県の行政文書に無数の虚偽記載~いいのか?
新庁舎で野見山画伯「みんなウソ」の絵がお出迎え
きょう12月23日は、新庁舎1階の市民ホールで糸島市新庁舎落成記念式典があった。玄関を入り左の方に歩いて行くと、糸島市に寄贈された野見山暁治画伯の大作「みんなウソ」が出迎えてくれた。
赤を基調にした迫力のある作品。先生は船越の海を眺めながらどんな思いを抱きつつ、この作品を描かれたのだろうか?
「みんなウソ」とはいったいどういう意味が込められているのだろうか?
絵はこの後2月25日まで伊都郷土美術館に展示され、そのあと新庁舎の応接室に飾られるという。
しかしそれでは観る人が限られる。ホールやサロンに飾って、一般市民がゆっくり鑑賞できるようにすべきだ。
服部誠太郎福岡県知事の来賓あいさつ
月形祐二市長が主催者あいさつをした後、来賓として2番目に服部誠太郎県知事があいさつに立った。
知事が職員の書いた原稿を読むのではなく、終始穏やかに会場を見渡しながら自分の言葉で話されたのは好印象だった。
その中で知事は「農林事務所にいた」と述べた。県の職員として農業分野の行政事務に携わった経験があるということだろう。
県農林事務所の行政文書に虚偽記載があっていいのか?
私は昨年の11月から今年にかけて、少なくとも4回以上、告発の手紙を服部知事に送った。多面的機能支払交付金に関して市の事務がデタラメであり、是正するようお願いしたのである。
令和2年度に糸島市は泊一環境保全組合が市に提出した約400頁の報告書を県農林事務所に送付した。私はその中の領収書や受領書、議事録、収支決算書が偽造され、内容虚偽であることを情報公開で突き止め、証拠書類を添えて知事に正すよう訴えた。
それにより県は知事名で2回、市に泊一環境保全組合の事実確認を求める書類を月形市長に送付した。しかし市は今年の3月「事実確認はしない」と県に回答し、そのままになっている。
服部知事は中央大学を卒業した法学士であり、財政に詳しい県の職員であった。公文書の重要性、行政文書の虚偽記載がいかに重大な問題かをご存じのはずである。
県民が県への情報公開で受け取った400頁もの文書がほとんど虚偽記載という状況でいいのか?
と、私は県民のひとりとして県知事に問うている。
事務のプロである県の職員が、虚偽記載の行政文書を放置してよいはずがない。
そしてさらに重大なのは、国の検査後も泊一環境保全組合の不正受給と書類の偽造は続いており、その会長は市の非常勤職員=行政区長であるということだ。市は、身内のしでかした不始末を必死に隠蔽しているということになる。
堀田勉議長のあいさつ~「執行部と車の両輪で…」
知事の前にあいさつした堀田勉議長は、新庁舎はバリアフリーであり、議会傍聴をすすめ、開かれた議会を目指すというようなことを述べた。素晴らしいことだ。
しかしそれなら私の一般質問中、執行部が答弁に困っているからと「暫時休憩」を宣言し、傍聴者を長々待たせるようなことはやめていただきたい。
しかも「執行部と車の両輪で」市の事業を推進すると言った。それは違うんじゃないのか?
法令を遵守しない執行部と議会が車の両輪だから、糸島市は虚偽公文書がまん延してしまったのだ。
議会として行政のチェック機能を果たさず、市の暴走を食い止めるどころか、いっしょに暴走し転がり続けている。
多面的機能支払交付金に関して、泊一環境保全組合が領収書を偽造していたことは明白な事実である。
ボランティアで行なっている行政区の環境美化活動を農地維持活動と偽って、多面的機能支払交付金を不正受給していたことも明白な事実である。
堀田議長が「これは重大。審査しよう」と取り扱えば、他の議員らも同調しマスコミや警察も注目するのに、泊一環境保全組合の事務は「適切。問題ない」と答弁する馬場貢副市長らに加勢して隠蔽の役割を果たし続けている。
議会人として失格だ。
多面的機能支払交付金 関連ブログ リンク⇩
〇これのどこが農用地?環境美化のボランティア活動で農業の交付金を不正受給
〇ちよ便り35号~農業者に出方のお金が支払われていない ちよ便り26号、27号、29号、30号、32号、33号、34号、35号参照
関連ブログ2~日当未払いと同じ構図