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格差広がる市役所~正規雇用が当たり前の社会に

格差広がる市役所~正規雇用が当たり前の社会に

一般行政部門職員数

困っている市民の声を聴き、親身に相談にのる市の職員はとても大切です。しかし市は、大型事業を優先し、福祉・教育分野の職員を減らしてきました。

上の写真は、総務省による市役所の職員数のデータです。

糸島市は令和2年4月1日現在で、面積216㎢、人口10万1866人、一般行政職員数317人となっています。人口1万人あたりの職員数は31.12です。(唐津市の半分以下)

全国の類似団体のなかで、一般行政職員数がもっとも少ない自治体となっています。一般行政職とは、教師や消防などの専門職ではなく、役所で事務的な仕事をする公務員のことです。

職員が少なすぎると、市民サービスが低下してしまいます。わかりやすい例では、災害の時の対応も違います。西方沖地震で8300万円も義援金が寄せられたのに、松本市長(当時)は、事務が大変だと言って、495万円しか被災者に配りませんでした。

職員が激務で過労死したのも、松本市長のときでした。忘れられません。

地震被災者に義援金を配らなかった前市長 クリック

新潟県中越大震災のとき、人口4万人の小地谷市で、職員に被災家屋を丁寧に調査させ、4億2193万円の義援金を全部きちんと配分した経過を、ホームページで公開しています。この違いは、マンパワーの差だと考えられます。

小地谷市中越大震災の記録 ←クリック

糸島市でいま突然に大きな災害が起きたら、親身で丁寧な対応はできないのではないかと懸念します。


市役所の一般行政職員数では、半数以上が非正規雇用になりました。その待遇には実に大きな開きがあり、市役所が格差と貧困を象徴する労働環境になっています。非正規、派遣の人たちの待遇をよくすること、福祉・教育予算を増やすことがなにより必要です。

学校では640人の先生のうち105人が非正規です。

増えるいじめや不登校、教師の過重労働をなくすためにも県に要望し、正規雇用を増やす必要があります。


〇市の職員数(21年4月1日)

・正規の行政職員 318人(一般行政職)

・非正規雇用 353人

〇小、中学校の先生数

正規職員 535人

非正規 105人


ちよ便り27号に、類似の記事を書いています。行政職員数には、消防、教育、公営企業の専門分野は入っていません。