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犯罪を見て見ぬふりの市と議会

犯罪を見て見ぬふりの市と議会


田中幸昌

※写真はクリックすると拡大できます。

上は月形祐二市長が2021年9月議会に提案した「人権擁護委員の候補者の推薦について」。

人権擁護委員法の規定により田中幸昌氏を人権擁護委員の候補者に推薦する提案です。この議案は、議会最終日に私以外、全員の議員の賛成で可決しました。

私がなぜ反対したか。それは田中幸昌氏が、2020年6月に多面的機能支払交付金の日当の支払いに関して、領収書の偽造を行った泊一環境保全組合の事務長だからです。しかも田中氏は月形市長の部下、法令を順守すべき再任用の市職員=公務員です。

2020年6月、泊一環境保全組合は、10年間未払いだった多面的機能支払交付金の日当のうち5年分264万4千円を、泊住民に配りました。そのとき、活動に参加していない住民にも金を配って領収書を集めたり、勝手に人の名前を書いて領収書を偽造したりして市に提出しました。その時の事務長が田中氏であり、前会長とともに責任があるのは明白です。しかし市は完全に無視し、市長が「立派な人だ」と人権擁護委員に提案したのを議会が議決しました。


議長宛1-2 議長宛2-2

これは先月の11月5日、泊一環境保全組合の事務長と前会長が、田原耕一議長に送った文書です。概要は、「伊藤千代子議員の多面的機能支払交付金の質問で名誉を棄損されているから、糸島市議会においても伊藤議員に厳正な対処をしていただきたい」というもの。

私文書偽造という重大な犯罪を行った住民組織の役員が、その問題を議会で質問する議員に圧力をかける目的で議長に送った手紙です。上司の市長がバックについていると、こんな卑劣なことも平気でできるのです。

しかしなぜみんなで泊一環境保全組合の事務長で市の職員田中幸昌氏を守るのでしょうか?「文書偽造は犯罪だ。なぜこんなことをしたのか?」と、どうして市は組合を正せないのでしょう?

それは今度の質問ではっきりしたように、泊一環境保全組合と同じような不正を、他の複数の住民組組織が行っているからです。「おいおい、バレたじゃねえか。どうしてくれるんだよ。松本市長のときから10年、うまく騙してきたのによ…」「みんなで隠ぺいするしか仕方あるめえ」というのが本音でしょう。

合併後、市は虚偽の公文書をさんざん偽造しました。これまで多くの職員が公文書偽造に関わってきたのに、「私文書偽造は犯罪だぞ」と言えるわけがありません。

市と議会の癒着馴れ合いでどんな不正も隠ぺいしてきた市役所。それによってばく大な税金がムダに使われ、いくつもの財産が失われました。それを思うと黙っていることはできません。


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