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「きさま黙れ!」…あれから25年


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①地震、原発、暮らし…100回の一般質問をした議場

写真は昨年12月18日本会議終了後の議場。新庁舎が完成し、1998年から25年間在籍したこの議場ともお別れだ。

初めての一般質問は障がい者福祉の充実についてだった。それから地震、原発、教育、福祉、不正の追及…と、ここで100回の一般質問をした。

法令を遵守しないパワハラ議会で政治が歪められ、税金が無駄遣いされている。市民のために使えば良いことがたくさんできるのに。

議会の構成員として必要な資質や知識を有しておらず、内容虚偽の議案さえ議決する腐敗した議会。反対意見は徹底的に封じ込め、すさまじい同調圧力で異論を許さない。そんな議会はもはや議会とは呼べない。


②「声のでかいもんが勝つ」

私は日本共産党の二議席目の議員として1998年11月の選挙で初当選した。初めて議員バッジを付け、出席した議員全員協議会でのこと。

議長が「議運にお諮りして、今後『議会便り』には発言した議員の名前は載せないことにした。発言した議員の宣伝になる」と言った。

私はすぐさま「議長!」と手を挙げ、「議会はガラス張りにすべきです。発言した議員の名前を載せないのには反対です」と言った。

すると議長は激昂して「きさま黙れ!」と怒鳴り「共産党がぁ」と言った。あまりに大きな怒鳴り声だったので、私は椅子ごと後ろにひっくり返りそうになった。

でもここは議会。きっと誰かが注意するだろう、この非常識な議長を諌めてくれるだろうと様子をうかがった。しかし誰もが下を向いて沈黙し、注意する人はいなかった。

市民文教委員会室に移動後、委員長が私に「ここは声のでかいもんが勝つんじゃ」と言った。「ヤクザじゃあるまいし冗談じゃない。それならできるだけ大きな声で発言しよう」と決めた。


2004年4月発行の日本共産党の「前原の風」から

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「夢のあるトンネルを作りたい」春田整秀市長が長野峠にトンネルを掘る計画を打ち出し、それに私が反対したときのビラ。ヤジ暴言がひどく「こんな議会でいいのでしょうか?」という記事を何回も書いた。


③品性も倫理観もない

まだハラスメントが問題にならない時代。当時体重が60キロを超えていた私が廊下を歩いていると、後ろから「尻が石うすのごたるばい」と言って笑う声がした。人権や教育を語る資格のない議員が何人もいた。

公共事業の利害関係者として開発の先頭に立っていた議員、多額の借金を抱え調整区域の土地を売りたがっていた議員、業者のカバン持ちをしていた議員、議員報酬の他に市の補助金団体から月に十万円も役員手当をもらっていた議員、女性に暴行して逮捕された議員、酒の匂いをプンプンさせていた議員、覚醒剤で逮捕された議員…。

25年の間には実に色々な議員を見てきた。しかし「品性がない」「議会を混乱させた」として、懲罰を受けた議員は私だけだ。

市民の傍聴がない議員全員協議会は密室だったから、反対意見を言おうものなら一斉に怒鳴りちらされた。

「黙れ!市が問題ないと言いよろうが!」「反対ばかりすんな」「お前が悪いったい!」「関係なかろうが!」ワアワアワア!…それは会議というより糾弾(きゅうだん)だった。

「いいえ、黙りません!だっておかしいでしょう!」と私は絶対に引かなかった。ひとりで5人、10人相手に激論する修羅場を何十回も経験した。


④反対者には徹底的な嫌がらせ

あるとき職員が挨拶しないので「おかしいな」と思っていたら、「××議員が伊藤議員と親しくしたらお前らも共産党と見なすと言われた」と聞いた。ヤジ暴言が飛び交う前近代的な議会は、言論の府ではなく、多数派が支配する恫喝議員の天国だった。


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旧庁舎3階にある議会の廊下。左奥が議場。右奥が議員の控室。

2002年10月、私は臨時議会に出席するため階段を上ったところで待ち伏せしていた10人あまりの集団に突然囲まれた。彼らは元前原町長三嶋兵蔵氏の取り巻きだった。

元町長は引退後も春田市長の後援者として市政に絶大な影響力を持っていた。当時、市は元町長の親族が経営するホテルを通る道路を9億円で建設し、このホテルに6億円の立ち退き料を支払うというメチャクチャな計画を実行しようとしていた。道路の必要性よりも、経営の苦しいホテル救済のための計画であるのは明らかだった。

それに私達日本共産党2人と自民系2人の4議員が反対し、市民の関心も高まっていた。

元町長の取り巻きたちは、議場前の廊下で私を取り囲むと、一斉に「ビラにウソを書くな!書き直せ!」と怒鳴った。私が吊し上げにあっている様子を、××議員がニタニタ笑いながら見ていた。

私は訂正を拒否し沈黙を貫いた。すると10分か15分ほどで「このアマ!」「しおらしい振りしやがって…」とか何とか捨て台詞を残して去っていった。

元前原町長はこの後「名誉毀損」で私を刑事告訴し、私は警察から呼び出しを受けた。しかしビラで反撃すると告訴を取り下げた。

この件では、共産党の男性議員と自民系議員一人が名誉毀損で訴えられ、ひどい目にあった。目的のためには手段を選ばない卑劣な手法は今も同じである。

この道路計画は市長選挙を闘うことでやめさせることができたが、敵は同じような攻撃を次々しかけてきた。詳細は別の機会に書く。


2002年 「前原の風」10月号から

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⑤身内の不祥事、違法行為はもみ消す

地方自治上、行政の違法行為は議会が正すことになっている。明白な贈収賄事件でもない限り、警察が選挙で選ばれた市長を捜査するようなことはない。

2005年に自民・公明の支援で市長に当選した松本嶺男はそれをよく知っていて、強大な与党議員団をバックに職員や元職員、地域の有力者らを使って嘘とヤラセの事業者選定を繰り返した。議会での虚偽説明は日常茶飯事だった。

命令通り不正をやり遂げた部下は昇進させ、さらに大きな事業を任せ、天下りさせた。違法行為に関わった可愛い部下の不祥事は「何もなかった」ともみ消し、自らも仲のいい建設業者や議員らと飲み歩いた。政治倫理条例には罰則がないから痛くも痒くもないのである。

有力議員の土地を都市計画で優先的に開発してやり、不当な口利きにも応えてやり、何でも賛成の議会を強固にしていった。

それに九大移転による膨大な利権が絡んでまちを蝕んだ。ある議員は、自分が推進した公共事業で土地が売れカネが入って有頂天だったのだろう、視察先で風俗の女性をホテルに呼んだ。それがよほど楽しかったのか、翌朝ホテルの朝食のとき視察のメンバーらに話した(自慢した?)。

それを私が聞きつけ議長に抗議して調査を求めたが、議長はたじろぎながらも「そんな事実はなかった」とかばって隠蔽した。みんな仲良し。みんな友達。このときのビラ(ちよ便り)は別の機会に公開しよう。


⑥地震の義援金を私物化、流用

能登地震のニュースを見ていると胸が痛む。国は一刻も早く本気で支援に乗り出すべきだ。地震大国でありながら阪神淡路大震災、東日本大震災の教訓が生かされず、備えができていない。それに原発。

腐敗した政治は決して市民、国民を助けない。2005年3月20日に発生した西方沖地震で旧前原市は大きな被害を受け、全国各地から8300万円の義援金が寄せられた。ところが松本市長は、義援金を被災者には495万円しか配らず、市と市内の行政区自治会で山分けするというデタラメなことをした。

市の会計に次の災害のためと1000万円入れ、市内の自治会には「領収書はいらない」と言って総額6725万円を配った。それに議会はこぞって賛成した。(この件はRKBが私の取材にきてテレビニュースで批判的に報道してくれた)。

義援金を私物化し領収書のいらないカネを配ることで地域支配の道具に利用したのだと考えている。

関連ブログ⇩

地震被災者に義援金配らず私物化した松本前市長


⑦懲罰の嵐

2010年の合併後、議会のインターネット中継が始まるとダイレクトな暴言は激減した。しかし多数決で徹底的にイジメる手法に出た。

与党議員らは私に「品性がない」「議会を混乱させた」などと適当な理由をでっち上げ、3回の懲罰と2回の辞職勧告を議決した。「真実かどうか」は問題ではないのである。

「広報いとしま」の議会欄に「伊藤千代子議員に辞職勧告」という記事がデカデカ掲載され、全戸配布された。私はストレスで具合が悪くなり胸の動悸に苦しんだ。


2011年「糸島の風」4月号から

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関連ブログ⇩

ブログの写真に激怒し辞職勧告~議会多数派の横暴④ 


⑧離党

39年の間、私は平和と民主主義を掲げて闘う日本共産党の一員であることに誇りをもって生きてきた。党の躍進を願えばこそどんな攻撃にも耐えられた。

しかし2015年、訳あって私は共産党を離党し無所属になった。市長は2014年の選挙で月形祐二市長へ変わったが、松本市政をそのまま継承した。

私へのイジメ・懲罰はさらに激しくなり、2017年9月議会ではストレスで息が苦しくなり議会から病院へ救急車で運ばれた。

2022年1月の選挙で共産党議員2人が落選し、ひとり野党状態になってしまった。年間700億円にものぼる市の税金の使い道をチェックすることなど到底不可能。

市はオール与党議会でますますやりたい放題。潤のアンダーパスも住民の反対を押し切っていよいよ工事に入ろうとしている。

時代遅れの地縁・血縁・利権の選挙はもうやめよう。税金の使い道を任せられる人をしっかり選ぼう。法令を遵守しコンプライアンスを守る真っ当な市政にしないと、いつか取り返しがつかなくなる。


⑨市役所ぐるみの嘘とヤラセ

昨年12月23日の新庁舎落成記念式典に、松本嶺男前市長と谷口俊弘元副市長(現行政区長)が出席し、来賓席の一番前に座っていた。議会がまともなら役職を追われ社会的に非難されて当然の人たちである。

月形市長は前市長の市政を継続し、保育所の民営化に係る事業者選定で架空法人を使うというデタラメなことをした。

糸島市では応募資格のない申請書を受け付け、内容虚偽の決定書、議案を作成し、それを議会がロクに審査せず議決するという手法で、特定の利害関係者の私腹を肥やしてきた。

関係者が無数の違法行為をスルーすることで、長年に渡り市民や社会を欺いてきた。裁判所のような宣誓、罰則がないから、平気で虚偽説明、虚偽答弁をするのである。

野見山暁治画伯が市に寄贈してくださった「みんなウソ」という絵を多くの人に見ていただきたいと思う。

関連ブログ⇩

「みんなウソ」の絵~県の行政文書に無数の虚偽記載


⑩真実が大切にされる市政に

この議場では、権力にとって都合の悪い真実が無数に隠蔽されてきた。

文書偽造は犯罪であるが、糸島市には虚偽の行政文書があふれている。多面的機能支払交付金の領収書や指定管理者の決算報告書に事実と違う虚偽記載があっても、決して問題にならない。問題にしない。

地方自治法に基づいて議会が正しく機能しなければ、市役所ぐるみ、まちぐるみ犯罪の温床になってしまう。

私たちは選挙でしか政治を変えることができない。一人ひとりが主権者として税金の使い道、政治に関心を持つことが大切だ。自分達の生活とかけがえのない子どもたちの未来を守るために。



ちよ便り20号~2021年1月号

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ちよ便り19号~2020年10月号

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関連ブログ⇩

◯地方が変われば国政も変わる~なぜ自民1強なのか?

◯三篤会が役職を独占 多様な意見が反映できる議会か?

〇「バカと言ったら人権侵害か?」

〇「議会をなめとおとですか?」


「議会は何をしている!?」「執行部はうそばっかり!」は暴言ではない


今日、こんなことがありました。議会のあとの議員全員協議会でのことです。


ある与党議員が「この前、(伊藤議員の)一般質問の後、傍聴人らが拍手をし、暴言を吐いた。あのような暴言を許していいのか?議長は傍聴人を注意できないのか?」と強い語調で言いました。

すると議長が「質問が終わっていても、議長が注意できる」と断言し、暴言を吐く不届きな傍聴人は退場させるべきとの発言が続きました。


それで私が「いったいどんな暴言があったのですか?」と聞くと、「議会は何をしようとか?とか、執行部はうそばっかり」とか傍聴人が言ったというのです。

「その通りでしょう。だってあなたたちは、契約書の偽造も職員が法人になりすましたヤラセもみんなスルーしてきたんだから」と私。

第一、質問が終わったあとで、議事進行を邪魔したわけでもない。質問後、満員の傍聴席から怒りの声が二言三言飛んだだけ。それも実に的を得たヤジが。


すると(いつも市にゴマをする)○○議員がしつこく、「同じ人が何度も暴言を吐くなら、人物を特定して傍聴させないようにしたほうがいい」とまで言いました。

「〇〇議員。あなたは存在しない法人の事業者選定に賛成して、それを追及する私の質問をさんざん議場で妨害してきたじゃないの。真実がバレるからと言って、傍聴人を攻撃するのはやめなさい」と私。

・・・


大勢の与党議員の皆さんは、質問中の私に対する口汚いヤジは見て見ぬふり。市の違法行為も見て見ぬふり。

そして市長や自らを守るためには、全力で攻撃してきます。黙っていたら、理不尽な要求が通ってしまいます。

多くの人が市政に関心をもっていただきたいと切に思います。主権者が目を光らせることが、暮らしと平和、民主主義を守り、腐敗した政治を変える力になるのですから。

(9月21日深夜)



最高裁が議会多数派の横暴・懲罰濫用に歯止め


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10年前の2013年6月議会。私に「3日間の出席停止」の懲罰を与える決定をした直後、祝杯を挙げている議員たち。撮影者〜伊藤千代子


かつて全国の多くの議会は、「おかしい」と質問する議員を多数派議員らが数の力で叩きのめす場でもあった。それを正したのが、2020年11月25日の最高裁による判例変更。(岩沼市議大友健氏のブログを参照)


「出席停止の懲罰は、裁判に訴えることができる」となってから、「伊藤に懲罰を食らわせろ」と言う議員がいなくなった。

それまでがどんなに不当でひどかったか、振り返って記録しておく。民主主義とは単なる多数決ではなく、少数意見も大事にされる社会なのだから。


下をクリック

21年5月22日 議会多数派の横暴①~へいせい天国のまち


21年5月27日 議会多数派の横暴②~会社の代弁者


21年6月2日 議会多数派の横暴③~多数決で「パワハラはない」


21年6月12日 議会多数派の横暴④~ブログに激怒し辞職勧告


20年12月1日 最高裁が判例変更~出席停止の懲罰も裁判の対象


「突き落とされんように気をつけや」
    パワハラ議会と腐った市政

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2019年ちよ便り17号。議長、委員長職議員の暴言は誰も注意しない。

2020年12月議会の昼休みに、ある議員が「あんた、突き落とされんように気をつけや」と私に言った。
「農業公園で溝に落ちて大怪我をした人がおった」という話をした後、「あんた、突き落とされんように気をつけや」と。
「落ちないように」ではなく「突き落とされないように」。
この議員は冗談のつもりで言ったかもしれないが、私は息が詰まった。
前日、「農業公園ファームパーク伊都国は指定管理者制度を悪用した無償貸付になっている」と一般質問を終えたばかりだった。
私は行政と議会と利害関係者の癒着馴れ合いを長年議会で追及し、その結果数えきれないほど多くの敵をつくった。
利権が絡むと人は変わる。
議場の前で利害関係者らから取り囲まれて吊し上げにあったり、市長派議員らに「議会で決まったことに反対するな!」「ビラを書き直せ!」「会社の名前を言うな」…と怒鳴りつけられたり。
ありとあらゆる理不尽なパワハラの嵐のなかで一度も怯んだことはなかったが、この3~4年は恐怖を感じている。
なぜなら公務員による虚偽公文書の作成は犯罪なのに、糸島市役所には多くの公文書に虚偽記載があるからである。
議会が議決した財産の無償譲渡や無償貸付の議案にさえも、契約相手方の法人が設立されていないなどという虚偽記載があった。大変なことだ。

市長、市の幹部、議員らの不始末、違法行為はことごとく隠ぺい
2018年度から私は議会の視察に参加していない。その理由は、以下の通り。
第1に、市長派の議員が視察先のホテルに風俗の女性を呼んで遊んだ事実がありながら、その議員と仲のいい元議長が本人の言い訳だけで握りつぶしたこと。
第2に、覚醒剤議員や女性暴行ストーカー議員の責任は不問にしながら、私には不当な懲罰や辞職勧告を行った議員たちと宿泊を伴う共同行動は精神的に不可能であること。

行政と議会という二つの権力が、法令順守のない市役所をつくり上げた。
松本嶺男前市長は、本当に卑劣な人だった。
総務部長が知人の女性にワイセツ行為をして市役所に苦情がきたときも、「市長はウソつかない。何もなかった」とこの事件を勝手に握りつぶし、女性は泣き寝入り、部長は天下りさせた。
総務部長が女性のお腹を触ってからかうというワイセツ行為をおこなったスナックで、松本市長もいっしょに飲んでいたのである。
自分自身が当事者だったのだ。
企画課長が真っ赤なドレスを着て踊っていたというのだから、忠実な部下らと「我が世の春」を楽しんでいた時に起きた不祥事だった。

2010年6月議会中に自死した職員について
遺族が「パワハラ」を訴えたにもかかわらず、前市長は調査しなかった。このときも市長自身が当事者の一人だった。
亡くなった職員(担当課長)は、農業関係の住民負担増を求める条例制定を任されたが、新たな任務に直属の部下をつけてもらえず、ぼう大な事務に心身を擦り減らした。
そのうえ負担増となる条例案に農業関係者が激しく反対し、市長派の有力議員の中には「住民が反対するのは職員の説明が悪いからだ」と非難する者もあった。
「負担増を農家が納得するように説明しろ」という与党議員の圧力は、職員をいっそう苦しめた。
あるとき職員は「反対が多くて大変です」と市長に窮状を訴えたが、市長は「議案を通せ」と言うばかり。20回の住民説明会に市長は一度も出てこず、部長は助けにならなかった。
私は職員が亡くなる前日に建設産業常任委員会室で会った。
合併前の前原市のときも農林土木課の職員だった。
風水害で山の土砂崩れや河川の堤防が崩れるときがある。そういうときはいつも現場に駆け付け、不眠不休で復旧作業にあたる真面目な頼もしい職員だった。
しかしこの日は顔が青白く疲労困憊しきった様子で、もし議案が否決されたらと悩んでいる様子だった。それで私は「この議案に私は反対ですが、心配しなくても大丈夫です。(市長派議員が圧倒的多数だから)、議案は必ず通ります」と言った。
それでも不安そうな暗い顔は変わらなかった。
このとき私は、職員が過重勤務とパワハラに苦しんでいたことまで知らなかった。
その日の夜、議案審議のための会議で、職員は上司らから致命的な言葉で責めたてられた。
打ちのめされて家に帰り、「一生に一度とない嫌ごとを言われた」と話した翌朝、命を絶った。あれほど大切にしていた家族を残して。どんなに無念だったろう。
市は自殺の原因を第三者委員会で調査せず、遺族が公務災害の申請をするのを邪魔した。
「これは公務災害ではない」と決めつけ、市の窓口で申請書を受け取ろうとしなかった。
弁護士と私が30分も抗議し、ようやく受け付けさせたが、本当に冷たい対応だった。
私は知り合いの行政区長から「能力がなかったから働き過ぎて死んだように言われとうよ」と聞き、衝撃を受けた。
「死ぬくらいなら仕事をやめればよかったったい」という議員もいた。
「死人に口なし」とはこのことだ。
その後公務災害が認定され、2016年には裁判で損害賠償請求が認められ、職員がまじめで誠実な公務員であったことが証明された。
しかし失われたかけがえのない命は戻らず、責任を取るべき者は何のお咎めも受けずにいる。

2010年の合併当時、中間管理職が4人も急死
松本前市長は財政難のなか、選挙で応援してくれた有力者の土地を開発予定地にし、大型事業をいくつも計画し、その財源となる税収確保に職員を追い立てた。
職員を減らし人件費を削減し、過重勤務の中多くの職員が心の病による病気療養に追い込まれた。
職員4人が次々脳内出血等で急死したのはその頃。合併前後の激務とパワハラに満ちた職場環境が彼らを追い詰めたのではなかったろうか。
OBの職員から現職のときの恐ろしい体験を聞いたのは、遺族が公務災害を訴えた頃だった。
「議長室に呼びつけられ、○○議長と〇委員長から『おまえの昨日の答弁はなんや!』と机を叩いて怒鳴りつけられ、それ以来、胸の動悸がするとです」と。
議員の機嫌をとるために一席設け、タダ酒を飲ませる職員もいた。自死した職員はそれができないタイプの実直な人だった。
前市長は仲のいい議員や業者と飲み歩きながら、市の財産の無償譲渡ではお友達が金儲けできる詐欺的手法を次々実行していった。
法令順守のない利権政治はパワハラと表裏一体。
市民と職員の命をないがしろにする。
月形市長は松本前市長の市政をそのまま引き継ぎ、お手本にしてきた。
もうやめるべきだ。

最高裁が60年ぶりに判例変更
地方議員の出席停止は「裁判の対象になる」


先月11月25日にすばらしいニュースが飛び込んできました。
毎日新聞の報道によると、地方議会が議員に科した出席停止処分の適否が、裁判の対象になるかどうかが争そわれた訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷は15人全員一致で「対象になる」との初判断を示し、1960年の最高裁判例を60年ぶりに変更したのです。

これは全国の地方議員を励ます大きな勝利です。
訴訟では、宮城県岩沼市議だった大友健さんが現職だった2016年に、議会から受けた23日間の出席停止処分の適否が争われたとあります。
一審の仙台地裁判決は判例に倣って裁判の対象にならないと判断したが、二審の仙台高裁判決は審理を差し戻し、市側が上告していました。
最高裁が市側の上告を棄却したので、二審判決が確定し、仙台地裁で処分の適否が審理されます。
今後の仙台地裁での審理がとても楽しみ。どのような過程で出席停止の懲罰が行われたか、明らかになってほしいです。

大友さんは「私は判例を60年ぶりにかえさせた男になりました。」「なぜ最高裁がかえたかとチェックしていくと、かえるきっかけを懲罰の乱用がつくったと読み取られます。」とブログに書いています。
時事ドットコムニュースでは「不当な出席停止が司法で救済される可能性が広がった」「今まで議会はやりたい放題だった。」とも述べています。
糸島市議会もまさにその通り。私に「また懲罰したろか!」とすごむ議員さえいるのですから。
議会で三度の懲罰、二度の辞職勧告を受けた私としては、本当にうれしいニュース!ブラボー!

大友健さんのブログに「許せねえ議会、許せねえ議員」というテーマがありました。
「常識も良識もない議員が簡単に数の暴力、過半数の暴力を駆使するのです。わかりやすく言えば、「いじめ」です。」
糸島市議会とそっくり!
さらに「岩沼市議会は、数で徒党を組む「チンピラ議会」。市長のためにある「死議会」…」。
爆笑。
私に「オマエは帰れ」「伊藤をつまみ出せ」と怒鳴った議員たちの顔が浮かびます。

糸島市議会における伊藤千代子への懲罰は言論弾圧。不正の隠ぺいに使われてきました。
「住民の負託を受けた地方議員としての責務を十分に果たすことができなくなるなような処分の適否は、司法審査の対象となる」という画期的な判決。
大友さん、最高裁、ありがとうございます。
大友健氏のブログ「最高裁に叱られた岩沼市議会」 
大友健氏のブログ「許せねえ議会 許せねえ議員」
コチラをクリックしてください。

「バカと言ったら人権侵害か」~2013年浦議員の質問から

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    議員には品性と法令順守が必要


2013年(平成25年)6月13日の一般質問 
 これは、農林土木課の担当課長が過重勤務とパワハラに追い詰められ命をたった日からちょうど3年目となる2013年の6月議会でおこなわれた一般質問です。質問者は建設産業常任委員会委員長の浦伊三次議員。議場で幹部職員に「オマエら、答弁が違おうが!」と怒鳴ったり、平成グループ関連の質問をする私に散々ヤジ(暴言)を飛ばしてきた人が、人権について何を語ったのでしょうか。

◯18番(浦 伊三次君)
 よく会話で、「ばかやないな」って、「ばかか」っていう言葉を使うことが私はありました、あなたたちはないでしょうけれども。人権侵害ですか、これ。お尋ねします。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 「ばか」と言ったほうの気持ちもあるかもしれません。本当にばかなのかということ。そうじゃなくて、昔から「あんたはばかやね」っていう分もあるでしょう。ただやっぱり一番は、受けたほうの気持ちだと思っていますが、これが人権侵害に当たるかどうかというのは断定はできませんけれども、おそれはあるというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 僕が誰かに「ばかか」と言ったときに、その誰かは別に何も感じらんやったと。ところが、横におる人が「人権侵害やろうもん」と言うと、この横におる人は人権侵害やら言われる必要ないでしょう。別の人に僕は「ばかだ」って言ったんですから。それはおかしいでしょう。どうですか。言われた本人が言うんでしょう。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 私もそこまでは詳しくは、正確に答えることできませんけども、やはり言われた方が本当にきつかったり、言えないときもあるかもしれません。ただ、人権は自分も守らにゃいかんし、相手も守らにゃいかんし、そこにおったらみんなで守っていかなきゃならないということあると思います。
 したがいまして他人が「それはおかしいんじゃないですか」ということもあり得るというふうには思います。

◯18番(浦 伊三次君)
 「ばかか」「ばかじゃなかや」と言われたほうが腹かくならわかるんです。私の人権ば奪いなんなって。
 至らんこと言われんですね。何か言うと人権侵害と言われるけん、どうもこうもならんね。はっきり言うて、そうなると、世の中というのはおもしろくないっちゃないかなと私は思いますが、考え方はどうですか、部長。

◯人権福祉部長(井上日出海君)
 ・・・言葉がりだけではやっぱり人権侵害とは言えないというふうには私は思っております。(略)
 本来、人権侵害に当たるということであれば、専門機関である、例えば、法務局、このあたりで徹底的に調べられて指導もされますし、場合によっては大きな話になると侮辱罪だとか、そういうような形で立証されていくというふうに考えております。

◯18番(浦 伊三次君)
 なら、こういったことはどうですか。今度、浦志に新駅をつくるということがもう決まりまして、いろいろ活動しているんですけれども、新駅期成会会長松本嶺男、及ばずながら私もその期成会の3人の職務代理者、要するに執行部ということになります。
 九星飲料が基本設計料2,300万円寄附された。松本嶺男の口座に入っとると。松本の口座じゃないんですよ。期成会の口座なんです。あたかも2,300万円、松本嶺男の金のごと言われた。本人はたまったもんやないですよ。(略)
 もう1つ、浦志のため池、代表名義、もう言いますめえ。代表名義の方(小島忠義議員)、あたかも自分の土地を売るように言われると、大もうけしてあると、冗談じゃないて、個人の懐(ふところ)には入らない。【注 実際2018年に議員の懐に入った。】
 本当にそれはある意味で人権侵害に当たるのかどうか、本人たちが痛みを感じるのかどうか。私自身も職務代理者という立場でございますから、何か俺も一緒になって、あの2,300万円使うたっちゃなかろうかというふうに思われても、たまったもんじゃない。本当にそういったのは人権侵害に当たるかどうか。
 言われた市長なり、こちらから答弁できませんので、名前を出された方については、本当にどげな思いなのかを聞かせていただきたいと思います。

◯市長(松本嶺男君)
 この議会の場で、公の場で私に関連しまして、松本個人の名義の通帳に市民の貴重な浄財を個人名義に入れて、どうちゃらこうちゃらしよるような印象を与える、そういう意味では非常に心外、いじめだと私は思います。
 この際言わせていただきますけれども、ある市議会議員の方(伊藤千代子)のブログ、全国みんなが閲覧可能なブログにこういうことが書いてあります。事実だけ申し上げます。
 4月23日の私に対するブログ。市長自身が相当なパワハラ人間。2月3日、倫理観のない常識外れの市長、こう断定されました。2月1日のブログ、市長はうそとやらせの天才、決めつけられております。
 極めて心外で、これはいじめ、いわゆる議員という資格を持った方のパワハラ、人権侵害でございます。非常に遺憾でございます。

◯18番(浦 伊三次君)
 きのうでしたが、(女性に暴行して逮捕され)議員をおやめになった方と久しぶりに会いました。向こうから先に言われた。私は自分でやめたって、議員を自分でやめたって。ブログには私がやめさせたって。これは天と地の違い。あんたはやめさせられたげななって言われるとと、自分でやめたげななって、これは全然違う。非常に腹かいてあったんです。本当に興奮するのも当たり前だなとつくづく思った。・・・
 本当に人権というのは難しい。つい思ったことが出たときには、人権侵害になるということで、本当に私としては心許せる人としか話したらいかんとかなと思うと、小さな小さな行動しかできなくなる。
 伸び伸びと、人と人の心が通じるような人間になりたいなと思い、糸島市も人権宣言というならば、もう少し人権に強く取り組むべきやないかなと思いますし、余り至らんこと言わんほうがいいかなとつくづく思うようになりました。(略)…
 私の一般質問はこのくらいで終わりたいと思います。ありがとうございました。

市民のみなさんへ
 女性議員を「オマエ」、職員を「オマエら!」と怒鳴って平気な議員が何人もいました。倫理、常識のない議会は異常です。
 私は去年の3月議会で寺崎強議会運営委員長に「黙れ!オマエは帰れ!」と怒鳴られました。役職議員にはだれもモノが言えない。だから平気です。
 ところで松本嶺男前市長は、私に「嘘とヤラセの天才」と書かれて「いじめだ」憤慨しています。しかしこの7年間、名誉毀損で訴えてこなかったところをみると、ご本人も自覚しておられるようです。

「議会をなめとおとですか?」
~反省すべきは議員です 

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2011年3月議会会議録55、56ページ。

私への懲罰が行われた2011年3月議会では、浦伊三次議員(建設産業委員長)が「議会をなめとおとですか?」と教育部長に詰め寄り、結果、気に入らない発言を削除させました。

浦 伊三次議員
 議案第7号について質疑を行います。
 この糸島市青少年育成基金条例、これを見ましたときに、本当にいい条例ができたなと、まず思いました。内容を検討しますと、何じゃこれはということになりました。
 まず思いますけれども、糸島市青少年育成というのは、育成とはいかなるものなのか、どういった考えでこういった条例が育成という言葉で出たのかをお尋ねしたいと思います。
 第2点、糸島市に住民票を持った青少年だけしか対象にならないということについて、この基金、936万円を基金として青少年に与えられるわけですけれども、青少年の育成について色分けがあるんでしょうか。

教育部長
 青少年育成とはということでございますけど、これは青少年を地域社会でみんなではぐくんでいくと、育てはぐくんでいくという意味でございます。・・・・・・
以下の発言はすべて議長が取り消す。

浦 伊三次議員
 いつの常任委員会で説明があったんですか。すべてそういうふうに──説明されましたか。糸島市以外はだめだということも聞いておる委員会もあります。それで、説明については、どこの委員会でも同じようにしてもらわんと協議の対象にならん、はっきり言って。あっちでいいこと、こっちでいいこと言ってもらったら困る。大体議会ばなめとおとですか、はっきり言って。
だめだって言ったでしょう、多くの議員聞いているんじゃないですか。確かに市外から来た子供、市内の子供、団体競技であんた3万円もろうたげななあ。私はもろうとらん。また個人競技で、市外から来た子供、私はタダやった、何もない。市内の人は3万円と、オリンピックやら国体で出たときですね。
 非常に何かそこに、そこにですよ、この条例の題名に反するような何か起こってくるんじゃないか。育成だけなら黙っておったっちゃ子供は太りますよ。健全に育成せないかんとでしょうもん。そこを、僕は少なくていいから、多くの方にやっていただきたい、金額はと思います。
 それで、何で3つの委員会、言うたことはだめだと言っておきながら、この場になって変わるのか理解がでけんが、部長、どういった考えで変えられるんですか。

教育部長 
議長が発言をすべて取り消す。・・・・・・・

浦 伊三次議員
 誤解を招くような言葉を言って申しわけありませんじゃ終わらんですよ、はっきり言って。みんな同じように聞いているんですから。それ今になって誤解を招いたような言葉を使って申しわけありませんと、本当のことはどれですか。もう一回提案しますか、出しますか、教育部は。出せんでしょう。その言葉だけで答弁というか、説明だけでは、どこまで僕らは信用してよかかわからん。
 議長にお願いします。暫時休憩を求めます。

有田継雄議長
 ここで暫時休憩いたします。

     (午前10時58分 休憩)
     (午前11時26分 再開)

有田継雄議長
 再開いたします。
 菊池教育長。

菊池俊秀教育長
 大変御迷惑をおかけしております。
 先ほど浦議員のほうから御指摘がありましたように、各3委員会での説明の内容と浦議員の質疑に対する回答の内容が違っておりますので、2回目の部長の回答につきましては、申しわけございませんが、撤回をさせていただきます。(略)
 
有田継雄議長
 教育長からの訂正の申し出があっております。議長において教育長からの発言の取り消しの申し出を許可することに決定しました。


 市民のみなさんへ
 教育長が謝罪し、教育部長の答弁を撤回してその場を収めた一幕は、道理が通らない糸島市議会の尋常ではない実態がよく表れています。
 議会が、不正を追及する議員を大勢で攻撃したり、職員を恫喝したりする場になっていたのです。
 
【注 市長やへいせい社長と飲食していた建設産業委員長の浦伊三次議員は2018年に引退するまで、市議会において長い年月、委員長、議長として大きな影響力を持っていた。歴代議長及び議会運営委員会は、与党議員の暴言をすべて黙認、スルー。】

辞職勧告の意味~ちよ便り解説⑸
インターネットで「伊藤千代子 糸島」と検索すると、2017年9月議会で私が辞職勧告を受けた記事が出てくる。

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18人の議員が辞職勧告に賛成、共産党は棄権した。
4万部発行の広報いとしまにも、見開き2ページで同じ記事が載った。

辞職勧告の翌日の新聞各紙。
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新聞や広報いとしまの影響は大きく、議員としての信用を無くした。
直接、苦情を言ってくる人、名前を名乗らず怒鳴って電話をしてくる人もいた。
「糸島の恥。なんで一人だけ、おかしなことをするのか」
「過激なことをするな」
「ウソつき」と非難された。

しかし、議会は大事なことを隠した。
私はいたずらに個人名をあげてプライバシーを侵害したわけではない。
このとき私が問題にしたのは、神在保育所の無償譲渡に関連して、(株)へいせいの元幹部が筆頭理事に就任していたことだ。
私への辞職勧告は、都合の悪いことを隠ぺいするためではなかったのか。

この3年間、私以外にだれも保育所の無償譲渡について問題にしてこなかった。
私が「市は虚偽公文書作成等の違法行為を行っている」と指摘しても、すべての議員が無視、黙殺した。怒鳴ったり、理不尽な動議を出して私の質問を妨害する議員がいても、その場で注意する議員さえいなかった。
議会にチェック機能がなければ、市の公平性は失われ、どこまでも暴走する。
私は、議会制民主主義を踏みにじり、市役所ぐるみの不正で市民の税金を無駄にする現状を絶対に黙認できない。

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きのうの一般質問は、数ある中で一生忘れられないもののひとつになった。

まず、弱者救済と福祉のまちづくり。
「年金がでるまで食べ物がない」と言うご相談を受けた話から、市民の貧困状況、フードバンク支援、食品ロス削減、買い物難民と話をすすめた。
執行部の答弁は、それなりにまじめなものだった。

問題は、メインの「保育所の無償譲渡について」の質問。
この件については虚偽の公文書があふれているが、それを市は絶対に認めようとしない。
今回は、深江、長糸、井原、雷山各保育所の無償譲渡について、公文書をもとに質問したが、その途中でまた前回と同じ二人の議員(自民系と立憲民主)が「個人の名前や住所を言うべきではない。発言取り消しを…」と動議を出し、議会が1時間も中断した。
「個人ではない。公文書に書かれた法人の代表だ」と言っても通じない。

たくさんの市民が、わいわいがやがや、傍聴席から「森友学園でも籠池理事長って言うじゃない」「真実を知りたい」「妨害しないで」と声をあげていた。

そして1時間後の議長の結論は「発言は取り消さない」と言う画期的なものだった。
無償譲渡をめぐる過去3回の質問では発言取り消し、懲罰、辞職勧告と徹底的に理不尽な目にあってきたので、質問が終わると傍聴席から大きな拍手と歓声がわき、本当にうれしかった。

きのうは娘の命日で、夜お参りに来てくれた子たちに議会での出来事を話した。
すると心から喜び、「天国で見守ってくれているんですよ」と温かな笑顔で励ましてくれた。

ストレスで息が苦しくなるパニック障害に悩まされてきたが、もう少し頑張れそうだ。
未来をつくる若い人たちに、法令順守の真っ当な市政を手渡すために。

ボス議員たちが牛耳っていた議会
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糸島市議会発行の議会便り8月15日号から
市議会公式情報ここをクリック

私は、パワハラ議会のひどい実態をこのブログで書いてきました。
そしてようやく今年の6月議会あたりから、議場におけるヤジ暴言がほぼなくなりました。
2012年10月のアーカイブをクリックしてご覧ください。
特にひどかった頃です。

2012年10月ブログ

〇「俺にヤクザといった傍聴人はだれだ!」…犯人探しを始めた議員たち

〇「たかが女1人」と見くびらないで…「暴言を吐く議員とは視察に行きません」

〇「オマエ呼ばわりする議員といっしょに議会活動はできない」

〇 ヤクザのようなパワハラ議会…怒鳴る議員は注意せず、都合の悪い発言は削除、隠ぺい

〇「税金を食い物にした金もうけ」は許さないまちへ…貧困に関心がない人たち
2012年10月のブログへ

利権がらみの政治とパワハラ議会は、表裏一体と思いませんか?
ほかに穏やかな記事も書いています。

BAF0C9D5-FB64-438D-9E77-6247D429A8D9 ちよ便り6月号から。

2年前の9月議会で、私は保育所財産の無償譲渡に(株)H建設の元幹部が関わっていたことを追及して、懲罰と辞職勧告を受けた。

私がH建設がらみの質問をすると、社長と親しい議員たちからいつも目のカタキにされた。
議会のたびに激しいヤジや暴言を浴びて、ひどい緊張を強いられた。

あまりに理不尽な目にあい続けてきたからパニック障害になり、大声で怒鳴る議員の顔を見るだけで胸の動悸がはげしくなって、冷や汗がでたり、息が詰まるようになった。

ちょうど2年前の9月議会では、懲罰の弁明の後、ストレスが高じて呼吸が苦しくなり、救急車で病院に搬送された。

彼らが、覚醒剤で逮捕された議員や、女性に暴行して逮捕された議員に対しては、どんなに甘い対応をしたか、私はよく知っている。

職員へのパワハラと私への暴言とは、表裏一体のものだ。
反対する者を許さない傲慢な暴力的体質が、議会制民主主義を踏みにじってきた。

女性や若者、障がい者、さまざまな市民が議員となり、多様な意見が議会に反映されるようになることを切に望んでいる。

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「おまえ!」「たいがいにせい!」「議会をなめとうとか!」
    職員は泣き寝入り…議員のパワハラ根絶を!




いとう~合併後、職員が上司や議員からパワハラを受けた報告は何件か?

市~職員間のパワハラは、平成23年度から30年度までに6件。議員からのパワハラの報告はない。

いとう~「うそをつくな!関係なかろうが!たいがいにせい!おまえやろうもん!議会をなめとうとか!」こんな叱責はパワハラにあたらないのか。

市~個別の言葉については、答弁を差し控える。

いとう~元職員は議員に呼び出され「今日のおまえの答弁は何や!」と机をたたいてどなられ、それ以来、胸の動悸に苦しんだと言う。議員のパワハラ報告がないのは、職員が泣き寝入りをしたからではないか。

市~個人がどう感じるのかは、個人の問題。泣き寝入りをした、パワハラと感じていないかは、答弁する立場にない。

いとう~糸島市では合併後、職員が過労自殺したが、「過重勤務と上司や議員のパワハラ」に苦しんでいた。この件は公務災害に認定され市の責任は明確になったが、第三者委員会を設置し、調査したか?

市~第三者委員会の設置はしていない。

いとう~被害者の立場に立った調査記録がないのは非常に問題だ。私は3月19日、議員控室で「やくざのような言葉を使わないで」と注意したら「いたらんこったい!おまえは帰れ!」と怒鳴られた。しかしそれをだれも注意しない。恥ずかしいことだ。

時代遅れの議会
女性議員は、20人中2人。身近なくらしの声が届かず、暴言がまかり通ってきた議会は、まさに時代遅れです。人権を守る議会の品性、モラルの向上が不可欠です。

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昨年3月議会。九州電力の名前を出して玄海原発再稼働の危険性について質問。
会社名を言わずに質問などできません。

ハッピーニュース 議運が「会社名を出すな」の提案を撤回
 一般質問で、これからも会社名を出して追及できます

6月5日の議員全員協議会で、
議会運営委員会は、5月29日に提案した以下の件を取り下げた。

それは、
「一般質問のとき、会社名を言ってはならない。A社B社と言うようにする。」
という提案。
しかし福岡都市圏の自治体を調査したら、どこも会社名を言って質問していることが分かったから、やめたという。
思いつきのような提案で、また市議会のレベルを下げてしまった。

「会社のイメージが傷つく」とか、
「犯罪を犯したわけではない」とか、
「伊藤議員は会社名を出す必要性を説明せよ」とか、
いろいろ議運のみなさんはおっしゃったが、
その必要性がわからない人ばかりが議運のメンバーということに、私は驚愕する。

「議員の名前は出さず、同僚議員と言う」ということは今回、決まってしまったが、これもおかしい。
元維新の会の丸山穂高議員が、いま名指しで批判されているのは、犯罪を犯したからではなく、国会議員としての資質、資格を問われるような発言をしたからである。

それにしても、5日の議案審議や6日の委員会審議。
「異議なし!」「異議なし!」と言うだけで、
発言しない議員があまりに多い。
地方議会における議会のチェック機能は、瀕死の状態にあるかのようだ。


今週は、他にも嬉しいことがあった。
ある集まりで市政についてお話をさせていただいたところ、心のこもった激励のお手紙を頂いたことだ。
女性の身で、よく長年、あのような旧態依然とした議会で議員を続けてくださいました。
私たちの声を一生懸命、議会で取り上げていただき、心より感謝しております。
とあった。
本当にありがたいことだと思う。


#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#パワハラ議会
#男女共同参画

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資料に基づいて質問中。

女性議員へのパワハラをなくし、
多様な市民の政治参画をすすめよう~一般質問は6月17日


5月31日、地元校区の政治学級に講師として呼ばれたとき参加者から、
「伊藤議員の発言を暴言を吐いてじゃまする議員がいると聞きましたが、本当ですか?」と聞かれた。

「本当です。20年間、税金の使い方や市の不正の疑惑について質問すると大勢から暴言を浴びせられてきました。そのため、私は長年、胸の動悸で苦しんできました」
というと、
「糸島市議会のレベルは低すぎる。どうにかしないといけない」とおっしゃった。

「市議会には、20人中、女性議員がたった二人しかいません。
おまえとか、帰れとか怒鳴られるような議会では、女性議員は安心して質問などできません。
女性であれ、障がい者であれ、いろいろな立場の市民が議員になって、自由に身近なくらしの問題について発言できる良識ある議会が求められています。
そんな議会にするために、みなさんよろしくお願いします」
というと、たくさんの人がうなずきながら聞いてくださった。

終わってから、
「伊藤さん、具合が悪いと聞いていたから心配しとったんよ。
元気になったんやね。よかった!よかった!」
と声をかけてくれる人たちも。
なんとありがたいことだろう。


さて、今日から6月定例議会が始まる。
私の一般質問は6月17日(月曜日)、二番目。
私の前に質問をなさる議員の方が、30分か40分で終わりますとおっしゃっているので、早めにおいでください。
良識ある議会へ。
議会傍聴をよろしくお願いいたします。


#伊藤千代子
#糸島市議会
#パワハラ
#男女共同参画

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3月議会で(株) へいせいの100% 入札について取り上げた。

議会運営委員会「一般質問で会社名を言ってはならない…」

5月29日、議員全員協議会が開かれ、堀田勉副議長が議会運営委員会の決定事項を事務局に提案させた。

事務局 一般質問のとき、議員の名前は言わず同僚議員というようにする。会社名も言わず、A社B社と言うようにする。

伊藤  反対だ。私がへいせいと言うと、いつもはげしいヤジをあびてきた。しかし会社名を言わなかったら、市民は何のことかわからない。森友学園でも加計学園でも、国会で法人名を出して追及している。議運はなぜこんな決定をしたのか。委員長から説明してほしい。

寺崎強議会運営委員長 会社の名前を名指しせんでもいいっちゃないか。A社,B社でよかっちゃないか、ということになった。

伊藤  そんな議論でこんな重大な決定をしたのか?これでは議会制民主主義は死んでしまう。

議運の委員A 言われた会社は傷づく。伊藤議員はなぜ会社名を出す必要性があるというのか?

伊藤  何度も言っている。会社名を議会で言えなければ、行政は正せない。

議運の委員B 建設都市部長が利害関係者と証拠もないのに言った(伊藤を)懲罰にしたかった。

伊藤  証拠はある。そこまで言うなら証拠を公開する。

議運の委員C 議会で名前を出された会社は、イメージに傷がつく。

議運の委員D 罪を犯したと確定したわけではない。会社が被る損害を考えるべき。

伊藤  市民が被る損害の方がずっと大きい。A社B社で質問しても市民はわからない。

議運の委員E ○○グループと言われた会社のご家族は、大変なごくろうだ。それでこの提案をさせていただいた。

他の議員からは…
松月議員 他市ではどのようになっているのか。
事務局 調べていない。
栁議員 福岡市議会でも普通に契約企業名を出して質問している。
     議会での真相究明に制限を設けるべきではない。
藤井議員 会社名は出していいと考える。
徳安議員 契約企業は公人。名前を出すのはいいと考える。
     他市の議会も調べて議運で再検討されてはいかがか。

こうして議運で再検討することになった。
強行採決されていたら、市役所の門前でマイクを握り、赤裸々に訴える覚悟だった。
議運のメンバーは、委員長 寺崎強  副委員長 井上健作
         委員  小島忠義 笹栗純夫 三嶋栄幸 波多江貴士 の議員の方々。 
         

しかし、行政のチェック機能を果たすべき議会で、契約会社名さえ言うなとは驚いた。
コンプライアンスの時代、市と契約している法人は利害関係者。
法律や条例だけでなく企業倫理を守る責任がある。
平成グループのように、毎年およそ10億円の契約をしている利害関係者は特にそうだ。

二年前のバキュームカー問題を思い出してほしい。
志摩の大石地区で、市の委託業者平成グループの環境技研が、住宅地の中にバキュームカーとパッカー車の車庫を作って、ごみとし尿の収集運搬事業所を移転しようとしていた。
地域住民は大反対。家の真ん前にバキュームカーの車庫が建設されると聞いてから、精神的に落ち込む住民も出ていた。
ところが市は「会社は法律に違反していない」の一点張り。
終始、住民に冷たかった。

このときも私は、会社名を挙げて質問した。
「年間2億5千万円も税金で仕事をさせている環境技研に、『地域環境を守るため、住宅地への移転はやめよ』というべきだ。『市民に迷惑をかけるなら、ごみ収集の独占的許可を取り消し、随意契約を打ち切る』と強く指導せよ。市は仕事を発注する方ではないか。なぜ強く言えないのか?」と。

議会では、栁議員(共産党)もこの問題を取り上げ、住民のみなさんも必死になって、署名活動をするなどあきらめずにたたかった。
あちこちから、「ひどい話ですね。驚きました。住民のみなさん、がんばって!」という激励が寄せられた。
そして会社は2年後、大石地区への移転を断念した。
住民が泣いて喜んだのは言うまでもない。
名前を出したからこそ、世論が味方をしたのである。

カネと人脈をもつ会社に比べ、住民の立場は弱い。
われわれ議員が守るべきは、弱い立場の住民だ。

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#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#企業公共性
#発言規制

公明党議員が共産党議員を怒鳴った…「たいがいにせえよ!」

5月9日(木)議員全員協議会。
九大のH教授が議会に「糸島サイエンス・ヴィレッジ構想」について説明に来た。

その質疑のとき、共産党のG議員が「大学生も参加するとなると、大学生を酷使することになりませんか」と聞いた。
すると委員長職の議員(公明)が「たいがいにせえよ!」と怒鳴った。
一瞬シ―ンとなったが、会議はそのまま続いた。
休憩時間、S議員はG議員を自席に呼び、そのことでさらに叱責した。頭を下げるG議員。
なぜ彼が謝るのか?理不尽な暴言を受けたのは彼の方なのに。

田原議長  他に何かありませんか? 伊藤議員。
伊藤  さきほどG議員を「たいがいにせえよ!」と怒鳴った人がいます。
    大声で怒鳴られると心臓が悪くなります。
    3月議会で私への暴言を誰も注意しないから、私は警察に相談に行きました。
    今日は、何の権利があって、G議員を呼びつけ怒鳴ったりしたのですか?
S議員 私は同じ常任委員会のメンバーとして…です。
伊藤  議員全員協議会は議長が責任をもつところです。
    同じ委員会だからとか、関係ありません。
    たいがいにせえよと言う言葉は、議会の品性を落とします。
S議員 …了解しました。
田原議長  他にありませんか。栁議員。
栁議員 そういう言葉は、会議では慎むようにした方が良いと思います。
S議員 今後注意します。

田原議長  他に…G議員。
G議員 自分の言い方が不適切であったので、それは真摯に受けとめます。
田原議長  (怒鳴られて)ありがたかったということたい。
堀田副議長 これで終わります。
寺崎議会運営委員長 そうたい。何が悪いか。国会でもヤジろうが。なあ…。
    

ちよ子の視点
共産党のG議員は、新人議員のなかで一番質問回数が多く、少数野党の中でよく頑張っています。
貧困や福祉、平和を取り上げた彼の質問には、温かみがあります。
しかし今回、謝る必要があったでしょうか?
悪いのは怒鳴って人の発言を妨害した方です。

先の3月議会で、議会運営委員長(自民)が「お前」だの「帰れ」だのと私に暴言を吐いた時、自民、公明、立憲民主だけでなく共産党議員団も注意しなかったのは非常に残念でした。
議会におけるパワハラには、その場その場で毅然と注意、あるいは抗議することが、人権や議会制民主主義を守るうえで極めて大切だと思います。



#伊藤千代子
#糸島市議会議員
#パワハラ

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侮辱した人とお酒は飲めません~数の力は恐ろしい

3月25日の議会最終日、寺崎強議会運営委員長の提案で、市の執行部と議会との懇親会が開かれ、私以外の議員はみなさん、出席されたようだ。

付き合いが悪い、いっしょに飲むのも大事とよく言われるが、どうして大勢の前で自分を侮辱した人といっしょにお酒が飲めるだろう。
市が取り組んでいる人権尊重、男女共同参画社会の実現を踏みにじる暴言を黙認する議員と、どうしていっしょに酒が飲めるだろう。

「公文書がおかしい」と市の不正の追及をしたり、平成グループへのぼう大な随意契約について質問したりすると、平成グループに子どもが就職している議員や、社長とため口で話す仲のいい大勢の議員たちからひどいヤジを浴びてきた。
議長が注意しないから、いつも「○○議員、静かにしてください!」と注意しなから質問をしなければならなかった。
すると「国会でもヤジろうが!何が悪いか!」と開き直った。

今回「へいせい、へいせい」と私が言っても、だれひとりヤジらず黙っていたのは、このブログで書かれたくなかったからだろう。

新駅建設へ向け、全力で頑張ると前市長が答弁した12月議会の後、2011年1月のある夜。前市長とへいせいの社長が仲良く前原商店街を飲み屋の方に歩いて行った。
その店には、建設産業委員長などの議員と市の幹部職員がすでに集まっていて、にぎやかな宴会が行われた。

私は「政治倫理条例に反する」と議会で問題にしたが、徹底的に攻撃され、それに関する発言はすべて削除され、出席停止3日間の懲罰処分を受けた。
あらゆる新聞に「伊藤議員、懲罰」と報道され、議員としての名誉は深く傷つけられた。
これで誰が一番、得をし、喜んだだろう。

寺崎議員は「おまえ!」とか「帰れ!」とか「伊藤をつまみだせ」とか私に暴言を吐いても、懲罰処分を受けたことがない。みんなそれを許す。

私は3回の懲罰と2回の辞職勧告決議を受けた。品性がないとか、議会で虚偽の発言をしたとか、さまざま。
「伊藤の言うことはウソ」という宣伝がマスコミを使ってできたのだから、議員たちは大喜びだった。それがどんなに不当なものだったか、近々リアルに話したい。
真実、議会での数の力は恐ろしい。

3月22日、寺崎強議員は、議会内で私に発した暴言について、議会が終わってから、
「伊藤議員、あんなことを言ってすみませんでした」と言った。


これまで数限りなく暴言を浴びてきたが、「すみません」と言う言葉は初めて聴いた。しかし、その謝罪の態度に誠実さは感じられなかった。


       ----- ----- ----- -----
3月22日、9時50分。議員全員協議会。
私は「議長!」と手を挙げ、
「19日の議員全員協議会で私が発言していると、寺崎議員が『いらんこったい!お前に言われたくない。帰れ!』と暴言を吐きました。私は市民の代表です。暴言を吐く議員は謝罪を」と要求した。

すると田原耕一議長は「あのとき、もう全員協議会は終わっとった。会議じゃない時まで、議長の責任はありません」と言った。

「いいえ、まだ議員全員協議会の最中でした。お前!とか帰れ!とかの言葉がまかり通れば、議会制民主主義は崩壊します。厳しく注意してください」と言うと、

「いいや、終わっとった。あんたも半分、体が立ち上がっとったろうが」。
「違います。小島議員が利害関係者であったのを市が認めた件を、私がまだ発言中でした」

すると他の委員長職の議員たちが、「もう終わっとった」「終わっとった」と口々に言った。
「いいえ!議長は女性議員が暴言を吐かれてもかまわないのですか?意見が違う議員には、お前とか帰れとか怒鳴ってもいいのですか?」
他の議員はみなシーンとしてこのやり取りを眺めていた。

突然「終わります」と堀田勉副議長の声がして、議員たちが立ち上がった。
そのとき、それまで黙っていた寺崎議員が私に体を半分向け、
「伊藤議員、あんなことを言ってすみませんでした」と言った。
そしてすぐ隣の議員に「もう会議は終わっとうな?」と確認して出て行った。

「記録に残るから会議中の謝罪だけはするな」という申し合わせがあったのか?正式な謝罪となったら、文書に残るし、マスコミで報道されかねない。

しかし、議運の委員長という重い責任を考えれば、寺崎議員は辞任すべきである。

※ 2010年合併後、職員が過重勤務と上司、議員のパワハラを苦に命を絶ったときも、議会は全く反省せずその体質は変わらずにきた。暴言を吐く役職議員たちの横暴が黙認され続けてきたからである。
マスコミは田中菊雄元議員の覚醒剤事件にしか興味がないようだが、市議会に根深いパワハラ体質こそ市民の願いを踏みにじっている元凶だと私は確信している。

#田中菊雄 #糸島市議会 #糸島

3月18日、午前11時。議場。
この日の一般質問で市は、「議員に組合員はいません」と12月議会で言ったが、それが事実ではなく、小島忠義議員は土地区画整理組合の組合員で、利害関係者であるとついに認めた。

3月19日、午前9時50分。議員控室。
私は「議長!」と手を挙げて、全員に聞こえるように言った。
「議員は市民の代表です。議会で市がウソをつくと、議員は質問できません。議会の権威をまもるためにも、市にきちんとした謝罪を求めます」
私が言うと、事務局長が、
「それは市が昨日訂正しました」と言った。
「議員が利害関係者かどうかは重大なことです。それを違うと言っていたのは、訂正だけでは納得できません…」
するとその時、
「いつまでも同じことを言うな!」
とドスの訊いた声がした。
議会運営委員長の議員だった。

私が「やくざみたいな言葉を使わないで…」と言うと議運の委員長の寺崎強議員は、
「いたらんこったい!お前から言われることはない。帰れ!」と怒鳴った。
シーンとした。
私は全員を見渡しながら、「だれも黙っていないで、注意してください」と言った。しかし、議長も他の議員もみな沈黙したまま。

そうだ。いまだかつて、保守系ボス議員の暴言を注意した議員はいない。
自分たちの暴言はみんなでかばい合って黙認するから、20年間、やりたい放題だった。
私は市を批判して、5回もこの人たちから「品性がない」「うそをつくな!」と攻撃され、懲罰や辞職勧告を受け、発言権を奪われてきた。
真実や道理が通らず、数の力で、ウソとヤラセがまかり通る議会だ。

寺崎議員は、議場に入ってからもまだ私のことをぐちゃぐちゃ言っていた。
「前原(の議員)が甘やかすけん、こげなんがおるとたい。志摩ならおられんばい」

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今日、議員全員協議会で、雷山の運動公園の業者選定のことや、新庁舎整備のことなど5項目に渡って説明があったが、ほとんどの議員はいつものように質問しなかった。黙っているのが美徳の議会だ。
財政難の中、身近な公共施設は廃止、統合しながら、50億、60億という大事業を同時にやるのだから、疑問だらけなのだが。
しかしそれ以上に悲しいのは、品性に欠ける議員の態度。

複数の自民系議員は、人の発言を静かに聞いていることができず、グチャグチャと始終おしゃべりし、時には他の議員の発言中、「〇〇やろうが!」とか、「 × × やろうもん!」と怒鳴る。
きょうも共産党の新人のG議員が発言中、大声で怒鳴った。

私が「静かにしなさい。迷惑です」と注意すると、「国会でもヤジを飛ばそうが!何が悪いか!糸島弁じゃ!」と開き直る。
「いいえ、あなたのは気に入らない意見を言う人へのただの恫喝です」

困ったことに、この人たちは役職の偉い議員だから、議長は知らんふり。だれも注意しない。
14、5人の自民党議員に守られて、何を言ってもしても許されてきた。
みんな仲良しこよし。
君たち、静かにしたまえ。みっともないぞ。
と、バシッと言ってくれる男性議員はいない。女性議員も。


#糸島市議会
#伊藤千代子

今日、家に帰ると、毎日新聞の「熊本市議会 議場で喉あめ 懲罰必要?」の記事が目に入った。
それで思い出したのが、合併前の前原市議会で、二日酔いの議員をかばった議員たちのことだ。

議場に入ると、隣の議員はアルコールの匂いがプンプンしていた。
夕べ相当飲んだのだろう。
私は「議長、アルコールの匂いがひどい。○○議員を退席させてください」と頼んだ。
しかし、圧倒的多数の市長派議員等は、この委員長職の議員を守るために、全力をつくした。
「ゆうべ、焼き肉を食うただけじゃ言いよる。それはニンニクの匂いじゃ」
「アルコールは測れん」
「お前が一人、退席ゆうてるだけやろうが」
などといって、みんなでかばい、議会を続行しようとした。

今のように、議会中継のない時代で、保守の男性議員たちは今以上にやりたい放題だった。
私は何度も「議長! 臭くて我慢できません」
「議長! 議長! 退席を!」と手を挙げて叫んだ。
すると、ついにその議員は、自分から立ち上がり、黙って議場を出て行った。

議会とは力関係だ。
議会の品性を汚すようなことをしても、仲間なら、絶対にみんなで守る。
だから、この20年、だれ一人、懲罰や辞職勧告を受けていない。
合併後、逮捕された議員たちも、だれひとり品性や人格を批判されないままだ。

私だけが3回の懲罰で出席停止。2回の辞職勧告。
5回とも、議会の品性を汚したとさんざん、責め立てられた。
そのすさまじいパワハラに私は呼吸が苦しくなり、昨年の9月議会では救急車で搬送されてしまった。

無償譲渡の利権が絡んでいる質問をしたから、よほど私をつぶしたかったのだろう。
前回の懲罰は、議員の土地の開発をめぐる問題で追及していたころのことだ。
その前は、前市長と建設業者との癒着なれあいを取り上げたときだった。

私が言いたいのは、
懲罰や辞職勧告にすべき議員は、もっとほかにたくさんいる、ということだ。

昨日、9月12日、10時から一般質問でした。

ざわざわ…
議場後ろの上方にある傍聴席に、つぎつぎ市民の方々がおいでになって、私の席から姿は見えなくても、心強い熱気を感じました。

私が市を追及すると、いつもヤジや暴言を浴び、それをだれも注意しないので、本当に息が苦しく大変でした。

ところが、昨日はなんと静かだったでしょう。
議員のだれ一人、質問の邪魔ができなかったのです。
おかげで、終始冷静に発言ができました。
こんなうれしいことはありません。

終わってから、
「70人くらい、いました」と傍聴席から降りてきた人たちが教えてくれました。
「いい質問でした。感動しました」
「ありがとうございます」
「思わず拍手して帰っていく人がたくさんいましたよ」
 夜、「おつかれさま!」と町内の人がケーキの差し入れを持ってきました。
「初めて議会を傍聴したよ。行ってよかった・・・」


去年の9月議会は言葉に尽くせぬひどい経験をしたので、1年後、こんなに穏やかに質問できるとは思いませんでした。

パワハラ議会を正すのは、やはり市民の力です。

さて、質問の内容は・・・

9月議会で、私が懲罰と辞職勧告を受けたのは、
神在保育所移管の不正を質問し、
理事に「へいせい」元幹部がいたことを明らかにしたからです。
議会の審査で市の不正を見逃し、無償譲渡に賛成した与党議員たちによる「不当な攻撃」です。
これまで覚醒剤で逮捕されたり、女性に暴行して逮捕されたり、酒を飲んで議会に出席した保守系議員がいました。
しかし一度も、彼らに懲罰や辞職勧告をしたことがありません。
私だけが3回の懲罰、2回の辞職勧告を受けました。それは、私が一貫して市の利権体質を議会で追及してきたからです。

 市は前原市のときから、存在しない会社、法人を業者選定する不正を行ってきました。
市が法令順守も公務員倫理も投げ捨て、利害関係者の便宜をはかれば、犠牲になるのは市民です。
市は財政難のなか、「きららの湯」(簿価5億円)と「神在保育所」(5千万円)を、今年4月1日、民間に無償譲渡しました。
一方、市民には、昨年度国保税を値上げし、介護保険料や水道料金も値上げを検討しています。これでは、市民生活はますます大変です。

市には、子どもの貧困、非正規問題、高齢者、障がい者対策など、たくさんの課題があります。
「公平でクリーンな市政」へ、ご支援ください。(伊藤千代子)

市の批判をすると、「黙れ!」とか「出ていけ」とか、与党議員からヤジ暴言を浴びてきました。
2010年に上司や議員のパワハラを苦に職員が自殺しても、市議会の体質は変わりませんでした。
私は6年前から、議会で不当に責められたり、怒鳴られたりすると、胸の動悸が激しくなる症状に悩んできました。

9月12日、神在保育所の件を質問中、井上健作議員(自民系)が大声でヤジを飛ばし、私が注意してもやめません。
議長や他の議員も注意せず、私は胸が苦しく頭が混乱してきて、「神在保育所をタダでもらった法人の理事が、元へいせいの幹部で、3万くらい株を持っていた」というところを、「持っている」と言い間違えました。
それで懲罰委員会にかけられたのです。懲罰委員長は三嶋俊蔵議員(自民系)です。

9月26日、私は手話を使って5分間弁明しましたが、議長(自民系)に発言を中断され、採決後、出席停止3日間の罰を受けました。
去年は議員が覚醒剤で逮捕されたり、以前には女性に暴行して逮捕されたり(自民系)、酒を飲んで議会に出席したり(自民系)と、たくさん不祥事がありましたが、みんなかばって、だれも懲罰を受けていません。
あまりの理不尽さに、私は胸の動悸が激しくなって呼吸が苦しくなり、議会から救急車で搬送されました。
その後、井上議員が私への辞職勧告決議案を提出しました。こんな議会が、ほかにあるでしょうか?
これは、議会多数派によるいじめ、パワハラです。
利権がらみの「古い議会」から、「品性と良識ある市民のための議会」に変える必要があると、痛切に感じています。
 
 
 


14日付で送られてきた懲罰動議は、下のとおり。
市内企業とは(株)へいせい。一般市民とは、今年4月1日に糸島市から約5千万円の神在保育所財産をタダでもらった「社会福祉法人いとしま子どもの会」の理事S氏のこと。
よってS氏は一般市民ではなく、利害関係者。役員予定者名簿に名前があったが、市は黒塗りして隠していた。S氏の職歴に、平成グループの社会福祉法人今山会理事とあったことも市は黒塗りで隠していた。(9月12日の私の一般質問参照)。
議員のみなさんは、私がS氏の株式の保有数を取り上げたことについて、怒って懲罰にしようとしている。詳細は後日。(目の具合が悪いため)
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議会から送られてきた14日付の私への懲罰動議の文書を見て、
また著しく具合が悪くなった。
懲罰委員長になった議員の名前を聞くと、汗が吹き出てきた。胸の動悸が激しくなって、眠れない。
その議員は、長年、私の質問中、議場で不規則発言を繰り返し、冷静な質問を妨害してきた。
最近のきららの湯の件でも、神在保育所の件でも。
市議会は、覚醒剤で捕まった議員も、本会議に酒を飲んで出席した議員も、女性に暴行した議員も、視察先のホテルにホテトル嬢をよんだ疑惑の議員も懲罰にかけなかったが、私はこれで3度目だ。
どんな懲罰動議が送られてきたか。

本日、以下のような文面の要望書を議長に提出しました。
議長は、「検討させていただく」と受理しました。
売買春は、暴力団ともつながりの深い犯罪であることを、
議員のみなさんに認識してほしいと思います。  
糸島市議会議長 谷口一成 様
行政視察における議員のワイセツ疑惑について、
事実経過を議会に説明されるよう求める要望書
 議長におかれましては、日々のご公務、議会改革、誠にお疲れ様です。
さて先日、市民の方から、行政視察中にいかがわしい行為を行った議員がいるとの噂がある。調べて事実関係を明らかにしてほしいとの要望がありました。その内容は、2015年11月、ある委員会の関東方面への視察において、宿泊先のホテルに風俗業の女性を派遣させた議員がいたのではないか、というものです。
私はこの件について知らなかったため、同僚議員数名に聞いたところ、視察先で複数の議員が風俗女性のホテルへの派遣について会話したこと、翌日一人の議員から女性をホテルによんだかのような発言があったこと、それについて視察後、委員長と議長が事実関係を本人に確認したら否定したとの三点です。しかし委員会、議会において正式な説明、報告があったわけではなく、うやむやな状態になっている、と言わざるを得ません。
糸島市では、2012年に女性への暴行、ストーカー容疑で議員が逮捕され、2016年5月には、覚せい剤使用容疑で議員が逮捕され、今年は消防本部のパワハラ事件が発覚し、大きな衝撃を与えました。我々議員がすべきことは、信頼回復のために、誠実に説明責任を果たし、政治倫理、公務員倫理を守る立場を明確にすることです。
よって上記の件について、議員全員に事実関係をきちんとご説明くださいますよう、お願い申し上げます。 
                    
 
 
 

2016年12月議会  最終日
公務災害の損害賠償のための補正予算案に対する賛成討論

この補正予算は、2010年6月に市の担当課長(当時52歳)の自殺について、遺族が市に損害賠償求める訴訟を起こした判決が福岡高等裁判所で確定したことによるものです。多くの新聞がこの事件を大きく報じ、11月11日付けの西日本新聞は、大きな見出しで、「公務で自殺」逆転認定 糸島市に1650万円賠償命令」と書いています。

突然、夫をなくした妻の絶望や、優しかった父を奪われた子供たちの寂しさを思うとき、市の責任を認めた判決が確定したことを、私は心から感謝したいと思います。なぜなら、遺族は、自殺の原因が、担当課長に仕事の能力がなかったからだとか、家族に原因があったとかの誹謗中傷にもさらされてきたからです。

私は調査のなかで、職員が、2月はわずか1日、3月は5日、4月は2日、5月は4日と言うふうに、4カ月間で12日間しか休んでいなかったことや、休んだ日も家で持ち帰り残業していたことを知りました。
この当時の糸島市役所は、合併後の膨大な事務で職員にとっては困難な時期であり、職員の心の病発生率が県下ワースト1位の状況にありました。

判決の中で私が最も注目したのは、裁判所が職員へのパワハラを認めた事です。「自殺前日の64日に帰宅後、「一生に1度とないいや事をいろんな人に言われた」という遺族の陳述は、「直接的な証拠が存在しないけれども、具体的で迫真性があり、信用できると言うべきだ…」と判決文は述べています。裁判官は、丁寧に、公務災害の申請書も読んで判決を下してくれたのです。

遺族の陳述書を読むと、毎晩の深夜帰宅で疲労困憊し、食欲が減退していく様子や、上司や議員のパワハラに耐えられないと訴えている様子がリアルに綴られ、ボロボロになって追い詰められていく姿が、胸に迫ります。

公務災害認定のための申請から始まった6年にもわたる戦いが、やっと終わりました。私は、担当課長の自殺直後から、ずっと遺族の支援をし、共にここまで戦い続けてきました。
それは私自身が、市役所内議会内における暴言やパワハラに満ちた実態をつぶさに知っていたからであり、担当課長が命を絶つ前日、追い詰められた様子で仕事をしていた姿を見ていたからです。

遺族は、職員の無念を晴らすことができました。しかし、愛する夫は帰ってきません。一緒に野球をして遊んでくれ、人生の相談に乗ってくれた優しい父は帰ってこないのです。
公務員と言う仕事は、市民の命や暮らしを守り、弱者に寄り添う心が必要です。大型公共事業、ハード事業が優先され、人件費削減が推進されている中で、同じような悲劇が再び起きることを、私は懸念しています。今回のこのことが、教訓として今後に生かされることを心から願い、賛成討論とします。
※本日12月16日、全会一致で採択される
市会議員 伊藤千代子

きょう、福岡高等裁判所で、裁判官が主文を読み上げる。
市の責任を認める勝利判決だ。
遺族の妻が、隣で泣き崩れた。
私は彼女の肩を抱き、よかった!と胸をなでおろした。
職員が自ら命を絶ってから、長く苦しい6年間だった。
利害関係者とのゆちゃく、馴れ合い、
ヤジや恫喝がまかり通る糸島市役所、糸島市議会で、
多くの職員が心を病んで職場を離れていった。
そんな中で起きたこの事件は、
私にとっても、ぜったいに負けられない裁判だった。
妻や子を愛する一人のまじめな男性管理職が、
どのようにおいつめられていったのか?
彼の自殺を、市は死人に口なしとばかりに
勝手に仕事をしすぎて死んだかのように言っていた。
私も長年、議員の暴言、恫喝に苦しんできたが、
これを機に、
パワハラも過労死もない市役所に生まれ変わり、
職員が、誠心誠意、市民のために尽くせるまちになってほしい。
明日の新聞が楽しみだ。

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