監査請求を棄却
違法な事務で失われた森林公園
昨日、9月1日届いた監査結果。
「…違法性及び不当性は認められず、請求人の主張には理由がなく、措置の必要は認められないため、これを棄却する」
想定していた通りの回答です。
県が国の補助金を使い、2億7400万円で二丈一貴山に建設した「森林公園樋の口ハイランド」。広い公園には花が咲き乱れ、3キロメートルの遊歩道をのんびり散策できました。いまロープが張られて、遊歩道に入れません。
無料で遊べるすばらしい公園を、市は議会の議決を経ず、年間11万円という格安料金で営利企業に貸し付けています。
会社は、大人も子どもも4000円の高い利用料金をとって、フォレストアドベンチャー事業をして収益をあげていますが、他県の会社なので市に税金は入りません。
はじめにフォレストアドベンチャーの口利きをしたのは、監査委員をしていた与党議員でした。
今年の3月に月形市長が結んだ契約書。契約相手方のパシフィックネットワークの住所が登記簿と違います。ちなみに松本前市長が結んだ契約書も、会社の住所が登記と違っていました。
そこで、法令に違反するとして住民監査請求をしたのですが、監査委員の審査結果は上記のように「棄却」でした。
理由は、年間約11万円の貸付は「適正な価格」だからというのです。
そして契約書の会社の住所が違っても、無効ではないから、不当性はないといいます。
納得できませんね。
月形市長が初当選したあと、パシフィックネットワークと結んだ「貸付」契約書の一部です。「住所が違う」と指摘したら、職員が上から書き直しました。馬場副市長のいう「事務は適切。問題ない」の実態がこれです。
10年契約の契約書がデタラメ。こんな市が他にあるでしょうか?
会社のお客様用トイレに改造された「公園の管理事務所」。
市は、2012年から、公の施設である公園を、まるごと営利企業に貸し付けました。数十年続くやりたい放題の市と、癒着・馴れ合い議会。
腐敗は底なしです。
一カ月約8千円で、20万平方メートルの土地と建物3棟を借りて営業している会社。パシフィックネットワーク。
いったいどんな会社なのか?なぜこうなったのか?
住民訴訟で明らかにしていきたいと思います。
先日、ジャニーズの性加害がついに認定され、告発した人たちが顔を覆って泣いていました。本当に長く苦しい闘いだったのでしょう。
不正の告発者が攻撃されず、守られる真っ当な社会になってほしいと願います。
理不尽や不正には、声をあげよう。
未来ある子どもたちのために、おかしいことにはおかしいと言おう。
「二丈町誌」に「自然を生かした名所」とたたえられた森林公園。県の自然公園。
月形市長はきのうの議会で、二丈温泉きららの湯を食品関連企業に無償譲渡する提案を行った。市民のために高額な費用を投じて建設された財産(公の施設)が、つぎつぎと営利企業に無償譲渡、無償貸付、タダ同然貸付されている。お友達政治の典型。
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