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《議会中継》 

いとう~高田・板持にある瑞梅寺川にかかった久保田橋は、 老朽化して鉄筋がむき出しで、危険な状態だと地域住民が心配しています。

久保田橋の老朽化の状況と、早期修繕が必要と考えているのか、 今後の見通しについてうかがいます。

また若宮橋の建設費についてもご答弁ねがいます。 


市~ 昭和8年に建設され、築80年になる。 橋長30メートル、幅員4.6メートル、 平成25年度までに、橋梁長寿命化修繕計画を策定し、 修繕が必要か検討する。 すべての橋が対象である。

若宮橋は、2か年で1億2千万円かかった。 


いとう~もし地震等で久保田橋が崩壊したら、高田、板持は防災上も危険です。

中期計画、長期計画に乗せて橋の改築に取り組んでいただきたい。


ちなみに6月2日の「西日本新聞」によると、九州の自治体では、財政難が原因で、老朽化した道路や橋の補修が9割も未着手だとか。

糸島市は、今後3年間で中央ルートに約8億円、東区画整理事業に5億円の税金を投入する計画。

こんなぼう大な開発事業をやめれば、たくさんの地場業者や市民が喜ぶ政策を、いくつも実現できる。

学校の改修、水路、ため池、側溝の改良、生活道路の改善など、行政区から要望の強い身近な工事をたくさんすれば、はるかに地場産業の振興にもなるし、みんなも助かります。



きのう、5月27日は、町内のみぞ掃除の日だった。

22日に大量の異物が悪臭とともに飲料工場周辺から町内の水路を流れた。

近所の住民や、水路沿いで花や野菜を作っている住民からの電話受け、あちこち連絡し、市の部長や課長などの職員、区長さんといっしょに現地に駆けつけた。

工場の、大きな排水溝に入ってみると、同じ匂いがする。

頭を突っ込んでいると、悪臭で息がつまる。

すでに夕がたの7時。


翌日、朝日新聞にそのことが載り、市と県が立ち入り調査をしていま排水の水を検査中だ。

独自調査してわかったが、小学校の前の川にも茶色の綿のような不純物が流れていた。

しかし多くは、水門の開いた水路、池田西の水路へと大量に流れていた。

それが水の流れの弱いあちらこちらにたまってヘドロ状の層となっている。

波多江駅南のあたりに一番たくさん、たまっていた。

池田北、志登、の方へも流れていた。

池田北の住民が「伊藤さん、こっちにも来てますよ」と水路脇の家から教えてくれた。

池田東や波多江行政区の水路はきれいだ。そんなことがあった昨日のみぞ掃除。私も近所の方々といっしょに水路に入って泥上げをしたが「臭い!」「ヌメヌメしとる」「下水道になってから、水路はきれいになっていたのに、この2,3年、おかしい」との声。

農家の人が「暗渠の下は、もっとひどい。これはどうにかしてもらわないと…」と声をかけてこられた。

「せっかく自然を求めて引っ越してきたのに、どぶ川の隣に住んでいるみたい。この臭いにおい、どうにかしてほしいわ」と近所の人。


原発集会に行く前、朝のできごと。



下水道工事をめぐり官製談合防止法違反の罪に問われた職員が、先月末、5月7日の判決を待たずに懲戒免職になった。

それに先立ち、松本市長は3月1日、議会の中で「公務員倫理を徹底する」と述べた。

しかし市長に「倫理」を語る資格があるのか。

市長は昨年1月5日、市最大の利害関係者H建設社長といっしょに、夜道を歩いて小料理屋へ行った。

何度も議会で「いっしょに飲食したことはない」と答弁しながら「嘘をついて申し訳ない」と謝罪すらせず「政治倫理条例に禁止事項はない」と開き直っている。


いま市民生活は大変で、子どもの貧困も深刻化している。

昨日は、24日間、水道の止まった家のお母さんと市役所に行った。

小さな子がいるのに、どんなにつらい毎日だったろう。

市長。水道の出ない生活を想像したことありますか。

利害関係者とつきあう暇があったら、生活弱者の声を聴いてください。

ムダな公共事業をやめたら、たくさんの困窮した市民を助けることができるのです。



全国で、貧困世帯を中心に孤独死が続いている。

電気、ガスがとめられ、冷蔵庫に食べ物もなく、姉妹、親子で亡くなったケースは、全国に衝撃を与えた。

生活保護の相談に行っていたのに、なぜ救えなかったのか?

長引く不況で貧困世帯が急増している中「他人事とは思えない」という声をあちこちで聞いた。

3月の予算委員会で質疑してわかったが、糸島市でも合併後4人が孤独死していた。


誰もが、安心して暮らしたい。

最後まで人間らしく生きたいと願っている。

しかし、経済的な格差は、それを許さない。

高齢者、障がい者、病気の方たちの貧困による相談がもっとも多い。

市役所だけでなく、いっしょに銀行に行ったり、県庁に行ったり、介護施設や、時には家族をたずねていくこともある。

ひとり暮らしの高齢者が、判断能力も低下して、字を書くのにも指が震えるのに、なんとたくさんの書類を処理しなければ、生きていけない仕組みなのだろう。

5年前、市役所そばの丸田池親水公園の近くで、水も電気もない小さな小屋で、2年間も、ホームレスに近い生活をしていたある知的障害の女性は、私が施設に入るお手伝いをしてから、どこで会っても首に抱きついてくる。

それだけ、過酷な生活をしていたということ。

「また、水が止められそうです。でも、しょんなかとです。払うと約束した日に払えんとですから。日雇いの仕事がなかとです…。せっかく、伊藤先生にいろいろ言ってもらったんに、甲斐性がなかけん、すまんです」

私は泣きたくなる。

炎天下で働いて真っ黒に日焼けしたひとが、悲しい顔で私にあやまるから。

あなたは、ちっとも悪くない。

大丈夫。なんとかなる。

いっしょに市役所にいきましょう。

そして、力を貸して。みんなで力を寄せ合って、言い続けましょう。


「税金は大事に使ってください。中央ルートはいらない。市民にあたたかい町づくりをしましょう」って。

こどもや、高齢者が、障がい者が、若者が、だれもが、普通に、当たり前に暮らせるように。



3月議会で、介護保険料が基準額で月に650円値上げになった。

上下水道料金の値上げとともに、春から市民生活に打撃を与えるのが心配だ。

毎日のように、市民からの生活相談があり、右に左に忙しい。

昨日は、85歳まで働いて仕事を失った方の生活保護の申請に同行したが「長生きするもんじゃなかった」という言葉に、胸が締め付けられる。


非正規雇用の若者や年金暮らしの高齢者、障がい者の間で、深刻な貧困が広がっている。

税金や公共料金の滞納は、その表れ。あちこちに、水道や電気の止まった家庭がある。

10人に一人は貧困層とも聞いたが、生活保護以下の世帯が急速に増えている。

「人も元気、町も元気、新鮮都市いとしま」をうたい文句に、中央ルートに区画整理事業、浦志の新駅、庁舎建設、とハード事業のオンパレード。


だれのために?

いま、借金財政の中でやるべきことは、もっとほかにあると思うのだが・・・



きょう、市役所で二回目の話し合い。

半年ぶりに水道の水が出ることになって

「これで風呂に入れる。疲れが取れます」と安堵した表情のAさん。


本当に長くつらい半年だったろう。

真夜中の工事現場で、つるはしをもって土木の仕事をしている。

この数日は、小雪の舞う寒い日が続いていた。

「赤ちゃんがいても、水道を止めるという『糸島の風』の記事を読んで涙が出ました。

私も半年、水道を止められ、困っています」と電話があり、驚いて家をたずねた。

2万円ちょっとの滞納を、一括で払えず、ずっと止まったままだという。

以前、何回かで滞納を払うと誓約書を書いたが、日雇いの会社が倒産し、賃金が未払いに。それで誓約書どおりの返済を実行できなかった。

そのため、悪質滞納者とみなされ、分割納付を認められなかったのだ。


一時は電気も止まっていた。

電話ではなく、直接行って、窮状を訴えればよかったのだろうが、市役所という場で、自分の口で、困っている実態をうまく説明できない人がいる。

私は、月に十数件の相談だから、丁寧に話を聞けるが、市の水道料金徴収業務の担当正職員は、わずか3人。

何千件もの滞納者を相手に、親身な相談はなかなかできないと思う。

しかも、水道料金の徴収窓口は、民間会社になったから、貧困世帯への対応は、保護援護課を紹介するのが精いっぱいの状況だ。

不景気で、貧困世帯は確実に増えている。

去年は、ホームレスになってしまった人や、それに近い人の相談も十件近くあった。

きょう、Aさんはまた誓約書を書いたが、日雇いの仕事がなくなって、また計画通り払えなくなるかもしれない。

その時はそのままにしないで、すぐ市役所に行って、相談しましょうね、と言って、別れた。

モノがあふれ、人間が宇宙に行く時代に、生きるために必要な水道が使えない。そ

んな非人間的な、生存権を侵すようなことは、絶対にあってはならない。

止められる市民も、止める職員もつらい。

どうしたらよいのか?答えはわかっている。

※市民のみなさんへ…日本共産党応援団のU子より

①市議会を傍聴にきてください。いっしょに3月議会の応援に行きましょう。 (インターネットでも見ることができます。)

②しんぶん「赤旗」「日曜版」をお読みください。 国の政治、身近な暮らしの問題がよくわかります。あなたもぜひご購読を。 日本共産党は、政党助成金をもらわず、頑張っています。

③それを回りの市民にお知らせ・おしゃべりしてください。わたしも、実践しています。 糸島市がいい町になってほしいから!



数年前、ホームレス状態だった障がい者の方が、グループホームに入る手伝いをしたことがある。

その人が、今元気に楽しく日々、生活しているというのを聞いて、今年はなんだか、いい年になりそうな気がしてきた。

若い時妻の不倫で離婚し、ひとりで子供らを育て上げ、高齢になられた男性の方が、「孫に囲まれて今はしあわせ。前原の風(今は「糸島の風」)は、一生懸命生きている人を、励ましてくれる。がんばってくださいよ」と、笑顔で手を握ってくださった。


「小学校の隣の波多江公民館をなくさないで」と書いた「波多江の風」を、正月前後に2000枚配った。

そのビラ配りの途中、お昼にあるレストランに入ると、お水を持ってきた女性が

「伊藤さんでしょう?お疲れさまです。ビラを読みました。そのとおりです。私たちが言いたいことを、議会で言ってくださっていると、感謝していますよ。がんばってください」

食後のコーヒーのおいしかったこと。あちらでこちらで、たくさんの市民の方に会った。

「どうして、市は九電にびしっと言わんのですか。」

「乳幼児がいるのに、水道を止めるなんて、役所のすることじゃないです」

「派遣で首を切られました。住宅補助があるのは、ほんとうですか」

「長いもの、強いものの言いなりではいかん。 市民のために、がんばって」・・・・


感謝です。今年もどうぞよろしくお願いします。



12月議会で、小学校の隣の波多江公民館を市が「廃止する」というので、それは困ると、「波多江の風」を作りました。


「糸島の風」も今日、日本共産党議員団で最終調整しました。今年もいろいろありましたが、市民のみなさんに支えられて、感謝です。来年は、良い年に!



失業したら、真っ先に困るのは、毎月の家賃の支払い。

市営住宅の募集にも、応募が殺到しています。

家賃が払えないと、ホームレスになる不安、恐怖が・・・


住宅手当緊急特別措置事業という制度は、失業したとき、賃貸家賃の補助をしてくれるありがたい制度です。

毎月の家賃のうち、糸島市の場合3万4400円を半年から最長8か月まで支援します。

平成19年10月1日以降に失業した人である、貯金が100万円以下である、一定の収入以下である、など、支給対象者に条件がありますが、まずは市役所、保護援護課 に問いあわせてみましょう。

ハローワークにもチラシはおいてありますが、聞かないと向こうから個別に教えてくれないので、市役所にききましょう。

今年、6人もホームレス状態の方の相談を受けました。

車で生活していた人、アパートを追われてうちの玄関前に立っていた人…など、景気悪化で市民の暮らしは、ほんとうに追い詰められています。

しかし、この制度を知らない人が多く、私が今日、議会でたずねたところ、今年度、わずか34件しか問い合わせがあっておらず、せっかくの予算を1200万円も減額する補正がでていました。


財源は国だから、糸島市に負担はありません。

23年度で終了の予定でしたが「あと1年、伸びました」生活保護だけでなく、役立つ制度は、大いに市民に知らせて、少しでも多くの市民を救いましょう。

冬を、年を越せないと悩んでいる人がたくさんいるはずです。


※ぜひ、この制度を活用させましょう。みなさんの回りの方にも、お知らせください。みんなで「知ってれば」『常識』にもなります。

本当に困っている人を、孤立させてはいけないと思います。



私は、驚き、感心してしまった。大木町のくるるんに!ごみゼロ宣言を本当に達成しようとしている大木町の住民に!大木町のバイキング方式のレストランのあまりのおいしさに!出迎えたのは、ヤギのゆきちゃん。あたり一面の草を刈るお仕事をしている。その向こうにたつ、シンプルなくるるんの建物。家庭の生ごみと、し尿と、浄化槽の汚泥三つを合わせて、メタンガス発酵。ほら、お湯と電気と、液肥ができる。この液肥が農家に喜ばれ、千円で1アールの農地にまいてくれる。それでまた、おいしい野菜ができる。10年前、私が行ったデンマークのバイオマス施設は、かなりの匂いだったが、ここは、まったく悪臭がしない。隣にある超しゃれたレストランは、町民で大賑わい。なんとおいしい料理の数々。地産地消の食材で、和、洋、中華、デザート、ありとあらゆる料理が楽しめる。これで1300円くらい。とにかく、おおにぎわい。笑顔があふれる素敵なレストラン。セルフで片づけるとコインがもらえる。そのコインは町で使える。町の子どもたちをレストランに招待して、食の教育にあたる資金となるそうな。し尿の処理場と、レストランが隣同士という、驚きの施設。くるるん。建設費11億円。(半分以上が補助金で完成。)道の駅と、広い子どもの広場もある。日本一の資源循環型社会を、役場と住民がいっしょになってつくっている。ごみを減らして、税金の節約もばっちり。糸島市では、ごみを燃やす溶融炉に150億円投資した。その委託料が、毎年、大企業の新日鉄とJFEに4億円ほど。修理代やらなんやらで、また20億円とか。それに加えて、入札なしのご、み収集運搬委託に毎年4億円以上。金食い虫のごみ処理と迷惑なし尿処理を、資源に変えたくるるんを、一度ごらんあれ。


きのう、大木町の課長さんの話を聞く機会があった。


2006年に「大木町もったいない宣言」をして、2016年までに「ごみ」の償却・埋立処分をしない町を目指すと宣言した。

子どもたちの未来を守るため。

今年の10月からは、赤ちゃんの紙おむつも分別を開始。ウンチはトイレに流して、指定袋に入れて、行政区に設置してある回収ボックスに、いつでも出せる。

すると、大牟田のリサイクルタウンで、再生パルプにしてくれる。

この再生パルプからは、質の良い外壁材ができるのだとか。

10年前、ドイツのフライブルグに自費で視察に行ったとき、このような政策は聞いて知っていたが、ついに日本でも始まったんだ。

すごいね!

楽しそうに、生き生きと語る課長さん。

「生ごみを資源化したとき、住民のみなさんが、自分たちが協力してこそ、この政策、目標が達成できると思い、ほんとうによく協力してくださっている」


人口14500人の小さな町。

合併しないと、財政がもたないとかいうが、そうではない。

町はできるだけ、無駄なことをせず、身の丈に合った、町政をおこなってきました、という。

だから財政も県内いい方から3番目(経常収支比率は78.5)。


無駄で過度な箱モノ建設はしないが、住民の願いは、工夫して実現する。

3年も住民の皆さんと議論して、去年、既設の建物を活用し、図書館をつくった。

とっても好評です…


ごみでもっとも体積の多いプラスチックも、分別して油に戻し、燃料に。

あしたは、その大木町に、福岡県女性議員ネットワークで勉強に行くことになっている。



朝、10時ころ、ロンを車に乗せて、伊都ファームパークへ。

周辺を散歩すると、真っ青な空に高祖の山々が美しい。

ロンを車で待たせて、私は伊都国歴史博物館の「邪馬台国を支えた国々」展を見に行く。

思いがけず、ボランティアのガイドさんが、説明に付き合ってくださった。

おかげで、ひとりで見て回った時と違って、何倍も興味深く、楽しく見学できた。


伊都国、奴国、末蘆国…はるか昔の職人さんたちよ。ゴマつぶのように小さなガラス玉に、いったいどうやって穴をあけたの?ボランティアさん。


とても感じの良い方でした。

すごく博学で、長年、勉強し続けてこられたのがわかります。

「受け売りです」と謙虚で控えめにおっしゃる。

考古学が本当にお好きだということが伝わってきて、私もなんだかワクワクしてきました。

きょうは、ありがとうございました。

壱岐の島へ、行ってみたくなりました。

自分の足で、現地へ。遺跡を見に。



赤ちゃんがいても、病気でも、水道止めるってホントですか?


だって、水がなければ死んじゃうでしょう?

若いM子さんが、信じられない様子で私に言う。

だって、子どもにお水あげなかったら、虐待でしょう?

貧乏な家の子は、虐待されてもいいわけ?

市の職員は、親身に相談にのってくれないんですか?

水道料金を集める窓口が、東京の会社に民間委託された?

滞納した人と面談するのは、一般企業の社員なんですか。


知らなかった。

もし親元や友達からお金借りられなかったら、サラ金かヤミ金から借りなきゃならないですよね。

私の周りにも、働いているけど、年金も保険もないって子がそうとういますよ。

失業したら、雇用保険もなくて、すぐ生活に困るって子が。

でも幸せになりたいから、家庭がさみしかった子ほど、温かい家庭が欲しくて、若いうちに結婚したりするんだけど、生活、大変すぎる。

少子化っていうけど、若いもんが、結婚できない世の中にした大人が、政治家が、悪いと思いません?

あんまり仕事がなさすぎる。あっても、派遣とか臨時とか、1年雇用とか。

馬鹿にしてる。

資産も貯金もコネもないもんは、どうしたらいいんですか?

中央ルートって、あんな道、だれのために作っているんだか。


そうよ、M子さん。

毎年1億円も中央ルートに使うお金があれば、住宅リフォーム制度をつくって、建築業者に仕事を増やせるし、農業や福祉関係で市民に役立つ雇用政策がいろいろできるよ。

巨大な道路があっても、福祉の心のない町には、住み続けられない。

いたずらにムダな開発をして、糸島の自然を壊さないで。

市民にあたたかい町をつくてほしい。ただそれだけ。



今日、糸島市図書館のお話の部屋で、波多江公民館のつみ木文庫の出し物があった。

10畳くらいの部屋に詰めかけたのは、50人ばかりの乳幼児とお母さん、お父さん。

「どんぐりたろう」の絵本、「なんだろう(?)」紙芝居、「金のがちょう」のエプロンシアター、「一寸法師」の人形劇。「おかあさん!」と呼ぶどんぐり太郎の声。


食い入るように見つめるこどもたち。

私まで、ほろりと涙。

子どもたちのはじける笑顔が部屋中に満ちて、演じるスタッフも保護者も、みな幸せそうな空気にあふれていた。

勇気、元気、優しさ、ユーモア・・・いろいろなことを楽しく教えてくれるお話会。


何年も、こんな楽しい、素晴らしい活地道な動を続けてきたあちこちの文庫のみなさんに、心から、ありがとう!



ごめんね。A子さん。今日の議会で、水道と下水道料金の値上げが決まったの。


下の子をおんぶして、上の子ふたりの手を引いて、主人のケガだいぶよくなりました。

なんとか頑張ってます。伊藤議員さんもがんばってください。これ以上、税金や公共料金があがらないように。って、言ってくれたね。

若いのに、水道も電気も涙ぐましい節約して、がんばってるんだもんね。でも、ごめんね。値上げになちゃったよ。


中央ルートのような無駄遣いしながら、税金、公共料金を上げるなど、市民は納得しない。・・・よね。


詳しくは、議会の録画放送を見てね。

パソコンの使い方、分かるようになったんだよね?

9月27日の分だから。3万、4万の滞納で、赤ちゃんや病人のいる家まで、水道を止めている話をしたら、目に涙を浮かべていたね。

貧困や低所得者に冷たい市が、人権尊重都市宣言をして、いうのよ。

「部落差別が、市の最大の重要課題」と。


議会って、へんなところだね。だから、言ったのよ。

同和事業に1億円も使うより、いま不景気で困っている市民を助けなさいって。

もちろん、聞く耳はなかったけどね。


二丈吉井の赤米の里を友人と訪ねる。台風の影響か、小雨の降るなか、赤米入りの流しうどんを食べる。おいしい!あたりは、静かな山里。白壁の昔ながらの古民家が点在する。赤米、黒米の田んぼの向こうに、海が見える。なんという絶景。美しい川のせせらぎ。糸島には、こんなにキレイな農村があります。


アメリカ映画「フードインク」で観た、かわいそうな牛やニワトリの姿が忘れられない。

ぶたさんを飼うとき、ぶたの食事するところと、寝るところを分けて、外に自由に出ていけるように飼うと、230万円の環境支払制度があるというスイス。

デンマークでも家畜福祉の考え方がしっかりある。

「家畜も生きている間は、幸せに。虐待はだめ」ってこと。


いっぽう、家畜を金もうけの道具、モノのようにしか考えていないアメリカの巨大食肉産業。

JA糸島本店で催されたシンポジウム「食糧・農業・環境 糸島地域フォーラム」「TPPとわたしたちのくらし」へ、今日出かける。


満員の会場で、講師陣の話もよかった。日本の農業がいかに自然や環境をまもっているか。TPPで日本の農業は壊滅し、雇用、金融、医療、あらゆる分野で貧困が広がる。

村田武教授が「TPPで日本は裸にされる」とおっしゃったが、今すでに下着一枚にされている。

田舎の80歳の父は、いまも山の手入れに行っているが、輸入木材のおかげで、長年育てた立派な杉を売れないでいる。

お金にならなくても、山の水源や土砂崩れを心配して、手入れに行く。

デンマークの農家に行ったとき、30頭ほどの牛を飼って、3ヘクタールほどの畑を耕し、3人の男の子とゆっくり暮らしている若夫婦のくらしに、感銘をうけた。


エネルギーも食料も自給する社会をめざそう。


昨日の一般質問は、後ろの席の議員たちからのヤジの嵐のなかでの質問となった。


オール与党の中で、原発の質問をするのも、中央ルートのむだづかいの質問をするのも、低所得者の救済の質問をするのも、私たちだけ。


だからこそ、どんなにたたかれようが、いじめられようが、負けるわけにはいかない。

議会の後、家に帰ると、3人の小さな子供を持ったお母さんから、国保税の納付の相談があった。

急いで市役所にもどって、いっしょに担当課へ行く。

とりあえず無事に解決したが、別れぎわに涙ぐんで、台所に立っていても、子供の相手をしていても、心配で胸が重かった。

「ありがとうございます」と。30代後半の物静かな若いお母さん。不景気な世の中で、夫と子供を支えてがんばっている。自分の若いころを思い出した。

気の滅入る馴れ合い議会。それでも頑張らないと、と思うのは、こういう市民との出会いがあるから。


1歳と3歳の子供を連れて、若いご夫婦が相談に来られた。

3万なにがしかの水道料金を滞納して、1週間水道を止められ、困っているという。

熱中症になるほどの暑い毎日。

食事もままならず、お風呂に入れられない子供のお尻がかぶれて…と。

サラ金から借りて払おうとも思ったが、それではさらに借金から抜け出せなくなると、連絡してきた。

おむつをした子供にとって、1週間もお風呂に入れない生活は、虐待に近い。


驚いて話を聞いた。


半年前夫が失業。個人営業だったため、雇用保険もなく、即生活に困った。

仕事を探しながら、妻のバイトと夫の登録派遣で食いつないでいるが、水道料金支払いの約束を守らなかったとして、給水を停止されたのだ。

経営が大変な民間の保育園でさえ、事情を聞いて保育料の支払いを待ってくれているのに、どうして市が水道料金の支払いを待てないのだろう。


5日の議会で「水道料金値上げ」となる条例の質疑をした。

その中で「水は商品であり、支払ってもらわねば困る」という立場を市は明言した。

今度の議会には税金、公共料金を払うのは、市民の義務だと宣言する「税金、公共料金の完納都市宣言」が出されている。

税金を集めるのには一生懸命だが、その使い道、中央ルートのようなばく大な税金の無駄遣いには、いっさい目をつぶっている。

それが納得いかない。議会では多くの議員が「税金、公共料金の徴収率を上げよ」と発言する。

しかし毎月、決まった日に必ず給料の入る公務員と違って、景気が悪ければ給料が下げられ、解雇、失業の不安にさいなまれるのが、一般市民の生活だ。

多くの若い夫婦が低賃金で働き、子育てしている。年金暮らしの親世代も、なかなか援助できない。

事情によっては、市長は給水停止を解除できるという弱者救済の制度があるのに、それが使われず、子供のいる家庭でも、水道を止めているのだ。


水道担当の職員や水道の徴収を民間委託で受けている会社の社員が悪いのではない。


特定業者にはメチャメチャ甘いのに、弱者にはわずかな税金も出し惜しむ市のトップの「強いもにには弱く、弱いものには強い」という体質が、諸悪の根源と思う。


ようやく水が出るようにしてもらうまで、3時間かかった。

その間、あちこち引っ張りまわされた子供たちもしんどかったろう。


9月議会には、国際会議ができるようなホテルを誘致する条例がでている。


5年間、2500万円の固定資産税をまけるから、大型ホテルさん来てくださいというのだ。

9月議会には「部落差別をはじめとする人権侵害をなくそうという、人権都市宣言も出されている。

5日の議会で、市の一番の人権侵害は「部落差別」だと言い張った市。


貧困によって、憲法に保障された「必要最低限の生活」ができない人権侵害こそ、いま市が力を入れて対応すべきではないのか。


アメリカで育つ牛や豚。


輸入食品の「恐ろしさ」を描いたドキュメント映画「フードインク」の案内で、きのうの夕方畜産農家をたずねた。


牛にえさをやっていた女性やわらをトラックで運んでいた男性と話す。

原発事故の放射能汚染で苦しむ福島の農家や牛の話になる。

子供のころ、家で飼う黒牛の大きなやさしい目が大好きだった。

父と畑から帰ってくるのを待って、えさをやりに行った。子牛をよぶ母さん牛のあたたかい声が、今も耳の奥に残っている。

自然と環境をまもりつつ、農業で食べていける町に!

TPPのことを知ってもらうため、市民が企画した8月28日の映画会は、伊都文化会館大ホールで午後2時から。


きのう、久しぶりに家族で映画を観にいった。

映画「お菓子放浪記、エクレール」戦中戦後の孤児の少年を描いた心打たれる映画だった。

子どもって、ほんとにすばらしい。

こどもといえば、20代のころ、炎天下の運動場で学童保育所の子どもたちと、ドッジボールや野球をして遊ぶ仕事をしていた。

つねに楽しい遊び、面白い遊びを追い求めて、元気あふれる子たちだった。

疲れを知らぬエネルギッシュな目。

真っ白いTシャツから伸びた真っ黒に日焼けした腕。

汗びっしょりの額。よくしゃべる口。

汚い小川でも、ザリガニを探しに平気でジャブジャブかきわけ、日のかんかんと照る中、蝉とりに網をもって走っていく姿が、昨日のことのようによみがえる。


30年もたって、みんな元気にしているだろうか。幸せであってほしい。


7月7日の建設産業委員会でのこと水道・下水道料金値上げの答申について、上下水道部が説明にきた。

来年の4月から、水道料金平均11.8%、下水道料金6.6%の改定を行うという答申が、審議会から出ている。(『水道事業の料金及び下水道事業の使用料改定について』の審議会の会長は元議員の井上正文氏)


なぜ赤字になったのか。

水道企業団からの受水量はなぜ25年度から増加し、大幅に赤字が増加するというのか。

この点について詳しい説明をもとめると、浦伊三次建設産業委員長は

「委員会では質問できないことに決まった」といって、私の質問を取り上げなかった。


「公共料金の値上げという、市民への負担を増やす内容だ。きちんと内容を知り、議論しないと市民に申しわけない。質問を認めよ」と主張したが、きかなかった。


他の保守系議員もみな、委員長と同じ立場。

しかし、今でも水道料金が高くて困っている人が多い。子どものいる世帯や高齢者世帯、病人のいる世帯で、水道料金を払えず、水道が止められる実態もある。


値上げするならするで、十分納得のいく説明と議論が必要だ。


委員会で議員の質問を認めないなどは、でたらめというか。全国でも珍しかろう。

議会は、市民の立場で、慎重に審議してこそ議会ではないの?


トマトの丸かじり

2011年05月20日

今日(5月19日) 朝早く、二丈まで相談関係で出かける。

海が青く、きれいだった。甘いトマトいただく。

11時半 友人宅でお茶。

大阪土産のロールケーキに舌鼓。

13時半 九州電力本社。福岡県革新懇話会のみなさんと原発問題で要望、懇談。

福島原発事故が収束し、原因究明がなされ、安全性が担保できるまで運転停止を求める。

対応は広報のかたがた。原子炉関係には詳しくない。

安全神話がいまだに。


15時半 県消防防災課と懇談。

原子力防災のため4人の職員で班をつくった、と。

しかしまだ、EPZの拡大を県から国へ要望されてなかった。

九電からの「安全対策」の説明も受けておられなかった。

立地県の佐賀県が・・・とおっしゃって、今ひとつ、必死な様子が見えない。

福岡県糸島市は、18キロから40キロ圏内にあり、風下地域。

もし福島のようなことになれば、住民は、避難を余儀なくされ、農漁業はじめ産業経済、自然環境、多大な被害、損失をこうむるのだが。

17時半~19時 スーパー前で、市役所のみなさん、三嶋議員と「震災募金」に立つ。

すでにあちこちで義捐金の協力をしていただいているが、それでもたくさん集まった。

ありがとうございます。

若いお母さんがたが、小さな子の手に硬貨を握らせて、募金箱に入れてくれた。


今日の一番のご馳走。トマトの丸かじり。


極限の生活苦

2011年05月11日

今年になってから、アパートやマンションを追い出され、あるいは近いうちに追い出されるという極限状態の相談が増えてきた。


理由は失業などいろいろ。

深刻な景気の悪さを痛感する。

野ざらしのようなホームレスに陥ることだけは食い止めなければ、といつも思う。


市役所と連携して、生活再建と自立に向けた援助をしていかなければ、と思う。


日本国憲法の生存権が生きる社会に。

それが願い。

一週間で2割の高金利というヤミ金の相談もまた出てきた。

ちょっと子どもの学費に借りて、家計が破たんしたというケースもあったが、ヤミ金は弁護士とともにきちんと対応したら解決できる。


とにかく、1人で悩まず相談を。


東日本大震災と大津波の被災者支援募金を訴えて、あちこち回っている。
だれもが、この未曾有の災害に心を痛め、何かできないかと思っている。
 
「ものは送れないの?」という質問には、
「市役所(323-1111)の障害福祉課に電話して、品物の登録をする。そのあと、向こうから届けてほしいと連絡があったら、浦志にある県の合同庁舎にもって行ってください」
と言っている。
 
私の友人は、家で二人、被災者を受け入れることにした。全国で人々の善意が広がっていくこいとを願う。
息の長い支援が必要だ。
 
17日の議会で、
「6年前、福岡西方沖地震で被災したとき、全国から送られた義捐金が、2000万円も使われずに、基金(貯金)として残っている。被災地に送ったらどうか」と提案したが、市は、条例で使い道がきまっているので、できないと回答した。それでいいのか。
 
同じく、17日の議会で、
「糸島市は玄海原子力発電所から20キロ、30キロ圏内にあり、心配だ。防災計画には原発対策がないから、今後の課題とすること。また37人いる防災委員のメンバーすべてが男性だが、女性もメンバーに入れて、(できれば障害者なども)市民に役立つ防災計画にする」よう求めた。
 
 

炎天下、子どもをつれたお母さんたちが、前原駅で小学校給食の民間委託に反対し、自校直営の継続を求める署名を集めていた。

ぎらぎら光る西日に照らされて、ひたいに汗が吹き出ている。

地産地消の学校給食は、市民の宝。おいしく安全な学校給食を守りましょう!


・・・そしてきょう、小学校給食の調理業務委託の指名競争入札結果表を見た。

6社指名されて、1社が辞退。3社が無効。実質2社の競争で、その差は3千万円以上。

とてもまともな競争が行われたとは思えないが、結果表をそのまま記載する。


第1回 入札結果        入札人氏名

69,142,857 落札   (株)前原医療サービス 福與和正 

102,491,122 ウオクニ(株)福岡支社 山村典生 無効

              (株)日米クック九州営業所 伊達悦二 無効

              大新東ヒューマンサービス(株)福岡支店 水元正幸 無効

              (株)魚国総本社九州支社 田所伸浩 辞退

              (株)ニッコクトラスト西日本 能登谷 豊


3千万円も高く応札したウオクニも、辞退した1社も、書類の名前や印鑑を忘れて無効になったらしい3社も、本気で入札に参加しようという気があったのだあろうか?

入札という、仕事が取れるか取れないか、企業にとっては大変な勝負どころで、3社(50%)の会社が、無効というヘマをやらかして、2社の競争になった。

よほどあわてものの社員が入札の仕事を受け持っているのだろうか。

1億円近い仕事を棒に振って、首にでもなったのではと心配だ。


今日も、署名を集めて、女性たちが走り回っている。

蒸し暑い天気の中を。

前原市は、豊な農村地帯。市の調理員も、農村女性も、お母さんたちも、子どもたちも、学校給食をこよなく愛している。つづく・・・


伊都のくにに、山河ありみどり豊かに人はぐくまれ、古代をしのび未来をかたらん。

我がふるさと、前原市。

きょう、歴史・景観・環境シンポジウムとコンサートが伊都文化会館であった。


歴史あるふるさと雷山を心から愛し、60メートルの巨大な鉄塔はいらない、電磁波から子どもたちの命と健康を守りたい、と願う人たちのとても感動的な催しだった。


夫は、西谷正先生(九大名誉教授)の文化的景観の大切さを訴える講演を、何度もうなずきながら聞いていた。

景観法や文化財保護条例を生かして、百年後の糸島を見越した、自然環境と歴史景観の保全につながる「国宝の里」づくり、というご提案も胸に落ちた。

岡山大学の津田敏秀先生の「送電線による電磁波と健康影響」のお話、九大の大坪政美先生の「雷山山系および糸島平野の自然環境の保全と住民参加」学芸員の堀本一繁さんの「雷山の文化的景観の歴史的重要性」どれも共感できる内容で説得力があり、朝11時から夕方4時までの長いイベントだったのに、少しも長ったらしく感じなかった。

monさんの澄み切った歌声と夫のスター高橋さんの明るい司会も良かったのだろう。福岡市から、自然と豊かな住環境をもとめて引っ越してきた。どうして60メートルの巨大な鉄塔が家のすぐそばに立つのか?

電磁波と白血病の影響はすでに照明されているのに…


会場からの熱い発言。

糸島の人口は増えない。

エコをすすめれば電力需要はぐんと減り、新しい22万ボルトの巨大な変電所は必要ない。

多くの市民は、産直市場のシンボル伊都菜彩の隣に、巨大な変電所ができる計画をまだ良く知らない。

住民と九電の問題ではなく、前原市民全体の問題。

コーディネーターの丸山先生は、市や九電に鋭い質問をなさって、気迫があった。

市は、第三者ではない。

市の宝である自然と環境、子どもらの命を守る当事者としての対応が、いま求められている。


ゆうべ、緑豊かな二丈町の山と水を守る会が、二丈中央公民館で開いた学習講演会は、有意義だった。

講師は「よみがえれ!有明」訴訟の弁護団長など、各地で環境破壊とたたかってきた馬奈木弁護士。


会場に詰め掛けた住民の方々は、こんな危険なものを、命の水の山間地につくらせてはならない、そのためには、どうたたかえばいいのか、なるほどと胸におち、やるぞという熱気があふれていた。


私がであった元産廃業者は「産廃を1トン、5万円で捨てるより、こっそり残土捨て場に持っていって捨てれば、1トン千円くらいで捨てられる。金もうけになるから、悪徳な業者はやめられないでしょう」と言っていた。


また「産廃を残土捨て場に持って行く時、上に真土をかぶせれば、見ただけでは分からない。硫酸などの液体の産廃は、土に染み込ませて持っていく。そうすれば、土がぬれているようにしか見えないので、パスするのです。だから、安定型の産廃処分場や残土捨て場のように、シートを引かない処分場のほうが、管理型より危険だと思います」とも言っていた。

6月13日の朝刊各紙に、私が議会で行った「市長は、白糸残土捨て場反対の立場に立て」という質問にたいする松本市長の答弁が載っていた。

それは、「県から意見を求められた段階で、対応したい」というもの。

しかし、馬奈木弁護士の言うとおり、それは順序が逆だ。


県は、市町村が林道の使用を許可しなければ、開発行為の許可は困難」と言っている。

市長が「残土を捨てるのには、林道の使用を許可しません」と言えば、県が許可をださない。

主導権は県ではなく二丈町や前原市にある。

しかも、全会一致で議会で反対決議が上がっている。

いま九大学研都市構想の下で、その名にふさわしい図書館などの学術文化のまちづくりが行われればいいが、つぎつぎ山林を切り開き、造成工事をする前原の産業団地、南風団地の里山がそっくりなくなる。


地下8メートルの中央ルートや、60メートルの鉄塔・送電線問題、と、さまざまな環境破壊につながる問題が、いま糸島中をゆるがしている。

志摩町でも、土地開発公社が取得した土地の産廃がいまだ撤去されず、九大が買い取るのを拒否しているニュースがでていた。

前原市のリサーチパークでは、産廃・残土の撤去も行わないまま、開発をおこなおうとしている。

金もうけのためなら、何でも許されていいのか、その素朴な思いが広がっている。


6月16日に補正予算が可決したら、6月中にも指名競争入札をして、東風小と南小の給食の委託先を決めることになっている。

直営から民間委託になった東中学校では、調理員が堆肥化していた野菜の切りくずを、燃えるゴミとして処分するようになった。

いまはすべての小学校で、市の調理員が生ゴミを堆肥化し、野菜を育て、こどもの食育に役立てている。それが、できなくなる。

栄養士のいない雷山小などでは、調理員が保護者に、給食ニュースをつくって配布している。

夏休みの40日間、民間の調理員は休みでも、市の調理員は、保育所などで働き、調理器具の手入れや研修活動をしている。


直営と委託では、調理員の質と量はまったく違う。

市の調理員は、これまで何十年も食中毒を起こしたことがなく、学校ごとに地域の生産者グループと交流しながら、手づくりでおいしい地産地消の給食を作り続けてきた。

野菜以外の豆腐など地域の食材を年間3億円も使う給食は、地域振興に役立っており、市の場合、直営で調理員を新規採用したら、委託より経費は安くなる。


「給食をひとくち食べれば、パラダイス」こんなに子どもたちに愛されている学校給食の民営化を、市長はなぜ保護者に説明もせず、急いですすめるのか。


市長と仲のよい土建業者のグループ会社が、給食事業をやっているからなの?

どんなに学校給食が金になる儲かる事業かは、次回に書こう。


とにかく、入札の予定業者7社に見積もりさせて、予算を組んだ前原市。見積もり業者と指名業者がいっしょという、前代未聞の入札は、どうなるか?


「東風小学校の給食が、民間委託になるって、本当ですか!」

若々しい勢いのある声で、潤に住むお母さんが電話をしてきた。

「はい。来年の4月から、東風小と南小と、民間委託にする予定です」

「ひどい。子どもたちがあんなに喜んでいるのに。食は教育の一環でしょう?」

「そのとおりです。給食を一口食べればパラダイスと子どもたちが言っています。前原の給食は、日本一です。こんなに子どもたち、市民に愛されている給食はありません」

「潤に120億の中央ルートなんかいらないのに作ると言うし、給食は直営をやめるというし、どうして市民の願いがわからないんでしょうか」とお母さん。

「地産池消とか、糸島の農産物を生かすとか、口で言っていることと、していることが全然違う」「そのうえ、委託したらかえって経費は高くなるんですよ」と私。

「どうしてですか。民間委託のメリットは、経費削減でしょう?」

「職員組合の試算で、40年間で7億円も直営より高くなることが分かりました」

「経費削減にならないのに委託するなんて、だれのためでしょう。怪しいわ」


市は、東中学校の給食を民間委託したが、入札ではなく随意契約だった。

民間委託より高くなる理由はここらへんにある。前の前の市長選挙で、現職の市長が落選したのは、中学校の給食をセンター方式にすると言い出したことと、ホテル救済の道路計画をごり押ししようとしたこと。

今回も状況が非常に似てきた。


そのお母さんは、こういって電話を切った。

「PTAの総会でも『おかしい』って意見が出てたそうです。私たち母親もがんばります。議会でもがんばってください!」


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