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ちよ便り35号〜農業者への日当未払い等について

市「領収書があるから問題ない」

いとう「ウソの領収書が何百枚もある」


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13年間 農業者に出方のお金が支払われていない

泊一環境保全組合への交付金総額は4016万円

市長が任命した行政区長=市職員=が会長をつとめる泊一環境保全組合は、2007年度に設立し、毎年約250万円の交付金を市から受け取っています。

市が組合に支出した交付金は、2022年度までで4016万9520円です。しかし組合は、告発があるまで総会を開かず、行政区の環境美化を多面的機能支払交付金の事業と偽り、交付金を水増し請求していました。

そのうえ、実際に泥上げや草刈の出方に参加した農業者に支払う日当を2007年度から2019年度まで13年間支払っていませんでした。

「他地区の農家から、出方に日当が出ると教えてもらった」と言う人たちが、2019年12月、国に告発したことがきっかけで、翌年の6月から、ようやく出方の日当が参加者に支払われるようになりました。

「2020年6月の出方作業のあと、はじめて8千円の日当が配られた。こんなお金があったのかと驚いた」と言います。

私が13年にわたる日当の未払いについて質問すると、市は「泊一環境保全組合から領収書が提出されている。未払いとは認識していない。問題ない」と答弁しました。

  しかし農業者は「受け取っていないお金の領収書は一度も書いていない」と言っています。 私は住民に情報公開請求してもらい、県にある領収書を調査しました。


いとう~本人が書いていない領収書がここに20枚ある。日当の未払い、領収書の偽造をなぜ調査しないのか。

副市長~組織からの資料は市の職員が確認した。市の事務は適切だ。地域の問題は地域で解決を。

いとう~副市長は「問題ない」と言うが、冗談じゃない。水路の泥上げと書いたウソの領収書が何百枚もある。一番悪いのは法令を順守せず、組合の不正を握りつぶした市役所だ。


支払わなかった日当のお金はいまも通帳にあるのか?

市は「領収書に印鑑やサインがあれば信用するしかない」と答弁し、領収書さえ出れば、お金が支払われていなくても「問題ない」という立場です。

しかし交付金は税金です。13年も農業者に支払わなかった日当がどこにあるのか。今も通帳に貯めてあるのか? それを調べて明らかにすることが行政の責任ではないでしょうか。


領収書~90代の高齢者が泥上げ・草刈

県への情報公開でわかったこと

母は96歳なのに「水路の泥上げ・草刈をした」というウソの受領書が複数あった。人の名前を勝手に使わないでほしい。議会で「おかしい。調査して是正せよ」と言うのは伊藤議員だけ。ひどすぎる。

複数の筆跡で私の領収書が作ってあった。おまけに名前の漢字が間違っている。毎年出方に参加しているが、2019年度までは1円も日当をもらったことはない。

転居し、泊一に住んでいない私の名前が自治会名簿に載せられ、架空の日当受領書が作成されていた。デタラメだ。

伊藤千代子~小学生の子どもが「ため池の草刈・泥上げ」をした日当領収書や、シニア会が水路の泥上げした領収書など、事実ではない領収書が何百人分も作られています。組合は自治会や農区の名簿を使って、偽領収書を作成していた疑いがあります。

 

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泊一環境保全組合をめぐる経過

2007年 泊一行政区長が交付金を受給するため、「泊一環境保全組合」の設立を市に申請。市が認可。

交付金は年に約250万円。組合は総会を開かず組織を運営。出方作業に参加した農業者に日当を支払わず、環境美化活動を多面的機能支払交付金の対象事業と市に報告し、交付金を水増し請求。

2019年12月、国に内部告発。告発者にパワハラ。

2020年2月、国が検査。ズサンな事務が発覚。

国が「環境美化活動は交付金の対象事業ではない」と指摘すると、市が「環境美化は水路の泥上げ、ため池・農道の草刈り」と虚偽説明。

6月、組合が農業者に出方の日当8千円をはじめて配る。

2021年 組合が市に提出した文書から名簿、領収書、決算書、総会議事録に偽造・ねつ造が見つかる。

9月14日、伊藤が議会で質問。市が「問題ない。事務は適切」、「領収書は信用するしかない」と答弁。

9月16日、自治会役員が副市長と市役所で面会。

10月27日、自治会の臨時総会で伊藤千代子非難決議を採択。市議会議員らが来賓として参加。

2022年7月、組合が伊藤を、前区長が告発者を提訴。

2023年3月、県が市に対し「組合の書類を事実確認するよう依頼する文書」を送付。市が「調査しない」と県に回答。6月議会、9月議会で市は「問題ない」と答弁。



住宅地の環境美化で農業の交付金はもらえない

泊一行政区の環境美化活動

住宅地の中で道路、公園、公民館を主に清掃。善意のボランティア活動。写真は今年5月14日

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泊一行政区自治会では、毎年2回、春と秋に環境美化活動を取組み、道路や公民館、公園の清掃を住民総出でおこなっています。

泊一環境保全組合は、この環境美化を「農地維持のための共同活動」と市に虚偽報告し、多面的機能支払交付金を不正受給していました。

しかし、善意のボランティア活動である環境美化は、農業の交付金とは関係ありません。

 

国の検査で市が虚偽説明

2020年2月、国が組合を検査したとき「「環境美化は本交付金の対象事業ではない」と指摘しました。

 すると市が「泊一の環境美化は農用地の泥上げ、農道・ため池の草刈り。

活動は適切である」と嘘の説明をして不正受給をごまかしました。

そのため組合は、今も交付金の不正受給を続けています。

 

県の調査依頼を市が拒否

今年の3月、県は私の要望を受け、服部知事の名前で月形市長に文書を送り、組合の書類を事実確認するよう依頼しました。しかし市は「調査しない」と県に回答しました。

国の検査を妨害し、不正の事実を隠蔽(いんぺい)したのが糸島市だからです。

 

市のホームページで虚偽情報を発信 嘘をつき続ける羽目に…

市は今年3月から、公式ホームページ「市長への手紙」に、泊一の環境美化は「泥さらいから始まる」という「匿名の住民」の声を載せ、私を名指しで誹謗中傷しています。

国の検査官に「泊一の環境美化は、農地の維持活動」とウソをついたため、市はそのウソを永遠につき続ける羽目に陥っているのです。

毎年2回、春と秋、市長の呼びかけにこたえて行う住宅地の環境美化を、農地の活動と偽って交付金をもらい続けることは、補助金適正化法に違反しており、許されません。

 

組合と自治会が伊藤を裁判に訴える

2022年7月、泊一環境保全組合と泊一行政区自治会及び前区長と前事務長は、私を提訴し、523万円を支払えと請求してきました。


原告が裁判で主張しているのは、

①  泊一行政区で行う環境美化活動は、

多面的機能支払交付金の事業である。

②  領収書の偽造はない。 

また原告は「市が不正はないと議会答弁しているのに、伊藤千代子は不正があると質問し迷惑している、質問をやめよ」と言っています。

しかし、泊一の環境美化は住宅地のボランティア活動であり、農地維持活動ではありません。領収書の偽造があるのも事実です。原告は一日も早く不正を認めて訴訟を取り下げ、真実を語るべきです。

私は議員として市の不正の実態を明らかにし、是正するまであきらめません。

ご支援をよろしくお願いいたします。


なぜ市は「問題ない」と組合をかばうのか?

理由①組織の代表が市職員

泊一環境保全組合が国の検査を受けたとき、組合の会長は行政区長、事務長は市の職員でした。公務員の不正は市の責任。社会のきびしい批判を浴びるからです。

理由②議員も不正に関っている

元議員、現議員が利害関係者になっている活動組織のなかには、泊一と同じく総会を開かず、日当を払わず、別通帳に交付金を貯め込んでいるところがあります。

職員、議員が関わった不正まみれの実態を、市は必至で隠しつづけているのです。

理由③不正の原因が市にある

日当未払い、環境美化による不正受給と文書偽造。これらは市が長年、適切な指導を怠ってきたからです。

そのうえ、市は国の検査を虚偽説明で妨害しており、市長以下、法令違反に問われ、罰則や損害賠償責任が発生する可能性もあります。「問題ない」は、市執行部の自己保身にほかなりません。

  

クリーンな政治が市民を守る

不正がまん延の糸島市

市の公文書には多くの虚偽記載があります。農業の交付金の不正受給問題は、ウソとヤラセがはびこる糸島市政を象徴しています。

民営化を口実に、元前原市長らに4つの保育施設を無償譲渡したときは、当て馬を使ったヤラセを実行しました。

市職員が架空法人の理事長になりすまし、区長や取引業者、元職員らが理事役で法人選定に加わっていました。

市が多くの当て馬を使ってヤラセの事業者選定を行ない、未設立の法人を契約相手方にした無償譲渡の議案を議会に提案。それを議会が議決し、違法に施設を無償譲渡した例もあります。

市と議会、利害関係者が癒着した「不正のトライアングル」は犯罪です。しかし、不正をやり遂げた職員は出世、天下りし、協力者は優遇されます。

市長は、当て馬になった人を政治倫理審査会委員や都市計画審議会委員、人権擁護委員に任命し、重用しています。市の公務員倫理は崩壊しているのです。


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不正を正せば財源が豊かになる

市民は物価高騰のなかで一生懸命に生きています。福祉をよくしてほしい。教育費、文化費を増やしてほしい。税金、公共料金をあげないでほしい。バスを増やしてほしい。どれも切実な願いです。

不正を正せば、市民のための財源が豊かになります。「市は法令を順守せよ!不正を隠蔽するな!」の声を広げましょう。

2023年11月1日 伊藤千代子

(※詳しくはブログ「ちよ便り」で)。


一般質問動画⇩

2023年9月議会