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4900万円で補償する「建物」は「倉庫」だった…特別支援学校用地取得について

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物件補償する建物は倉庫だった。入り口には「平成農園」の看板があった。

3月1日(金)
月形市長は、泊のオレンジゴルフの西隣にある平成自然農園を特別支援学校の用地として購入する議案を提案した。
そこは市街化調整区域で、17,785㎡の農地(畑)を2億1876万7062円(1反あたり1230万円)で購入するというもの。
それを3月5日(火)には、質疑採決するという。
なぜそんなに急ぐのか?

3月2日(土)、金額の妥当性と近くに電波塔があることに不安を感じ、現地を見に行ってがく然とした。
市が12月議会で「建物3棟」と説明した物件は、戸も床もない「倉庫」だったからだ。物件補償に4900万円が必要と提案した中で。
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3月5日(火)
私は質疑の中で言った。
「特別支援学校を地元に作ることは関係者にとって長年の切実な要望。
だが土地の取得価格の妥当性がわからない。議会で現地を視察もしていない。
今後、障がいのある子どもたちが50年、100年と通う学校であり、議会としてもきちんと視察して現地をみてから採決すべきだ…」
「しかも畑にある戸も床もない倉庫が、どういう不動産鑑定をしたら4900万円につながったのか?4900万円は高すぎる」
と主張した。
そして市の答弁の後、「議長、市が虚偽の答弁…」と言うと、暫時休憩に。

議員控室で田原耕一議長が私に言った。
「あそこにはビニールハウスもあるとよ。それを聞いてそれくらいかかるっちゃないかなと思った」。
いいえ、市の説明書にビニールハウスはありません。
「立木や井戸があっても、4900万円は納得できない。建物と言ったけど倉庫だった。だまされたみたい…」と言った。
すると堀田勉副議長が「これは12月議会でもう議決したことやけん」言った。
そうだ。現地を確かめずに市議会は12月議会で「賛成!」と議決したのだ。

このあと、特別支援学校の用地取得の議案は、3人が反対・棄権し、賛成多数で可決した。
またも現地を見ずに。
議決ふたつで地権者との契約額は、
2億1876万7062円の土地代と4900万円の物件補償、
あわせて2億6776万7062円になった。

こんな大雑把な判断、議決でいいのか?
市の財政も市民生活も非常に苦しい。
この公売情報をみていただきたい。
市は、税金を滞納した市民から差し押さえた財産を50円、100円の値をつけて売っているのだから。
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#伊藤千代子#糸島市議会議員#糸島市#特別支援学校#物件補償