市と議会 癒着と馴れ合いの構図
これが「議会」と言えるのか?
2017年6月議会。答弁している谷口副市長は、2012年2月の指定管理者選考会でヤラセのメンバーをつとめた。右は月形市長。後ろは、きららの湯の無償譲渡に関わった馬場部長(現副市長)。
昨日20日は、糸島市6月定例議会の最終日で、夕方からは市の執行部(市長以下三役と部長職)と議会との懇親会が料亭〇〇で開かれることになっていた。
議員控室では、まだ採決が終わってもいないのに、「今日の乾杯は誰がするのか?」とか、「政務活動費で沖縄行く」「遊びやろ?(笑)」「違う違う(笑)水質調査・・・」「いやウミガメの産卵調査(笑)」「日焼けして帰って来るったい・・・」等々、にぎやかな笑い声が聞こえてくる。
議会は市政をチェックする機関なのだが、私しか野党議員がいないから、与党のみなさんはいつもほがらかで楽しそうだ。
「〇〇ちゃん」「✕✕がくさ・・・」
とファーストネームやあだ名で呼び合って、まるでクラブかサロンのようだ。
議会後も、
「だけん、これはいいことと思うよ」
「そうたい。市のゆう通りたい」
問題になった議案がどんなにすばらしいかを、みんなで声高に言いあっている。
私はこの日、癒着・馴れ合いの茶番に激しく具合が悪くなり、吐き気がしてきた。頭がガンガンする。
そこで議会後、議員全員協議会で「新庁舎建設」の報告があっていたが、早引きして倒れそうな状態でなんとか家まで帰った。
目が覚めると、夕方7時。外はまだ明るかった。
今頃、市長や議員のみなさんがたは、料亭〇〇で飲食しながら「今度の議会もうまくいった」と、さぞ盛り上がっていることだろう。
特に議長、副議長に執行部は頭が上がるまい。
なぜなら、市のあらゆる違法行為を見逃してきたキーパーソンだから。
市役所が持つ年間800億円の利権。
年間1500もの事業者選定。
職員採用や補助金の行き先。
審議会委員や選考委員の選任。
ばく大な利権と許認可権をもってすれば、不可能なことはないのだろう。
架空法人で応募し、市の法人選定で役員のフリをして面接を受けた人を、月形市長は政治倫理審査会委員に任命している。
多面的機能支払交付金の事業報告書に、予算額だけ書いた収支決算書を8年分も作って堂々と市に提出した組織の代表者が、土地区画整理組合の監査役に就任している。
糸島市は、法令遵守、コンプライアンスなど、どうでもいいのである。
会社が存在しないのに、「ある」と偽って事業者選定する市役所がどこにあるだろう。
履歴書に嘘の住所が書いてあっても、まかり通る市役所がどこにあるだろう。
職員に架空法人の理事長を名のらせ、法人選定に加える市役所がどこにあるだろう。
公証役場で嘘の申し立てをして公正証書を作成し、市の財産を違法貸付するような市役所がどこにあるだろう。
糸島市以外に。
こんな法令違反を市が平気でやってこれたのは、歴代議長や議会運営委員会が、市の不正隠ぺいに全力を尽くしてきたからである。
質問中、私がどれだけ卑劣な妨害を受けてきたか、数えきれない。
彼らは、真相究明を妨害し、市を守っただけではない。
中には無効な議案を議決するために、議員の地位を利用して審査したフリをした者や、議場で虚偽報告するなどの重要な役割を果たした者もいた。
今日のニュースで、市が二丈温泉きららの湯の無償譲渡先を公募したと知った。
市は、事業者選定であまたヤラセをやり、前回のきららの湯の無償譲渡でも、イカサマを実行したことのある元副市長らに審査委員をやらせた。
そのときの過ちを反省をすることなく公募とは、なんという市民への裏切りだろう。
「市が違法なことをするはずなかろうが!」「伊藤の『ちよ便り』はうそばっかり!」
とあなた方がどんなに宣伝しても、私は黙らない。
公平公正で、法令を遵守するまちでなければ、市民も職員も真っ当な暮らしはできない。
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