ホームページ「市長への手紙」での 誹謗中傷はやめなさい
一日に何千何万という人がアクセスする糸島市の公式ホームページの「市長室」をクリックすると「市長への手紙」というコーナーがでてきます。担当課が市民への疑問に答えるという趣旨で、それ自体はいいものです。
しかし、今年の3月からこのコーナーで、交付金の不正受給問題を追及する私を名指しで誹謗中傷する記事が載せてあります。
⇩こちらをクリック
この匿名の手紙には、泊一行政区の環境美化について、「溝を上げて中の泥さらいから始まる」と書いてありますが、事実ではありません。
泊一行政区の区長(=市の特別職非常勤職員。市長が任命)が会長をつとめる泊一環境保全組合は、平成19年度から毎年250万円の多面的機能支払交付金という農業の補助金を、市から受けとっています。
ところが10年以上組合の総会を開かず、農業者に出方の作業日当を支払わず、行政区が行っているボランティアの環境美化活動を「農用地の草刈り、泥上げ」と市に報告し、交付金を受け取っていました。
私は内部告発した住民から事情を聞くとともに、市、県、国から大量の行政文書を取り寄せ、領収書の偽造まで見つけました。
そこで令和3年9月議会で市に組合の調査を求めました。しかし市は、区長や組合をかばって「問題ない。活動は適切」と答弁し、「泊一の環境美化活動は、農地維持活動。水路の泥上げ、ため池の草刈。活動は適切」と虚偽答弁しました。
そして令和4年7月、行政区長らは「市が不正はないと言っている。名誉棄損だ。500万円支払え」と、私を裁判に訴えました。
内部告発した住民のみなさんは、「行政にチクったのはお前か」「カネ返せ」とパワハラを受けたうえ、前区長から200万円の損害賠償を請求されました。(「ちよ便り34号参照)
泊一行政区では、環境美化活動で「水路の泥上げ」などしておらず、環境美化は住宅地の環境保全のためのボランティア活動です。したがって、農業の交付金の対象事業ではありません。
下の写真は、今年5月14日に行われた泊一での環境美化活動の様子を撮影したものです。私が9月8日の裁判に提出しました。
住民の方々は、ボランティアとして熱心に参加しておられましたが、泥上げなどの活動はいっさい行われませんでした。それが真実です。
住民に本当のことを知らせず、行政区の環境美化活動を「水路の泥上げ、農道・ため池の草刈り」と偽って長年にわたり農業の交付金を受け取ってきた組合幹部。それを私は「不正受給」であり、補助金適正化法に違反すると指摘したのです。
この「市長への手紙」を私が初めて見たのは、今年の2月24日、議長室でした。
堀田勉議長に呼ばれていくと、この手紙のコピーを渡されて、「これを市のホームページに載せますから」と言われました。
「え、どうしてですか? 内容が虚偽です。泊一行政区では環境美化で水路の泥上げとかしていません。ウソの手紙で議員を攻撃していいのですか?」と言いました。
すると議長は「市に届いたものなので、議会は関係ない。ホームページに載せるかどうかも市の判断」と答えました。
そこで市に、「これは内容が真実ではありません。市を追及する議員への個人攻撃です。ホームページに載せるのはやめてください」と要望しました。すると市は、「この手紙の回答は議会事務局が書いた。内容について市は関知しない。市民からきた手紙はそのまま載せる。問題ない」と言って、私の申し入れを拒絶しました。
要するに、市と議会は内容が真実かどうかはどうでもいいのです。目的は、不正を追及する唯一の議員を攻撃することなのだから。
ところでこの手紙には、副市長も出てきます。手紙の主は「市を巻き込んで悪いことをしているみたいです」と書いています。
その通りですよ。
下は、今年の4月、市が環境美化活動の協力を市民に依頼したときのチラシです。
泊一行政区の環境美化活動が5月14日に行われること、市長の呼びかけで行われる地域清掃のボランティア活動であることがわかります。
市も行政区も組合も、みんな環境美化がボランティア活動であって、農業の交付金の対象にならないことを知っているのです。
にもかかわらず組合側は、9月8日の裁判で市の議会答弁を引用し、「市が問題ないと言った。泊一の環境美化は泥上げ、草刈り」と虚偽の主張を繰り返しました。
この「市長への手紙」は、公式ホームページを使った特定議員への卑劣な攻撃です。このような行政権力の横暴は、地方自治、議会制民主主義の破壊につながるもので、断じて許すことはできません。一刻も早く削除することを求めます。(つづく)
ちよ便り31号
ちよ便り34号
市と議会 関連ブログ