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11月16日の建設産業委員会で、U委員長は、次のように言いました。

「この委員会で、はじめの一年は委員会で質疑を認めなかった。原点にもどって、また質疑を認めない…」私は唖然としました。

つまり、執行部が議案の説明に来ても、浦委員長は職員に説明だけさせて、議員がそれについて疑問点を確認したり「これはどういうことか?」と尋ねたり、「これにかかる税金はいくらか?」とか、「この会社は所在はどこで、いつ設立されたのか?」などと聞くことを許さないと言うのです。


「そんなバカな! 議論を尽くすべき議会で、行政をチェックすべき議会で、それでは議員の役割は果たせないでしょう!でたらめな!」と、全国のみさなんは驚くでしょう。

しかし三年前そうだったのです。私は「こんな議会でいいのでしょうか?」と「糸島の風」に記事を書き、委員会でも「質疑を認めよ」と主張しました。

そんな中で、二年前、ようやく質疑を認めたるようになったのです。

しかしまた「認めない」と言いだしました。私以外、この自民系の委員長に反対意見を言う議員はいないので、すぐ「賛成!」となりました。

しかし、執行部に対する質疑を認めなかったら、喜ぶのは行政です。

市長です。この人が、松本市長と大の仲良しだと私はよく知っていますが、ここまでするとはあきれました。

林間施設の民営化問題で、ウソややらせを行っているのを見破ることができたのは、建設産業委員会の質疑がきっかけでした。市の会計をトンネルにして、市長が会長をつとめる浦志の新駅期成会に2300万円寄付したのが九星飲料だとわかったのは、議案説明の質疑からでした。

真実は、執行部の説明に「疑問点を問いただす」中で、明らかになります。

それをさせないということは…市民に知られたくないことを、議会で追及されたくないことを、12月議会でまた出そうとしているんだ…」と疑わざるをえません。



9月の決算員会の質疑でわかったことだが、市が昨年度、商工振興費として約3000ある地場業者へ出した産業振興費は「がんばる中小企業者応援補助金」で、総額391万8000円だった。恩恵を受けたのは、全部でわずか25業者。

1業者あたり15万円にしかならない。そのいっぽう、市の産業団地に移転してきた「G食品」に対しては、この1社に「雇用奨励金」として720万円を補助金として出した。約1400業者を組織している商工会でさえ、補助金の額は1485万4000円だった。

市は、「G食品に36人が雇用された」と誇らしげにいうが、中身を聞くと、34人がパートで正職員はわずか2人という。そんな会社は市内にいくらでもある。

苦労して苦労して税金を収めている地場業者には、すずめのなみだのような補助金。よそからくる業者には、税金で多額の補助金。

なぜ?地場産業の振興よりも、産業団地の建設や企業誘致に力を入れているからだ。何億円、何十億円もかけて産業団地をつくり、そこへ来る業者に多額の補助金をだすより、いま、糸島市で頑張っている地場業者の振興のために、もっともっと、いっしょに知恵をしぼり、お金も出すべきだ。

すでに企業誘致はどこも破綻している。

産業団地が売れずに塩漬けになっていたり、大企業に何十億円という補助金を出して誘致したが、景気が悪くなるとすぐに撤退して、町がさびれてしまった、と言う状況だ。そんなまちづくりは、もう、はやらない。

その町で生まれ、そのまちを愛し、その町で小さいながらも事業活動を続ける地場業者こそ、これからのまちづくりの主役になるべき人たちだ。

糸島には、個性的なまちづくりの条件がある。

素材だけでなく、魅力的な職種や腕のいい職人もたくさん。豊かな農産物を活用して食品加工をやっているという若い事業者に会った。

Uターンしてきて、農業をはじめた青年にも会った。二人とも目が輝いていたが、援助がなく非常に苦労していた。

こういう若者たちに、集い、情報交換し、交流できる場をまず提供するところから始めたらどうだろう?

企業誘致で飛び回る何人もの職員を減らし、地場業者の悩みや空き店舗対策や市街地の活性化に、真剣に取り組む人材を増やしてほしいと心から思う。



松本みねお市長は、実に頭の回る人だ。

今の庁舎がダメで、新しく建て替える必要があるという結論を導き出すために「財政や資金のことは考えず、理想の庁舎を検討せよ」と職員に命じた…

合併しても、10年間は新庁舎を建てないと言っていたのに、合併後わずか1年半後の昨年6月議会で市長は「30階建てのビルを建設し、上層部にはマンション、ホテル、1階から7階8階までは防災拠点としての市役所が、毎月家賃を払って入居する、思い切った発想があってもいい」と答弁した。

与党議員は「ありがとうございます。できるだけ早くこうした議論を始めていただきたい」と激励した。

私など「とんでもないこと言うわね。何十億円かかるかわからないのに、約束破りだわ。マンションを建てたくてしょうがないあの建設会社が喜ぶだけじゃない。第一、糸島に30階建ての高層ビルなんてふさわしくないよ」と腹立たしく思ったが、市長はちゃくちゃくと準備を進め、今年の初めには、総務部長を頂点とした職員11人による「ワーキンググループ」を立ち上げ、「新庁舎」について、調査検討をさせた。


「財政や資金のことは考えず、理想の庁舎を検討せよ」と。

その検討結果が、先日、11月5日、第7回庁舎のあり方等調査特別委員会(委員長谷口議員、副委員長浦伊三次議員)で報告された。それを聞いて、私はあ然とした。今の庁舎は、老朽化、利便性、災害対策、機能性…あらゆる面から「×」が圧倒的に多く、「新たに庁舎を建設する」以外にない結果がでていたのである。


「カネに糸目をつけない理想の庁舎」と比べれば、40年前に建設された今の庁舎はダメに決まっているではないか。ヘリポートが緊急着陸できるような屋上の活用ができるか、なんて項目まであるのだから。

しかし、面白いこともわかった。

庁舎の改修ができない理由に、「スペースに余裕がない」「スペースに余裕がない…」という言葉が何度も出てくる。

つまり、二丈、志摩の分庁舎をあと2年で閉鎖し、庁舎を前原に統合して職員全員を集める方針だから、スペースに余裕がなくなるのだ。

それは合併前からわかっていたこと。それなら、二丈、志摩の分庁舎を残したらいい。

財政難を知り、身の丈を考える市長なら、職員にこう命じると思う。

「一番大事なのは、きびしい財政状況のなかで、事業の優先順位を間違えないことだ。不況の中で、これ以上、市民に大きな税負担を強いることはできない。

市民の命と暮らしをまもることを最優先に、徹底的に創意工夫をして、知恵を働かせ、今ある庁舎をどう活用したら、必要な機能を備えた市民に責任のもてる庁舎が実現できるか、検討してほしい。

専門家のアドバイスも得て、できるだけ多くの地場業者に仕事を発注できる公共事業となるような調査検討もお願いする。

有能な職員である君たちならできるはずだ」と。驚いたことに、5日の会議では、市の説明の後、即その場で議員一人一人が、市の提出した検討項目にそって、〇×◎△の評価を下すアンケートを記入させられた。

「こんなアンケートおかしい」と私たちはその日の提出を拒んだ。すると、閉会のあいさつで浦副委員長が言った。

「あくまで理想の庁舎の考え方を、議員は出していただきたい…」と。ダメを押したのだ。私は心配になった。

あまりに調子よく進みすぎている。

もしかして、林間施設の民営化の時のように、市民の知らない水面下で、新庁舎についてもすでにシナリオが描かれているのではないのか?

この7年間、私はずっと疑い続けてきた。市長の考えることは、すべてが特定業者のためではないかと。

ごみ関連事業も、産業団地の建設も、企業誘致も、土地区画整理事業も…この新庁舎建設についても、話ができているのではないかと疑わざるをえない。

(ちなみに前原の図書館を建設するときは、理想の図書館どころか、「おカネがない」「財政がきびしい」と徹底的に節約・削減でつくった。運営にもお金をかけない)



9月13日の私の一般質問で、松本市長は、違法な不貞行為によって損害を受けたとして、市民から訴えらていることを、議会で認めた。


地裁への提訴は8月下旬。原告は相手の女性の元夫。

市長になる前(県庁職員時代)から、市長になった後も含めて、16年に及ぶ不貞行為によって、原告は家庭を崩壊させられ、言葉に尽くせぬ苦痛を受けたと訴えているようだ。

すでに市長は、福岡地方裁判所から呼び出しを受けている。

市長は、提訴された事実は認めたが、「そのような(不貞の)事実はいっさいない」と強気で答弁した。

事実は、法廷で明らかになるだろう。

4人にひとりDV被害を経験している昨今、男女がともに尊重し合い、家庭、社会で男女共同参画社会を実現していくため、議会・行政は、その先頭にたつ責務を負っている。

しかし今年1月、市議会の委員長職の元議員(市長の従兄弟)が、女性への暴力とストーカー事件が発覚し、辞職した。そして今度は市長が提訴されるとは。

こういう問題で訴えられること自体、糸島10万市民の代表としてふさわしくないと、申し上げた。

それは、市長個人の問題ではなく、糸島市民の名誉にかかわる問題だからだ。

今月末、市長は男女共同参画社会について、100人ほどの市民を前に講演をする予定。男女が尊重しあう家庭・社会について、どんな話をするつもりか?

さて、いつも大声でヤジを飛ばす市長派の議員の方々が、今日は、まったくおとなしかった。だれ一人、「市長は(不倫)しとらんと言いよろうが!」「名誉棄損で訴えるぞ!」と、怒鳴る人はいなかった。珍しいことだ。

市会議員のアパートに女性を住まわせていると訴状にあるそうだが…


ちなみに、市長とその女生との交際のうわさは、かなり前からあった。



私は、女性問題について、市長がついたウソを、今でも忘れられない。

前原市のとき、200※年、5月11日、午後9時過ぎ、市長が当時の総務部長や企画課長らとスナックに行ったときのこと。


総務部長がお客の女性を「三段腹」とからかい、お腹を触ったとして、女性から市に被害の訴えがあった。

あわてて部長は、一升瓶をもって、女性の職場に謝罪に行った。

そこで土下座して謝ったそうだ。

しかし女性は、市にきちんとした処分を訴えた。

すると市長は、「市長はうそつかない。何もなかった」と言って、女性の訴えを聞こうとせず、隠ぺいしたのである。


表ざたになると、一緒に飲んでいた市長自身の監督責任も問われる。

部長をかばったというより、自分に火の粉が飛ぶのを避けたかったのだろう。

議会で私の質問に「市長はウソつかない」と答弁。

これ以上のウソを知らない。

この部長は処分を免れ、退職後天下りした。


権力を使っての隠ぺい。

一番、いやな言葉だ。被害者の訴えを無視する人が、男女共同参画社会の最高責任者。

それが悲しい。

ちなみに、総務部長とは、女性の人権を守る部の最高責任者だった。



明日から、市議会で一般質問がはじまる。

私は、13日、午後一時から。


6月議会では、市長が利害関係者との面会について、昨年12月16日に会いながら、今年の2月29日に会ったと言い張った。


さいわい、当事者である社長が、雑誌で告白した記事を手に入れたので、それを議会で示すことができた。

そのため、市長は2日後に、昨年の面会を認めた。業者選定の前に利害関係者と会ったことを、本当は認めたくはなかったろうが、証拠があるから仕方がなかったのである。

有力者に甘い市政は、弱者に冷たい市政と表裏一体。

だから、公平・公正な業者選定や、公務員倫理を問うのである。

だれのために、公務員が一生懸命働くか、ということだ。

どうか、松本市長の応援団である議員の方々が、大声でヤジを飛ばして、質問を妨害されないように願いたい。


女性の人権を守り、男女共同参画社会をすすめる市長の責務や、市の業者選定の問題点を、ていねいに質問したい。


ただただ、執行部の正直な答弁を願っています。



5月8日の臨時議会で、突然7000万円の林道改良工事費が補正予算として出された。

14年議員やってきて、こんな多額の林道整備費が補正予算に出たのは初めて。

いったいどういう訳?

説明では、広域基幹林道に2カ所、危険な場所があるので、緊急に工事をしなければならないという。

1カ所は、白糸の滝から東へ700メートルのところ。

昨年12月にパトロール中見つけたらしい。議員団で調査に行くと、確かに山が崩れて、道路を土砂や木々がふさいでいた。

この修繕に4340万円かかるという。

千円、1万円を節約しているわが市にとって、途方もない「ばく大なお金」。

国の災害復旧の補助事業にするには、降雨の量が足りず、すべて一般財源で修繕しなければならないという。

信じられない。

もう一カ所がさらに問題。


白糸の滝から西へ3キロばかり行ったところ。

ここは、まだ崩れてはいない。

通行できる。しかし、危ないから2630万円かけて、修繕するという。

もちろんここも、災害復旧事業の対象にならず、すべて市のお金。そもそも広域基幹林道は、県の道。

一日、数代から十数台しか車が通らない山の中の道。

危険なら、このあたりだけ通行止めにして、災害復旧事業で修繕できるまで待てばいい。

しかし、そうはいかなくなった。この基幹林道が、7月にオープン予定のフォレストアドベンチャーのアクセス道路になるからだ。

お客が通る道を、通行止めにするわけにはいかない。

「木の香ランドと樋ノ口ハイランドの管理費を、年間350万円も節約できる」といって、ネイチャースピリットに「民間委託」したが、雨が続いたりしてあちこち崩れれば、年間数千万から数億の林道修繕費が必要になってくる。

山の上にできた一企業の営業のために、市は、基幹林道がつねに通行可能な状態にしなければならなくなった。

大変なリスクを引き受けたものだ。

この基幹林道は、二丈の吉井から福岡市の日向峠へ向けて、高い険しい山の木々や土砂をブルドーザーで押し倒して、大きな道路をつくってきた。

あちこち切り立ったがけのようになっている。

だから雨風に弱く、崩れやすい。この24年間で、106億円かけてつくり続けている道路だが、そのうち4億円はなんと修繕費。

私はデータマックス(4月6日付)の記事で、市がネイチャースピリットに「林道を整備して援助する」と約束しているのを見てから「近々、多額の林道整備予算が出るに違いない」と思っていたが、まさしくその通りになった。

県下最悪の借金財政の中、障がい者団体や子供の文化団体は、年間2万円から3万円の補助金を「お金がない」と市に打ち切られるのではないかと不安に怯えている。

市役所に飲料水の自動販売機を置いたら、年間50万円の利益があったと喜んでいる市。

「広報いとしま」に企業の広告を載せて、年間380万円の利益があったと喜んでいる市。

ところがこのネイチャースピリットのための林道工事や120億円の中央ルートに、ばく大なお金が湯水のように使われるのを見ると「貯金箱に小銭をためながら、札束をどぶに捨てるような政治」と思わざるをえない。

採決の結果、反対 伊藤、古川、ひわだ

賛成 ほか全員


つけ加えれば、市県民税の支払いに苦しむ市民に何というのか?

林業振興のためなら、広域基幹林道ではなく、もっと別の方法がいくらでもある。


子どもの頃、父と山に木を植えに行っていた。だからよくわかる。



きょう、ひわだ議員が取り寄せた2月3日の木の香ランドと樋ノ口ハイランドの指定管理者を審査した時の会議録を見た。

情報公開はいいが、資料の数字はすべて黒塗り。

委員には見せても、市民や議員には見せられないのかしら?

しかも会議録はない。

だれがどんな意見を言ったか、わからない。

職員を減らし続けて、いまでは重要な会議の記録もとらなくなったのだろうか。

以前、春田市長のころは、テープにとって、後で文書化していた。

あす、きいてみよう。



きのう、4月17日、福岡地裁で、下水道工事をめぐり官製談合防止法違反の罪に問われた職員と、競売入札妨害の罪に問われた建設会社の専務に、検察側は懲役1年を求刑した。

判決は5月7日。

まじめに勤務していた職員が、仕事上のトラブルをきっかけに、特定業者から飲食の接待を受けるようになり「1回なら」と情報を漏らした経緯が、詳しく陳述された。

家族がいうように、家事、子育てを積極的にしていたよき夫、父親であったと思う。

また長年の職員としての勤務の中では、増水した水路に飛び込んで高齢者を助けたことも同僚職員の証言で知った。

公判の中では「旧前原市役所では指名業者が入札前に積算した金額を係に見てもらうのが常態化していた」ことや「入札前に『組合』でせんしゅ(受注者?)を決め市役所で金額を調べてみんなに報告していた(談合)」との重要な陳述もあった。


積算の難しい推進工法も入った工事の入札価格が、同じになるはずはないとも。

結審後に、公判記録は閲覧できる。

両被告人の家族のつらい様子をみると、市役所が、普段から公務員倫理にきびしい職場であったなら…と残念でならない。



今度の議会に原発関連の請願が2件出ています。

福島原発事故からはや1年。

二度とふたたび、このような原発災害を引き起こさないために、市民から、原発をなくしての請願が二件出ています。

採択されるように、応援しましょう。

26日の本会議に、多くの議案がかけられます。

※「無料で貸す」森の施設も、この日。採決があります。

みんなで誘いあって、傍聴にいきましょう。主権者は市民です。



2月16日の臨時議会で、1億8879万円の随意契約議案が出された。 

防災行政無線の整備事業費。 

契約相手方は、日本無線(株)九州支社という東京本社の大企業 

戸別受信機を2200個買う・・・1億3千万 

無線室のデジタル化等の整備費・・ 5800万円


「一度に2200個も受信機を買うのに、なぜ1個5万5千円もするのか?他の自治体では4万円前後だ。高すぎる。三菱や富士通、沖電気など、他の企業も受信機を作っている。見積もりは取ったのか」と聞くと

市は「見積もりはとっていない」

しかも、議会にその受信機の説明をしていないのだ。

「自分の家で電化製品を買う時は、きちんと商品を確かめて購入する。市民の税金で、5万5千円の戸別受信機を2200戸も買うのに、商品の説明もなく、議会に提案し賛成しろといわれても、判断できるわけがない」

「自治体によっては、地元の家電協会と相談して、市内の業者から受信機を書くようにしているところもある。市内の電気屋さんと相談したのか」

市~「していない・・・」


地場産業の振興にならず、大企業位をもうけさすだけの買い物。

これでは、税金が地元に還元しない。

なぜいつも、こんな安易な契約をするのか?

わずか10万、20万円を買いたたく市が。

買い物で随意契約できるのは、条例では80万円以下である。

採決の結果、反対日本共産党の3人。賛成 他全員。19人。

市は、商品の説明をしなくても、議員は賛成すると甘くみている。

疑惑表にまた一つ、項目が増えた。



市長、議員の政治倫理を問う「糸島の風」ができました。

そのなかに疑惑表を載せました。


松本市長就任後、日本共産党が取り上げた疑惑の数々

2005年松本嶺男氏、前原市長に就任。

その翌日、前原インター南産業団地の建設を決定。

7億円の造成事業を入札にせずに、随意契約で平成・清水の共同企業体に発注。

06年飲料会社の送水管の市道埋設を、不許可から許可へ変更。

中学校3校の調理を、学校給食の実績が全くないM社に随意契約で委託。

3年間で1億6千万円。

07年地元説明会で圧倒的多数が反対だった「中央ルート」を市長が推進。

賛成の発言をした業者が工事を受注。人権担当部長が知人女性にセクハラ。

市長「被害女性の話を聞く必要はない」と処分せず。部長は定年退職後天下り。

08年前原中学校給食室建設~はじめ9800万円以下の工事価格が1か月後には1億600万円に増え、平成が落札。

県の産業団地リサーチパークから鉛、ヒ素の有害物質が出る。市長が県の部長時代にS社と交渉。10億円で県が購入。

7月30日の入札5件で99%,98%,98%,96%,94%と異常な高値落札。平成が最高額7千万円の工事を落札。

09年泊カツラギ産業団地~10社全部が95%台で応札し、平成が落札。

契約金は1億円。下請はみな市外の業者。

市議会委員長の調整区域の土地を開発。

売買で8千万円に。この議員は市長の従兄弟、今度のストーカー行為で辞職。

平成社長の山林を産業団地に指定。坪約10万円で販売。

11年度に山林まで下水道を引く計画であることも判明。

10年松本嶺男氏、糸島市長に就任。

市職員が、長時間勤務と議員・上司のパワハラを苦に自殺。

合併後2年間で6人の職員が突然死などで死亡。

平成の取締役(社長候補)が大麻所持容疑で逮捕されたが、指名停止委員会を開かず、処分なしに。

会社は直後の入札に参加。保守系議員にお中元を配り、社長は一部議員と飲食。

11年市長、平成社長、建設産業委員会委員長U議員と市の職員が商工会パーティ後、小料理屋で飲食。

※倫理条例違反。前原東区画整理事業、浦志駅建設、中央ルートが糸島市の最重要課題に。

浦志で1千戸の住宅開発計画。地権者代表は元議員のI氏で、市長の選挙対策本部長だった人。

12年市議会市民福祉委員長の議員が書類送検され、辞職。職員が官製談合容疑で逮捕され、市が家宅捜索をうける。

 ※12年2月7日、市長、U議員、元議員のI氏らはJRを訪問、浦志駅を要望しました。


いよいよ浦志の大開発へ動き出しました。下水道工事や都市計画道路などのインフラ整備、駅の自由通路などの土木事業で、数十億円の税金が必要になります。



テレビで深刻な面持ちの市長が、逮捕された職員についてしゃべっていた。

「業者と飲食をしていたと聞いた」とか、「価格を漏らしているとのうわさを民間から聞いた」とか。

それは市長も同じではないのですか?

私は前原市時代から、市長と特定業者の飲食、下水道工事の入札について、ずっと市議会で問題にしてきた。

問題にするたび「前原の風」「糸島の風」で市民に知らせてきた。

(『風』について、私は1回も市長本人から、抗議を受けたことはない)


たとえば、見出しを紹介しよう。

ナンバー171号、2008年10月号、9月議会報告「市の産業団地予定地に、土建業者の土地 造成工事も独占 異常な高値落札の公共事業」 政治倫理条例には、「不正の疑惑をもたれるような行為をしてはならない」と書いてあるのに、市長が社長の家に行って飲食しているとの声が複数寄せられている。どうなのか」と私が聞いたとき、市長は否定せず、「家に行って酒を飲むのは、(市の事業とは)関係ない」と答弁した。


また173号、2009年1月号では、「高値落札の公共事業と、異常な入札結果」として、市長しか知らないはずの「予定価格」が漏れていた疑いがあると、2008年7月30日と9月3日の入札の異常な結果を議会で問題にした。それは、総額4億円近い8件の入札で、落札率99%を含む談合としか思えない入札実態と、ある業者の応札率をあきらかにしたもの。 まずは、落札率だけでも、異常さがわかる。全国オンブズマン会議は、90%以上の落札率は、談合の疑いが強いと述べている。入札日落札率 工事名 予定価格7月30日 99%下水道工事32,799,0007月30日98%下水道工事70,292,0007月30日98%下水道工事77,615,000 H建設の落札した工事7月30日96%下水道工事50,610,0007月30日94%下水道工事35,960,0009月3日96%下水道工事39,111,0009月3日98%下水道工事39,802,0009月3日83%下水道工事32,783,000


ナンバー175号では、市議会委員長の調整区域にある土地を、都市計画で開発した問題を取り上げた。この議員は、今回、女性に暴行、ストーカー行為を行い、辞職した議員。(市長の従兄弟でもある)これで多額の借金を返した。H建設社長の山林を産業団地に指定し、坪10万円で販売していることは、178号に書いた。前原東区画整理事業の予定地には、市長の選対本部長を務めた元議員の土地がある。去年の3月議会では、特定業者との飲食と浦志の「大開発」について。きりがないほど、つぎつぎ開発計画が出てきた。・・・・・・



きょうの各新聞にN議員の辞職ニュースが掲載された。

昨日の新聞に「中村市議辞職せず」と載ったばかりだったが、ついに世論に負けて、辞職した。


議会では、みんなが「刑が確定したわけではない」などとかばってくれていたが、一般社会では「議員をやめるべき」の声が圧倒的だった。


「よかったですね」「これからもがんばってください」と、あちこちからメールが入った。

それにしても、市民と、議会のこの感覚のズレ。

現代と恐竜時代くらい違うかも。

前原市議会のときから、議会議員の品性のなさ、ゆちゃく、なれ合いの問題を、訴え続けてきたが、氷山の一角という気がする。 


「生活がもうやっていけません。 福島の警戒区域に、がれきの処理で出稼ぎに行きます。 伊藤議員も、がんばってください」

糸島の風を見た市民の方の電話だ。

赤ちゃんがいるのに、水道を止められた人の話を読んで、泣いたという。

「私も止められていますから」と。

私も、悩んでばかり。たたかい続けるのは、楽じゃないから。

悩んで苦しんで。

でも、この大変な議員活動を続けられるのは、支え、応援してくれる「市民の方たち」のおかげ。三人しかいないけど、日本共産党議員団は、今年もがんばりますよ。

負けません。明るく…ね!



今年最後の一般質問の日程が、今日、くじ引きで決まりました。


私は、12月12日、月曜日、たぶん、11時くらいから。

1、爆発の危険性が指摘されている「玄海原発1号機」について

① 爆発という最悪の事態の場合、市民の安全が守れるのか。

② 中学校の玄海原発への社会科見学の実施状況について。

2、波多江公民館整備事業について

① 波多江公民館整備事業の目的と設備の概要について。

② 予定地は、豪雨の時、何メートル浸水が想定されているか。 学校の隣にある現在の波多江公民館について。他

3、市民にあたたかい市役所、及び職員体制について

① 乳幼児、障害者、病人などのいる世帯への水道の給水停止の問題と 弱者救済にあたる職員の体制について。

② 職員の健康状況と職員111人削減計画の問題点について。

③ 市のまちづくりにおける課題と財政状況、優先課題について。



市職員の給与引き下げに反対した訳は?


一般公務員と高級官僚は違いますいま多くの民間労働者は、ワーキングプア状態のひどい労働環境で働いています。

ところが、国は、その根源である労働者派遣法を抜本改正せず、問題をすり替え、公務員攻撃を行って、さらに民間労働者の待遇を悪化させようとしてします。

公務員の賃金削減は、すべての労働者の賃金に影響を与え、地域経済をますます疲弊させ、民間労働者の賃金カットやリストラにつながってきました。

多くの人が家族があり、ローンを抱え、日々の暮らしを立てています。

日本共産党は、一般の公務員と高級官僚とは区別すべきだと考えています。

高級官僚の天下りが、政官財の癒着の温床となり、大企業と官僚、政治家が手を組んで、湯水のごとく税金の無駄遣いを続けてきた結果、今日の「財政悪化」を招きました。財政赤字と言いながら、大金持ちの実効税率は70%だったのが15%ほどになりました。庶民には消費税を値上げし、大王製紙の会長のような超高額所得者に減税をしてきたのです。

赤字財政というなら、まず一握りの超高額所得者への減税をもとにもどすべきです。

大震災復興の財源をつくりたければ、250兆円という空前の内部留保を溜め込んでいる大企業にこそ負担させるべきです。

日本共産党以外の政党がもらっている政党助成金を直ちに廃止すべきです。糸島市でも、行革と言って、異常な職員の削減を強行し、中央ルートなどの無駄遣いに使われています。

合併後、次々と過労や病気で倒れている職員は、市の行革の犠牲者です。

私は、公務員が、特定の有力者のためにはたらくのには、反対です。

今のように不景気な時代、公務員がまじめに職務に専念し、市民のとりわけ、弱者にあたたかい心をもって働いてほしいと心から願っています。

現場の汗と苦労を正当に評価し、誇りと喜びをもって働ける職場環境を整えるべきだと考えています。

民間の社員、派遣社員の賃金が、年収200万円以下、時には150万円以下のワーキングプアが増え、日本共産党の生活相談所にも、失業してホームレスになった市民の相談が増えています。

若者が、働き盛りの人たちが、真面目に働いても、人間らしく生活できない今の社会は間違っています。

市役所の中にも、正職員と同じ仕事をしながら、ワーキングプア状態の非正規労働者が、たくさんいます。嘱託職員、臨時職員、委託会社の派遣社員。

こういう方々の賃金を底上げし、労働条件を改善する。そ

れが内需を拡大し、景気を回復させる一番の近道です。



明日は一般質問

2011年09月12日

明日13日は、一般質問です。

たぶん、午後1時くらいから。

内容は、

1、市民を守る防災と九州電力のやらせ問題について

2、財政を圧迫する中央ルート建設について原発問題、暮らし、税金の無駄遣い、市民の視点で取り上げます。


10時からは日本共産党の古川議員の質問です。


市長は、6月議会で防災拠点となる市庁舎について聞かれ

「30階建てのビルを建設し、上層部にはマンション、ホテル、1階から7階8階までは防災拠点としての市役所が、毎月家賃を払って入居する、思い切った発想があってもいい」と答弁し

議員から

「ありがとうございます。できるだけ早くこうした議論を始めていただきたい」と激励されました。

いくら津波が怖くても「30階建て高さ90メートルのビル」が、糸島にふさわしいでしょうか。


しかしさっそく9月議会にホテル誘致条例がでたのには驚きました。

九大が来た。

国際会議が開ける大きなホテルを誘致したいから、固定資産税を5年間で2500万円も免除するそうです。

市民の税金は、滞納すると、14.6%とサラ金なみの制裁金を課すのに・・・


過重勤務で亡くなった糸島市の前農林土木課長の遺族が、今日、公務災害の申請をした。


合併後の多忙ななかで、白糸残土処分場の裁判や、6月議会での『農漁業施設工事分担金条例』制定の特殊な業務を課せられた中での自殺だった。

忘れもしない昨年6月5日。


8人の議員の質問に応える答弁書をつくっている最中の早朝のこと。

夜、2時、3時と残業続き。亡くなる前の1ヶ月は、100時間を超え、月に1日の休みの月もあった。

役場の残業記録にはない家での時間外勤務も相当あった。

そうしなければ、終わらない仕事に追われる日々。


なくなる前の月(5月)は、1ヶ月で20ヶ所およそ400人もの住民に、あらたな費用負担を求める説明会を続けていた。


去年、市役所は合併後退職者があいつぎ、心の病で休職する職員が多く、全県でワースト1位の状況(組合の資料)だった。

子煩悩で、家庭を大切にしていた彼が、ぼろぼろになるまで仕事に追い詰められ、パワハラに苦しめられ、死に至る過程が、遺族の申立書にせつせつと書かれている。


市は「自分から、たくさんの仕事を引き受けて亡くなった」かのようなことを言っているが、愛する家族がいるのに、好き好んで、死ぬまで仕事をする人はいない。


公務災害基金は、一日も早く認定してほしい。

深く傷ついた子どもたちに「父は子どもたちを見捨てて命を絶ったのではない。仕事上の過重勤務とストレスで命を絶った」といえるように。


職員が生き生きと働き、市民の幸せのために働ける市役所へ・・・(詳しくは糸島の風を)


「願わくば、民間資金を導入し、30階建てのビルの上にマンション、ホテルを 1~7階に市役所をつくる。毎月家賃を払って…」


昨日の市議会で、市長がついに新庁舎建設の話をした。 

「防災拠点の議論を進めるのであって、新築という結論ありきではない」と市長は言っているが、議会の中からも、積極的に建設を求める声がでてくるだろうし、注視したい。

30階とか1~7階という数字を聞いて、仲間内ではかなり具体的な話になっているのではないか、との印象をもった。 


本庁舎の1階部分が「やや耐震性」に不足がある、ということや、あと4年足らずで志摩、二丈の庁舎がなくなり、前原に統合されるため、手狭になるということ。 

しかし、これらは、合併前からわかっていたことだ。 

それでも、新庁舎は建てないと言っていた。 

最低10年は。 

二丈の庁舎は新しく「合併でまた庁舎建設!」という批判をかわしたかったんだろうが。 

浦志に新駅をつくる期成会の会長は、市長。 

その周辺にホテル誘致の話もでているから、本気で考えているのでは・・・。 

新駅建設の期成会の会長代理のひとりは、なんと浦志の新駅のところを開発する「前原東土地区画整理事業」の地権者代表で元議員のI氏。 

建設産業委員会委員長もたしか会長代理。 


市民の知らないところで大事なことがいろいろ決まり、後から説明だけして「議会」の圧倒的多数の賛成で決行!ということにならないように・・・


前原市の強みは、なんといっても、豊かな自然と住環境。

しかし九大学研都市構想のもと、財界主導のまちづくりで、市の財政と住環境はいま危機的な状況です。


そびえるような60メートルの鉄塔、送電線問題。南風台のインター周辺の里山がそっくりなくなる産業団地、中央ルートで破壊される潤地区の静かな住環境。

マンションが乱立して人口ばかりが増え、町の整備が追いつかない中心部。

山つきはどこも残土捨て場、産業廃棄物の問題で、住民が苦労しています。歴史ある景観や豊かな自然を守って、住民の命と生活を守る「まちづくり」がいま求められています。


市長は、口を開けば九大移転はビジネスチャンス、と言っています。

まさに九大学研都市構想の元、リサーチパークでビジネスチャンスを得たのが、ソロンです。

人口密集地・高田にある議員の土地を、市街化調整区域のまま住宅開発する地区計画。

その一方、市民要望の強い災害避難所の建設は、ありません。

「納得いかない」「おかしい」と言う声がたくさん寄せられています。


有力者に甘い市の実態を、明らかにしたいと思います。


不況のどん底で開かれた予算委員会。

失業、倒産、貧困。障害者やお年寄り、多くの市民が求めているのは、弱者に温かい政治。

来年度の300億円をこえる税金の使い道は、慎重に審議されるべきもの。

それが、市民に選ばれた議員の責任。


しかし、発言は少なくヤジは多く。二丈や志摩の住民がこの実態を知ったら、きっと前原との合併には、賛成しなかっただろう。


今回、もっともひどかったのは、予算委員会の委員長をつとめた議員が、議長席から発言中の議員に罵声を浴びせ、途中で質疑を打ち切る暴挙をくりかえしたこと。

質疑打ち切りに抗議すると

「はよ、手をあげんけんたい」

「あんたの質疑は長すぎる」(ひとつの質疑20分以内を守っているのに)

「(10年先は)あんたもおらんめーもん」とヤジを飛ばし、あからさまに市長の肩をもつ。

何しろ、彼は市長のいとこだし、市の都市計画で市街化調整区域にある農地が開発できるようになれば、多大な経済的メリットを受けるという利害関係者。

市の開発行政を批判する議員を、目のカタキにしたい気持ちは分かるが、これではまともな予算審議などできない。


傍聴した人が電話してきた。

「議長席の予算委員長が、一番私語が多い。前代未聞です。あまりの馴れ合い議会に、あきれました」と。


税金の使い道や行政のチェックをするのが、議会の仕事ではないの?


きょう市議会で、松本市長の一般会計予算に反対したのは、日本共産党の二人と無所属のひとりの三人だけだった。


でも町に出れば、違う。

畑の前で、野菜をくれた農家の奥さんも

「都会から息子が首切りにあって帰ってきたの。かわいそうでならないわ。必要もない大きな道なんかつくっている場合じゃないよ」といった。


同感。

来年度、財政難のなか、中央ルートに県と市で5億円も使う予定。東風小学校の前のわずか600メートルの道を、17億円かけて整備する。国道から北側の中央ルート工事。実質公債費比率は、県下最悪ワースト1位の借金財政なのに。

かつて一億円以上あった生活道路の維持補修費や下排水路の工事費は、どんどん減らされ、地元の小さな土木業者の仕事は減り続けている。


あしたは、中央ルートの宣伝行動日。8時から半まで。市役所前で。


九大学研都市構想の名のもと、巨大開発が目白押しの前原。


この一年間、議会で、市長と仲のよい特定業者や与党の市議会議員の土地が、開発予定地に入っていることを問題にしてきた。

そして、こんどの3月議会では、委員長を務める有力議員の農地が、市の政策のおかげで開発可能となることがわかった。

「農業がうまくいかない情勢の中、多くの農家は、農業振興地域の農地を売ることもできず、石にしがみついて農業を続けている。病気になっても、借金があっても、農地が売れない。それなのに、市長のいとこの市会議員の農地を、民間業者に売却できるようにするなど、絶対に許せない」という市民の声も紹介して、4日の議会で質疑し、問題にした。市長は、「関係ない。市民に理解していただく」などと小さな声で答えたが・・・

売れなかった農地が、開発可能になると、このあたりの公示価格は5万円ちょっとだから、3500平米かけるの5万円として、・・・1億円はこえる。


市の都市計画は、打ち出の小槌のようだ。3月10日の一般質問で、私がこれらの問題を追及していると、利害関係者の議員や与党の議員のみなさまが、後ろから口々にヤジを飛ばして、質問の邪魔をする。

「静かにしなさい。こんな議会をもって、市民は不幸だ」

と言わずにおれなかった。


傍聴席では、多くの市民がこの様子にあきれ、怒っていたと聞いた。

8月に、多くの開発予定地が、農業振興地域から除外される予定だ。

複数の議員らの土地が、そこに含まれている。「九大移転は、ビジネスチャンス!」と繰り返す市長。

その言葉の中には、学術研究都市という文化と芸術の薫り高いまちのイメージはなく、ひたすらカネ儲けに九大移転を利用したい一部の人々の願いだけが、透けて見える。


おもしろいことに、今度の議会に、職員倫理条例が提案されている。

そのなかに、「職員は、全体の奉仕者であって、一部の市民のためのものではない」こと、「市民に疑惑と不信をもたれるような」利害関係者との関係はつつしむよう、うたってある。議員が利害関係者なんだから、困ったものだ。24日の最終本会議は、とても大切な議会。


みなさん、傍聴においでください。


税金のムダづかい「中央ルート」をふくむ市長の税金の使い道を許すかどうか、決算の採決があります。

糸島大開発へ向けた志摩・二丈との合併についても、住民投票をせず、議会だけで決めようとしています。

多くの市民の世論で、市民に冷たい開発市政を、クリーンであたたかな市政へ転換させましょう。


〇古川忠正 議員の一般質問は、

12月16日(火)10時より 

〇伊藤千代子 議員の一般質問は、 

12月16日(火)11時より 

〇議会での討論と採決は、

最終本会議12月19日(金)朝10時より


不況の中、「正月を迎えられない」と嘆く中小業者や市民。

「苦労して払った税金を、中央ルートなんかに使わないで!」と町の声。

不況の中、国保税、市税など税の滞納者は1万人にも。病気で倒れても失業しても税は免除されず、2ヶ月以上滞納すると、14・6%というサラ金のような利息がのしかかります。

市民のくらし最優先でと、議会で訴えます。市内の中小業者支援は? 

年間400億円もの予算は、市民のためのもの。

公共事業は、市内の下請け業者に回っているのでしょうか?

地場産業振興のための政策を提案します。借金財政の中、つぎつぎ大型事業県下で最悪の借金財政のなか「中央ルート」や「産業団地」の他、糸島高校のあたりに新駅をつくる(8億5千万円)、浦志のサニーから南の水田20ヘクタール(町歩)をつぶして住宅開発・・・。


環境は?財政は?高レベル放射性廃棄物処理場問題も、若干とりあげます。


夕べの一市二町の合併協議会の住民説明会は「志摩町や二丈町は、住民投票するのに、なぜ前原市はしないのか?市民の声を聞くべきだ」などと、強引に合併ありきで進める前原市に、批判がつぎつぎ。


わたしが何より感じたのは、説明会なのに「都合のいいことは言うが、都合の悪いことは言わない」ということ。


新市基本計画に「合併後10年間の財政計画」と書いてあって、合併したら、基金(貯金)が33億円から45億円に、12億円も増えますよと書いてある。

ところが、借金のことは、全く書いてない。


「借金はどうなのか?」と質問がでると、市長は、いくらあるとの答弁を避け「適度な借金は必要」とごまかした。

財政担当者も「年に支払う公債費(借金のローン)が、36億円から26億円になる」と説明はしても、絶対に総額いくらあるか言わない。

これはまるで、つぎつぎとローンの契約をさせて、お年寄りをだます詐欺商法みたいといわれてもしょうがない。

月々いくら払えばいいんですよと、ローンの支払いの額は言っても、総額いくらの借金になる、元金がいくらになると、絶対にいわないあの商法。

一市二町のかかえる借金は、およそ700億円。

それが適度な借金ですか?

貯金が12億円増えたって、焼け石に水。これをどれだけ、どう減らすかの計画こそ、一番関心のあることなのに。

「次の合併協議会の説明では、それを提出すべきだ」と最後にわたしが要望したが、たぶん聞くだけで、出さないでしょう。

なぜなら、合併浄化槽の設備が65%も普及した二丈町で、下水道工事したらいくらかかるのか?

中央ルートや産業団地の工事をしたら、またいくら借金が増えるのか?

そういうことまで明らかにしないと、正確な数字を出せないからです。

なにより、700億円もの借金を知られたくないでしょう。

700億円もの借金を「適度な借金」とたいしたことがないように言う市長には、あきれました。


市は「なぜ夕張市が財政はたんしたのか?」と聞かれて、4点答え、最後に「議会と住民のチェックが甘かったから」と言った。

みなさん、市民が無関心でだまっていたら大変なことになるよと、市は教えてくれたのです。


市の政治倫理条例には、『不正の疑惑をもたれるような行為をしてはならない』と書いてある。


ところが、市長が、前回書いた建設業者の家で飲食しているとの情報が、何件も寄せられた。

それで「(事実は)どうなのか」とただすと市長は否定せず

「家に行って酒を飲むのは、(市の事業とは)関係ない」と答弁した。


市の公共事業を請け負う業者の家での飲食は、接待と同じじゃありませんか?

それともそのたびに、食事代を払っているのですか?

入札における予定価格の漏洩(ろうえい)疑惑もある中で、「関係ない」との開き直った答弁は、あまりに無責任。


政治家と業者との癒着(ゆちゃく)が全国で問題となり、あちこちで、知事が逮捕された。

福岡県の職員倫理条例も、取引業者との飲食・ゴルフ等を禁止している。

市長は、県の職員だった。

取引業者との飲食が悪いことは知っていたはず。

県の企画振興部長のとき、部下に、禁止していなかったのですか。

いま市長は「合併だ」「学術研究都市だ」といって糸島全体の大開発を推進している。

しかし、それによって南風台や潤はじめ、自然と環境が破壊され、ばく大な税金が食い物にされ、土地をめぐる汚職や癒着がうまれる恐れがある。


核の高レベル放射性廃棄物の処分場の問題も消えてはいない。


10月4日、明日午後8時から

健康福祉センターあごらで

日本共産党演説会をします。

ぜひおいでください。


来年の今頃になる市長選挙への道筋、来るべき総選挙で、前原市民を苦しめている国の悪政、それらについて、私たち市会議員と、衆議院選挙の予定候補者がお話します。

市民の皆さんに会うのは、いつも楽しみです。


「すみわけは必要だが、専門職含めて、報酬の見直しは検討する…」

昨日の本会議での市の答弁。


「正職員が減らされるなか、大きな役割を果たしている嘱託・臨時職員の待遇改善をはかるべき」との私の質問に回答したもの。


市役所内で、職員間の格差が広がっている。

低賃金で昇給もボーナスも交通費もなく、三年おきに試験を受け続けて雇用の更新をしなければならない嘱託職員。

さまざまな部署で、時には正職員に近い責任ある仕事をまかされている。

来年4月の職員状況は、 正職員 333人、 嘱託職員 123人 臨時職員 145人正職員は55%。実に半数近くが、不安定雇用の職員。


行革と言って市が減らす職員は、福祉・教育の部署ばかり。

学童保育所・学校給食の民間委託、老人ホームの移管・・・


市役所は、住民サービスはどれもこれも自分でやらずに、開発行政だけすればいいの?

大分県姫島村は、人口2500人で職員202人。村営の診療書もある。

役場が一番の雇用の場。


岩手県葛巻町も、病院まで経営して「住民に奉仕する職員は宝」と町長。

職員・住民が一丸となって、食料もエネルギーも自給する積極的な町づくりにがんばっていた。


民間だけでなく市役所内でも、身分を保証された正職員と大量のワーキングプアがいっしょに働いている。

派遣や臨時ではなく、だれもがきちんとした労働条件を願っているのに。


6年前、北欧の小さな国デンマークに自費で調査に行ったとき、特別養護老人ホーム、老人ホーム併設の立派な高齢者施設を訪ねた。

地域の人たちも遊びに来て、レストランやホールはにぎやかだった。

「短時間労働でも、労働者はみな正職員で雇うのが国の決まり」

わずか一万人弱の町で100人もの介護・福祉職員がいた。

若者や女性に、仕事を求める人に生き生きと働く場があった。福祉の充実で、雇用が拡大できるという事実は衝撃だった。

前原市長は、正反対。

「リスクがあってもやる」と「雇用拡大、税収増」と称して企業誘致の土木事業に何十億と使っていこうとしている。


福祉、教育は切り捨てて・・・その証拠に、来年減らされる予定の一般会計予算1億2000万円のうち、福祉、教育費でおよそ1億円!


先日、糸島の議員研修があり、埼玉県志木市の前市長が講演。

志木市は25人学級も実施し、情報公開もすすみ、さまざまな政策の先進地としてしられている。

志木市の日本共産党の議員さんに聞くと「25人学級はいいよ。ただ教員の給与が低いから、そこが改善すべきね・・・」とか。

40人学級で詰め込まれたわが市の子どもたちからすれば、小人数学級は、ほんとうにうらやましい。


「1億円以上の公共事業は、市民による審査会をつくり審査」する制度もある。


これはいいね。

大型公共事業をどんどんすれば、市の財政は破綻する。

市民の声を聞いて、大きな事業をするかどうか決めるシステムは必要だと思った。

120億円の中央ルートなど、市民が必要性を審査したら、ぜったいに賛成しないね。「入るを計りて出るを制す」つまり、入るお金に見合った支出を心がければ、財政は心配ないということを、何回も強調された。

志木市は人口6万7千人。

議員といっしょに講演を聞いた松本市長、ぜひ参考にしてほしい。


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