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商店街ににぎわいを取りもどそう! その① …みんなの力を寄せ合って!

他市に行政視察に行って、りっぱな市役所でどんなにいい話を聞いても、一歩市役所を出て、周辺の商店街が空き店舗の続くシャッター通りであったり、駅周辺がさびれていたりすると、とてもがっかりする。

いま、サンリブが撤退して、いよいよさびしくなった前原駅周辺ににぎわいを取りもどすため、知恵と工夫と必要な政治的援助をそそぐときではないか。

市は、職員を投入して浦志駅の建設に全力をあげているが、前原駅周辺の活性化こそ、優先課題と思う。

「ちよこさん、サンリブに冬の洋服を見に行きたいんだけど…」90歳の夫の母親は足が弱っているのでめったに出かけないが、年に1、2回は、サンリブで杖をつきつつ、下着や洋服や小物を買うのを楽しみにしていた。

6,7年前は、駅のように階段を登る必要のないコミュニテイバスで前原にちょこちょこ出かけ、「昔は商店街のあそこの店で梅干しの梅を買っていた」とか、「あの食堂のちゃんぽんはおいしいとよ」とか、「知らないおばあちゃんとバス停で話したら、私を70代かと聞きんしゃった」などと、楽しそうに話していた。

私がいまの状況を話すると、「サンリブもなくなったと! 合併しても、すたれよるやないね」。

本を読むのが大好きで、足が悪くなる前は図書館で本を借りて、ぼつぼつ歩き、商店街、銀行と回り、丸田池公園や市役所をめぐる「小旅行」もできた。糸島市には、母のような高齢者が何千人といるはずだ。高齢者だけではない。

子連れママや、若者にも車に乗らない人が増えている。こういう人たちが、行きたくなるような前原商店街にするためには、どうしたらいいか?

福岡での会議の帰りに、息子の中学の時の同級生と電車で隣り合って座った。彼女は、ボーイフレンドと大宰府の博物館に行ってきた、という。彼氏も車に乗らないらしく、デートはもっぱら公共機関らしい。

陶芸、革細工、さまざまな伝統工芸品を見るのが好きで、ヨーロッパ旅行に行ったときなど、手工芸の店が続く商店街のオープンカフェで、町ゆく人を眺めながらゆっくりコーヒーを楽しむのが最高という。

「糸島には、陶芸だの、ろうそくだの、木工品だの、7、80人も芸術家がいるのよ」と話すと、「えっほんとですか。見てみたい。駅の近くにあったらいいのに…」車で移動しなくてもいい商店街。魅力的な商店街にするためのヒントを、市民はいろいろ提供してくれる。

みんなの力を寄せ合って、商店街に元気と賑わいを取りもどそう!

そのために、活発に意見交換する場が必要です。