく