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地方が変われば国政も変わる~議会独り言

地方議会は小選挙区制ではないのになぜ自民1強なのか?


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虹がかかる糸島の風景


先の9月議会では、採決権のない議長を除き、19人中18人が議案すべてに賛成しました。反対討論は私だけ。社会は多様な人々の集まりなのに、ほぼ全員が市に何でも賛成。なぜでしょうか?


世間では「野党共闘」とかいうけれど、市議会では、自・公・民・維・その他わずかな無所属議員まで、みんな与党軍団です。

毎年700億円の税金の使い道を議決する議会が、議長を含めれば19対1。どう考えても民意を反映していません。


前期、糸島市議会の20人中14人は無所属という名で当選した自民党議員でした。

自民党籍があるのに無所属で立候補するのは、地域の推薦をもらうためです。町内にはさまざまな政治信条の人がいるので、無所属で立候補し地域の代表として推薦をもらい、炊き出しからポスター張り、宣伝カーの運行まであらゆる選挙運動を町内丸抱えで応援してもらうのです。


「炊き出しの順番が決まっている」「〇〇議員は女たらしで酒飲み。大嫌いだけど後援会の名前だけ書いた」…。村八分を恐れる住民の不安を選挙に利用していると言えます。

しかも彼らはれっきとした自民党員ですから、国政政挙ともなれば選挙運動の先頭に立ち、自民圧勝の原動力になります。


議会には、公共事業を受注したい、既得権益の随意契約を続けてほしい等々の利害関係者と、日常的につながりのある議員もいます。


よく市民から「ささやかな要望に市がお金がないと言った」「アンダーパスのようなムダづかいに60億円、許せない。なぜ反対するのは伊藤議員だけなの?」と聞かれます。残念ながら、議会は是々非々ではないのです。


批判勢力が皆無に近い糸島市議会などは、市が法令順守を蹴飛ばし暴走するのを平気で容認しています。地方議会が正常化すれば、国政も変わる。そう思います。