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12日の西日本新聞に「変電所建設反対要望」に、市が「応じられない」と回答した記事が載っていた。

九電が前原市の食と農のシンボル伊都采彩のとなりに、22万ボルトの変電所を建設しようとしていて、60メートル級の鉄塔を、市の田園地帯の雷山に60基も建設する。

いまあるあの大きな鉄塔のほぼ2倍の高さで、その下は電磁波が強くて建物が建てられない。

実に巨大な鉄塔だ。「雷山の歴史的景観が失われようとしている危機的な状況」と、3月末に地域住民が6200(人口の約1割)の署名を提出した。


市の文化財保護委員会でこのことを審議してほしいという要望に、市は「歴史的景観は、文化財の定義に含まれず、審議対象ではない」と回答したという。

世界遺産に選ばれた世界の国々の魅力あふれる景観をテレビなどで見ると、美しい自然や都市、農村の景観がいかに人々のくらしや文化と深く関わっているかがよくわかる。

市の強みは、なんといっても、豊かな自然と農村風景に囲まれた住環境だ。心をいやされたいと多くの人が転居してきたのはそのため。

それをぶち壊して、地域振興も観光行政の振興もない。

審議会にかけて、まずい結果が出たら困ると思っているの?6200もの署名を、こんな回答で切り捨てる。住民が、血のにじむ思いをして、苦労して集めた署名を、いとも簡単に門前払いする。市民の声をまじめに真剣に聞こうとしない。


まもなく、フランスからプルサーマル発電のためのMOX燃料が到着する。

14日に、日本共産党の福岡県、佐賀県、長崎県の県議や市議、総選挙比例予定候補らと九電に計画の中止を求める交渉に加わった。

通常のウラン燃料より、数万倍も毒性のあるプルトニウム。

使用済みMOX燃料の処理は、どうするのかと聞くと、2010年(来年)から検討を始めると言う返事。驚いた。2030年には、九州の人口は200万人減少する予測。

地球温暖化に対応してエコもすすむ。

これ以上の危険なプルサーマル発電は、中止してほしい。

糸島に、高レベル放射性廃棄物処分場もいらない。

高さ60メートルのそびえるような鉄塔も。


乗り合いタクシー(ミニバス)に乗って10分もすると、寒々とした景色の中、気持ちのいい長糸の田園が広がる。

30分もすると、川のほとりにたたずむ白糸の集落に着く。

小雪の降りしきる中、清流の清らな音に振り返ると、水墨画のような山々が目の前に迫り、茶色、黒色、青の瓦屋根の民家が十数軒、肩を寄せあっていた。


懐かしい風情がただよう山あいの村。バス停の下には、野菜が実った小さな段々畑。

冷たいが澄んだ空気。はるか遠くに、前原の市街地がかすんで見える。


高齢化がすすむなか、市では、路線バスの要望が多い。

病院。買い物・・・今日は、路線バスの白糸線と雷山線に乗った。

二時間で、田舎の小旅行。運転手さんと話し、お客さんと話し・・・。

それぞれ往復1時間くらい。乗車賃は片道570円と440円。白糸も雷山もまさに絶景!CO2削減に効果のあるクリーンエネルギーの路線バスで、地元に役立ち、産業振興もできないかしら。

自然と農業とくらしを大切にしながら。三月議会がもうすぐ始まる。


先日、高田行政区でまた火事があって、仕事の後、たずねてみた。

被災者の方々は、親戚に避難されたそうで、近所の主婦の方々が、集まっておられた。


風がなく、近所に延焼しないでよかった。

昼間は年金暮らしの年寄りばかり。

高田は災害時の避難所がないのよ。

人口は5000人もあるのに!

ぜひ、とりあげてください。


そのことを、高田のべつなところで話すと

そうなのよ。水害の時、床下浸水するのよ。

大雨の時、川を越えて、小学校や公民館に逃げろって言うの!

税金払っても、何一つ公的な施設が高田にはないのに。

中央ルートより、優先すべき政策がたくさんあると、あちこちで言われます。

そのとおりです。

火事で焼け出された人が避難する政策空き家も必要です。


今年度、税の滞納者への差し押さえ件数は昨年度の2倍のスピード。 

「差し押さえの紙に、心臓が止まるようだった。その前に、もう少し、話を聞いてほしかった」

「月に10万円の収入で、重い病気の夫と保育園児の3人暮らし。それでも月に1千円の税金を払うよう、言われた。辛かった」

そういう人たちの相談がこのところ、続いた。長年、まじめに働き、税金もきちんと払ってきたが、失業で生活が苦しくなり、家のローンや税金を滞納するケースが増えている。

収税課に聞くと、職員ひとり、700人も滞納者を受け持っていると言う。

驚いた。


職員もほんとうにたいへんだし、親身な相談ができるだろうか。

一番わるいのは、失業や病気で収入が減っても、支払猶予はないし、減免もない。

その上、2ヶ月以上税を滞納すると、14.6%のサラ金並みの高い延滞金がつく。

10万円を5年間滞納した場合、延滞金は7万円。

合計17万円の滞納に。毎月、生活が苦しく、少しずつしか返せない人は、サラ金の借金のように、滞納が減らない。

この利息は、国が決めたもの。

弱者に対する国の政治の冷たさ。納得できないのは、生活保護よりもはるかに少ない人から、税を徴収しても生存権、人権の侵害にならないという市の答弁。


集める側も、払う側も苦しむ今の税制度。

ある市の収税課に勤めていた人の話では、差し押さえや税の収納率を上げるのを職員にきそわせ、その成績で評価をされる。ストレスでウツになったそうだ。弱者には冷たい自民党政治が、市民も自治体職員も苦しめている。 


市役所は何のためにあるのか。

「税の取立てはきびしいのに、なぜ中央ルートなどに税金を湯水のように使うのか」「苦労して払った税金を、納得いかない無駄な事業に使うな」

という市民の怒りと声が、いま不況に苦しむ市民にあふれている。


暑かったですね。

でもときどき、木陰ではさわやかな風が吹いてました。


波多江校区は、行政区対抗の体育祭。

軽やかでチャーミングなバトンガールや、保育園児のダンスや鼓笛隊、高齢者のゲートボールみたいな競技、手に汗握るリレー、綱引き、ゲーム、たまいれ・・・


真夏のような炎天下で、走り回った体育委員さんや役員さんたち、おつかれさま。

ふだん会えない町内の人にも会えて、よかった。

最初から、最後まで参加して、思いがけないところで、思いがけない人に声をかけられたりして、楽しい運動会でした。


夫は、近所の役員さんに誘われて、ムカデ競争に出ました。

最後まで転ばずにゴールしたし、みなさんとのふれあいが楽しかったよう。


市のスポーツ予算が少なく合併後も市民のためのプールや体育館、運動公園など体育予算は何もない。

がんばっている役員さんや市民のために、市ができることがたくさんあるのに。

それが、市民の健康を増進し、医療費を減らして、財政効果もあるのですから。

ちなみに、わたしは輪回し(自転車のタイヤを棒で回しながら走る)に出て、結構、いい線で走れました。

「どこで練習してたんですか」と聞かれたほど。


来年が楽しみです。


JR本社の話では、工事の発注や機材準備などで、10月は見えないでしょうが、11月から見える工事が始まりますよ、ということです。


とにかく、10月からと市役所が言っていたので、そう書いてチラシを配ると「まだですか」「待ちきれない」と言う声があちこちから。


JR本社に電話して確かめました。ご安心を。


先日も22歳の青年が

「伊藤議員。ぼく、東京から帰るとき、腕の具合が悪くて、スーツケース抱えて階段を上がるのは大変だった。早く、みんなのためにエレベーターをお願いします」と。


さて、最近、急用で出張が続き、忙しかった。

さまざまな集会もあって。相談もつぎつぎ。


とにかく、ひとつひとつ・・・


ゲストブックに、書き込みがあったのに、うっかり気がつかず、申し訳ないことをしました。

学校の施設がひどいことを書いてくださったのです。

本当に、そのとおりです。


蛍光灯は暗い、カーテンはボロボロ。職員室の床は、何年も修理しないで、床一面にガムテープ。

給食室の屋根には草が生え、雨トイは泥がつまって機能していない。

プールのコンクリががさがさで、子どもが怪我をしやすい。

浄化槽が古くて、カルキを多用するため、目を傷める。

校舎の壁や天井にカビが生え汚れている。

学校現場は似たような状況です。

必要なメンテナンスをしないから、さらに老朽化がひどくなるのです。

縄跳びのなわや、ボールさえ、満足にないという声まであります。


人間ドックの補助金をけずったり、健康診断の検診料を有料にしたり、「お金がない」と、つぎつぎ福祉も後退。

生活道路や交通案全、側溝改良の予算も減り続け・・・福祉、教育をとことんけずって、「学研都市構想」の美名の下、中央ルートや産業団地の造成工事に、あるいは何億円という土地の取得にお金をつぎ込んでいる。


市は言います。「財政難だから、危険なところから改修する」と。

「美観までかまっておれない」ようです。それなら、市長室や議員控え室の床をガムテープで張りまくることができますか。


市民に見えない学校だから、平気でそんなことをするのです。

工事の実績を見てみましょう。

4月から8月までに入札した公共事業の工事は、16件。

事業名 事業費 受注業者 1、泊・カツラギ産業団地1億50万円H建設

※ 約2haの土地取得費用の4億円は、借金。事業費は、総額5億円。

あとの15件は、高田・弁坂線・曽根などの生活道路工事6件と、前原南の歩道工事、白糸の滝トイレ工事、南小の図書室エアコン、雷山小図書室エアコン、いと小図書室エアコン、長糸小給食室工事、雷山小保健室工事、いと小給食室工事、前原南の歩道工事など、全部あわせても、事業費3400万円。行政区、PTAなどの切実などの生活道路の工事な要望にもとづく工事ばかり。


必要な学校改修などの税金を食っているのは、何かが分かりますよね。

学校白書を作りましょうか。

情報をもっと寄せてください。具体的な情報を。

子どもたちの声も集めて。

市長の言う、学研都市構想が、いかに欺瞞に満ちたものかが、わかるでしょう。


1995年に労働者派遣法ができると、企業は正職員で雇わなくなり、多くの若者が、何の保障もない派遣で働かされるようになった。

正社員でも、「イヤならやめな」とばかりにサービス残業させられ、体がボロボロになってしまうケースも出ている。

娘が、せっかく大学での知識を生かして勤めたのに、毎日12時までサービス残業させられて、病気になるか、過労死するとやめさせた・・・こんな話がめずらしくない。


フリーターの平均年収は、140万円。汗して働いても食べていけない世の中はおかしい。前原市にもついに、ネットカフェなるものができた。

社会のセーフティネットからこぼれ落ち、親の援助も受けられない若者が、失業で即アパートや寮を追い出されると、ネットカフェ難民となり、さらに就職を見つけるのが困難になる。


8年前、デンマークに行った時、向こうに住む人が「この国では、学費は大学院まで無料よ。

教育費の機会均等が実現してるの。

それに、大学はいると、返さなくていい年金が月に7万出るのよ。

親元はなれて、自立せよってこと」と言った。みなびっくり。

日本では、受益者負担だ、大学行くなら金は自分で出せと、世界一学費が高い。

スエーデンなどの北欧では、資本主義社会でも、社会主義のいいところを取り入れ、医療費も学費も無料。年金も充実。

年取って、働く人は少ないと言った。ボランティアや旅行が人気があると。

日本が目ざすべきは、アメリカのような弱肉強食の軍事国家ではなく、福祉、教育を大切にする国づくりではないの。


このまえ、知り合いのおじさんに会ったら

「いとうさん、蟹工船はもう流行語になったね。タクシーの運転手さんに、景気どうね?ときいたら、『蟹工船たい』と答えたよ」と。

小林多喜二のころと変わらない労働者の苦しみ。じっと手を見る。


JR波多江駅のエレベーターの工事が、10月から始まります。


まず、ホームから上まで。

来年度は、駅舎を東に移して、エレベーターをもうひとつ正面玄関のほうへ設置します。

工事中は、大変不便をかけるでしょうが、気をつけてください。

署名に協力してくださった方々、利用者の方々、皆さん、喜んでいます。

わたしの選挙公約は「100億円の中央ルートより、波多江駅のエレベーターを!」でした。

他の公約では、市民プール、学校の老朽校舎の改善、等々・・・福祉・教育の充実です。

格差と貧困が広がる中、生活が苦しいと感じる家庭が6割近くにもなり、若者の二人に一人が非正規雇用。

みんな「政治がおかしい。二世、三世の議員でいいのか。天下りは許せない。癒着や汚職はごめん」と思い始めています。

市民のみまさんと力を合わせれば、きっと良い町になります。


朝から洋服をならべておしゃれしていた86歳の母は、敬老会を楽しみにしていた様子。

一分のすきもないほどカッコイイいでたちで、パラソルをもって

「ちよこさん、行きましょう」

普段着にエプロン姿のわたしは、ハイハイとお供。


池田行政区の会場には100人近いお年寄りが集まった。

70歳以上と言っても、みなさん、若い!行政区の役員さんたちが、いっしょうけんめい盛り上げようと準備した子どもたちの演奏やプレゼント。


お弁当をいただきながら、お酒を酌み交わす。

この10年。毎年、エプロンがけで参加して、お手伝いさせてもらっているが、役員さんたちのこまごま気のつくところと、熱心であたたかい対応にはいつも頭が下がる。

昆布と雑魚でとった生麩のおつゆは、さすが手作りの味。

とてもおいしかったし、地域の農産物を使ったようなおかずの数々は、口うるさい母も「おいしい!」「年金が減ったとよ」「波多江駅のエレベーターはどうなったとね?」「税金の使い道がおかしかばい」「いとうさん、あんた、やせたんじゃないね。健康に気をつけてや」「前原の風は、いつも楽しみに見とうよ」「あの人がお姑さんね?へえ、そうね」「このごろ、世の中おかしかね・・・」「焼酎、いっぱい!」「去年、ペースメーカー入れたとよ。医療費がねえ」・・・


みなさんといろいろな話をするいい機会。

市民の声を聞くのが、何より大切だから。

それに、楽しいんですよ。ほんとに。


それから、もうひとつ。老人会長さんが、後期高齢者医療制度になって75歳以上の高齢者の健康診断が有料になったので、市の老人クラブ連合会から前原市と議会に陳情書を出したとのお話。

拍手!

財政難といって、福祉、教育をけずって、敬老を「軽老」にしてはいけませんね。


7月22日と23日、日本共産党市議団(古川、伊藤)は、学校施設の見学に行った。


福建労の大工さんや新婦人のお母さんたちと、日本共産党の前原市議団が毎年、取り組んでいる。

老朽化した学校施設の改善をすすめ、学校施設の安全性と教育環境整備のため。

今年は東中学校と波多江小学校、加布里小学校を回った。

教育委員会を通じて、訪問をおねがいしていたので、大変丁寧に応対していただいた。

財政難の中、教育費のなかでも施設改善予算が減ってきているため、どこの学校も、また保護者からも施設改善の要望は多い。

前原市では8年前に小学校の運動会の準備をしていた児童が、老朽化した国旗掲揚の鉄のポールが倒れ、頭を直撃し、亡くなるという痛ましい事故が起きている。


安全な学校は、みんなの願いだ。


思った以上に老朽化が進んで、あそこもここも、修理が必要だと思った。

デジカメで撮った写真を後で公開しようと思う。いまパソコンの調子が悪く、うまく入らない。

とりあえず、印象的に残ったのは・・・

東中では、職員室の床を、ガムテープで貼りまくって、修理していたのには驚いた。管理棟の壁は、カビで真っ黒で「なんか昔の刑務所みたいね」という声があがったほど。

保健室も狭い。渡り廊下の天井のモルタルは、はがれている。

トイレも。今年、実施計画に大規模改修の計画があがったが、管理棟はその対象になっていない。

生徒の教室が入った棟は、改修すると言うから、トイレ、教室がはやくきれいになってほしい。市内で一番老朽化のひどい東中の後、波多江小学校に行くと、ずいぶんきれいに見えた。

波多江小学校では、トイレの悪臭がひどかった。

換気扇がついてないところだけでなく、ついているトイレも、喚起がうまくいってない状況で、息を止めてトイレに入らなければならないくらい強烈な匂いだった。


加布里小学校では、増築を繰り返した結果、また設計が子どもの生活を考えて作られなかったのか、バリアフリーどころか、階段が実に多い。

熱い給食が入った食管を運ぶ子どもたちが、運ぶのが大変。

低学年は特に、やけどなど心配すると言う。

給食室は、昔の工場のような建物で、スレートの屋根は黒くすすけて傷み、雨といは泥や草が生えて機能していなかった。

早急な改築が求められる。未来をになう子どもたちがほとんど一日すごす学校を、気持ちよく安全な環境に保つために、もっと教育予算を増額する必要がある。

夏休み中に、学校が見違えるほどきれいになれば、どんなに子どもたちが喜ぶだろう。

学校改善は、地域の大工さんやペンキ屋さんの仕事を増やし、地場産業にも役立つ。


とにかく、わずか数万円、数十万円でできる修理が、「命にかかわなない」とか「お金がない」とされないでいいはずはない。


夕べの市政懇談会には、たくさんの方がきてくださった。


「わたし、怒っているんです。物価高で、生活が苦しくなったのに、年金から引かれる住民税がすごく上がって、主人と二人、14万円もはらうんです。年金で暮らしているのに、介護保険料は高いし、今まで一生懸命働いてたくさん税金を払ってきたのに、いったい、日本はどうなっているんでしょう」と60代の女性。

続けて言うには「中央ルートとか、無駄な税金の使い道ばかりして腹が立っているのに、今月号の「広報まえばる」見たら、市に寄付してくれって書いてあるんですよ。冗談じゃないわと思って、そのことを言いたくてきました」


「中央ルートは、無駄遣いだ。市民の声をきかないこんな公共事業はやめさせよう」

「潤橋のところの国道は、狭くて危ない。市民が願う生活道路の整備を後回しにして、中央ルートを優先するのは、おかしい」


税金の無駄遣いに対する怒りは、相当なものがありました。

先日、相談にきた人は、大学生ふたりをもつ4人家族のお父さん。

課税所得基準額が210万円くらいしかないのに、38万円の国保税を請求されたたといいます。

今年は妻が体調をくずして、収入が半分以下になるのに、とても払えない。

それで「減免を」と市に訴えに行ったら「そんな制度はない」と追い返されたそうです。

貧困で困った人を助けるための国保税の「減免条例」はあるのです。しかし、それで実際に申請して助かった人はこの10年1人もいません。

減免条例があるのに「制度がない」と申請させないのは、おかしい。

第一「制度がない」とは、ウソじゃないかと怒ったAさん。

市役所で、申請用紙を出させて、もって帰りました。


困っている市民を助けるためには、税金の無駄遣いをやめさせる以外にありません。


パーキンソン病のB子さんが、近々入院します、と言ってきた。

少しずつ少しずつ具合が悪くなってきて、最近はよく転んでケガをしては通院したりしていたが、とうとう福岡市の大きな病院に入院をすすめられたようだ。

「それで…月曜日、車で病院まで送ってもらえないでしょうか?…タクシーだとすごくかかりそうで…」

病気で弱々しくなった声。話すのもつらそうだ。

「いいですよ。だれか、頼んでみましょう。

あとで電話しますね」

わたしは車の運転ができない。

だから、いろいろな人に助けてもらっている。

さっそく同じ町内のCさんが、車を出してもいいと言ってくれた。


難病の方々からの相談は、結構多い。

病気で苦しみながら、高い医療費にも苦しまねばならない場合もあり、肝臓病の方々の場合がとくにそうだ。


パーキンソン病も、患者が増えてきたから難病指定を外そうという国の動きがあり、油断できない。

今度の後期高齢者医療制度で、65歳から74歳までの重度障害者が、制度に加入しないと今まで通り、医療費の無料化を受けられないこともあるという。大変なことだ。(県の制度)

マイケル・ムーアの映画「シッコ」を思い出す。

国民の医療費が無料のヨーロッパ諸国と「国民皆保険制度」のないアメリカの医療の悲惨な実態と。

すくなくとも医療費は、すべての人に無料であるほうが、国民はしあわせだと思う。


ところが、しばらくしてB子さんが、電話してきた。

「離れて暮らしている息子が…、入院のことを話したら、仕事を工面して病院まで送ってくれるって…いうんです…」

「あら、よかったですねえ!」とわたし。

あまり交流のなかった息子さんのやさしい言葉。

その思いやりに、B子さんの声も心なしかはずんでいたように思う。


老人ホームのMさんが、息をはずませながら電話してきた。数日前のこと。


障害者施設に引っ越したA子さんのところへ、Jさんの車で様子を見に行ったという。

「まあ、にこにこ、にこにこ、ほんとにうれしそうにしてねえ。部屋を見せてもらったら、一人部屋でいい部屋!Jさんがコタツをあげたいと言ったら、社会福祉協議会の人が取りに来て運んでくれた。A子ちゃんもよろこんであったよ。伊藤さん、ありがとう」

「いいえ。MさんとJさんの熱意のおかげですよ…」

MさんとJさんは、80歳ちかい。

たまたま倉庫暮らしのA子さんと知り合い、彼女から「助けて」と頼まれ、私のところに連れてきた。(ブログ「寒波の中,A子さん、障害者施設に引っ越す」参照)

「あんな生活を3年も…。戦争を体験したあたしたちでも、がまんできない。なんとかしてあげて」と言って。

A子さんと面会した後、4,5日して、また携帯に電話がなった。

「今日も寒かったから、様子をJさんと見に行ったとです。火の気のないところで、かわいそかですよ。A子ちゃんは犬の散歩の仕事をして、一日500円もらいよるでしょう。犬の飼い主の人が言ってましたよ。寒い日に、犬と抱き合って寝ていたこともあったって。急いでなんとかならんですか」

「社協と市役所と話して、施設の入所のため、障害者認定を急いでしてもらうよう、頼んでいるんですが。・・・わかりました。すぐにどこか保護してもらうよう、市のえらい人に頼みにいきましょう」

「市長ですか?」

「いえ。福祉の一番えらい人です」


翌日、A子さんとMさん、Jさんと4人で、民生部長に面会に行った。(部長室で)

「早く施設に入りたい。今のところは、早く出たい」とA子さん。

「部長さん。一度、見てみらんですか?どんなところに住んでいるか。かわいそうでたまらんですよ」と、Mさん。

「今まで健康だったからよかったけど、もし、あんなところで倒れたりしていたら、大変なことになっていたでしょう。いま施設入所を頼んでいますが、待機者がいるのですぐに入所できないようです。施設に入所できるまで、どこか住むところはないでしょうか。寒さがきびしくて、夜、公園のトイレに行ったりするのは、ほんとにつらいと思いますよ」と私。

部長は、「施設入所まで住むところが必要、いうことですね」といって、

担当職員とも話をしながら、さっそく庁内の各部署にてきぱきと電話をし、市営住宅や県営住宅の空き状況や、老人施設の状況を調べ始めた。


一般職員では、縦割り行政の中で限界があって、どうしても対応が遅くなってしまうことがあるが、市の幹部となるとさすがに市役所全体が動いている感じ。

私たちの前で、いろんな職員が出たり入ったり、30分ほど忙しい時間が過ぎた。


しかし、公営住宅はどこも空いていなかった。

老人施設は若すぎて入れない。

色々あったが、最終的には、隣町のグループホームがひとつ空いているということで、私とA子さんと職員とMさん、Jさんが出かけて行って、なんとか入所にこぎつけた。

とにかく、このままほっとけないというMさんとJさんの熱意が、A子さんを救ったのは間違いない。

二人は、今ではA子さんの実の親のようだ。


「どうなんですか?前原市の学校給食でも使っているんですか、中国産の加工食品」

若いお母さんが、心配して電話かけてきた。


教育委員会に聞くと、昨年の5月ごろ、学校給食安全会を通じて中華ちまきを利用した。その一件だけという。

「安全に問題ないとのことです・・・」

市の小学校は自校直営で、農家と協力して地産地消の給食を心がけている。

学校給食の評判は大変よい。

ハンバーグでも、コロッケでも、カレールーでも、とにかく手作りというのが、すごい。

うちのご飯より、学校のご飯がおいしいという子供たち。

「中学校給食も、センター方式ではなく、自校直営で」と2万も署名集めたんでしょ。

センター計画を打ち破ってよかったですね」と別なおかあさん。

きのうの西日本新聞によると、ある給食センターでは「(日常的に、)中国産の加工品を使っている」ようで困惑していた。


ところで食料の6割以上を輸入に頼る「輸入大国日本」で、輸入食品の検査はわずか10%。9割は、無検査。

しかも、加工食品は手つかずの状況。

全国の港や空港の検疫所に配置されている食品衛生監視員は、わずか334人。

だから200万件の輸入食品の届けがあっても、残留農薬の検査は、2万6400件。

1割しか調べられない。

まずは3000人体制にして、検査率を7割以上にあげること。

食品の安全、国民の健康を守るために、必要な公務員。(300億円かかるようだが、自衛隊員は、24万人もいる)

政府の遅きに失した対応や、安全チェック体制の欠陥があらわになった。


ううっ、寒い!

冷凍庫の中にいるような厳しい寒さの中を、さっき自転車で帰ってきた。


もう夜の10時すぎ。

今日の昼間、知的障害のあるA子さんは、3年間住んだプレハブの倉庫を出て、隣町の施設に引っ越した。

社協の職員さんや親類が手伝ってくれたようで、ほんとによかった。

それにしても、火の気のないわずか二畳の物置で、よく3年間がまんできたね。

「あたしなら、二日でまいってしまうよ」と、彼女を私のところへ連れてきた人たちが言った。

ちょうど1週間前。寒い雨が降り続く日の朝、三人の市民に連れられてきた彼女は、障害者手帳を見せてから、今いる倉庫を出て施設に入りたいといった。

「トイレはどうしてたんですか」と聞くと、くったくのない笑顔で「公園で」「お風呂は?」「(電車で15分の隣町の)○○湯に週2,3回行ってました」


身内のいるアパ―トに帰りたくない。

だからそこをでて倉庫暮しを始めたが、さすがに3年間の倉庫暮しに疲れたようで、なんとかここを出たいと思った。

自分で不動産屋を回ってアパートを探したが、保証人のなり手がいない。

やっぱり施設にいれてもらうしかない、と思いつめ…。


「あなたは、身ぎれいにして小さな仕事見つけては一生懸命働いている。立派よ。それに根が楽天的でしょ。たんたんと笑顔で涙を見せないから、つらく見えない。障害があっても、周りの人が手を差し伸べにくかったのかもしれないね。でも、これ以上、あそこには住み続けられない、助けてほしいとはっきり言いましょう。そうすれば、きっとわかってくれるよ」


これまで彼女に関わってきた市の職員や社会福祉協議会の職員にも話して、行き先を見つけてもらうよう頼んだ。

直接担当していた人たちも心配して、どうすれば一番いいのかを考えてあったようだ。


とにかく、たくさんの人の善意のおかで、なんとか民間のグループホームに入ることになった。

いろいろ事情もある中、引き受けてくださった施設には、感謝感謝である。(軽度の障害になると、認定が下りず、施設に入れない場合もあるから)

引っ越しが決まった日。気丈で明るい彼女が、帰りの車の中で顔をそむけるように涙を拭いた。

やはり、これまでの暮しは耐え難かったのだろう。

運のいいことに、彼女の周りにはいい人がいっぱいいる。

ひとつひとつ相談して、解決しながら、楽しく生き生き暮らしてほしい。

それにしても、家庭にも通常の施設にも居場所のない障害者はどうしたらいいのだろう?

親なきあとは?憲法に保障された基本的人権の尊重という言葉が胸に迫る。

すべての障害者が、人間らしい文化的な生活ができるように、多くの人が努力している。

その願いがかなうように。その善意が報われるように。


「審議会 答えはすでに決まってる」(東京 嗤う人)

うまいねえ!

今朝の毎日新聞の川柳コーナーみて、笑ってしまった。


きのうの「1市2町の合併協議会」の第1回会合。

「なるほど」と思ういろんな意見が二丈町の委員からだされたが、司会する会長(前原市長)は、「議会で決まったこと」「諸般の事情でこうなった」「これでスタートしたい」・・・と言うばかり。

納得いかない二丈の委員さんたち。意見は聞くだけ。

提案どおりにしますばい…という協議会でいいのかあ?

基幹産業は農業と言いながら、農業者や漁業従事者が一人も委員に入ってない。

それでいいのか?

県の合併支援室の職員が委員になっている。

合併推進の人が委員として評決権を持つのは、いかがか。

アドバイザーでいいのではないか? 

しかも糸島1市2町に住所がない委員が評決権をもつのもおかしいのでは?


2010年、1月1日付で合併とのスケジュールだが、十分な審議が保障されるのか。(国の財政支援さうが受けられうよう、合併を急ぐというが)


カネがもらえるから合併するのではない。

二丈町は住民投票をする。

住民への十分な説明責任を果たせるようにしたい。・・・

隣に二丈町在住の女性がいたが、ふんふん、そうそうとうなずいて聞いていた。

きのう熱心に発言したのは、二丈町、志摩町の委員さん数名だけだった。

意見が出ず、議事がスムーズに運べば、合併推進派の前原市長は

「ご協力ありがとうございます」となろう。

しかし町の将来を決める大事な会議なんだから、けんけんがくがく、活発な議論があたりまえでは?


最後に、委員の報酬は4700円、費用弁償が2200円。税金引かれて合計6650円が振り込まれると報告があった。

「ええっ! 1時間半の会議で、6650円ももらうの? 

そんなにもらったら、反対意見はいいにくいよねえ」と別な女性。

「時間給3000円? 市民感覚とちがうわ」

「お金がないから合併するというのに、行政のすることは信じられん…」

昨日の会議に、市長、部長、課長らたくさんの市の幹部が出席してた。

すごい人件費が合併推進につぎ込まれるんだ。

福祉や教育分野は、人がどんどん減らされているのに。


12月19日の「しんぶん赤旗」に、うれしいニュース。

トヨタ系の部品メーカーで「偽装請負」の低賃金労働をさせられていた青年たちが立ち上がり、ついに14人の正社員化を勝ち取った。

カラー写真の若者たちの笑顔がかがやいている。

日本共産党は、『偽装請負』を国会で取り上げ、これらの運動を支援してきた。

働いても、生活保護以下の生活しかできないワーキングプア。


働かないと食べていけないわずかな年金。

まじめな青年が保険も年金も払えない低賃金。

薬害肝炎でたたかう女性たちの涙。大金持ちや大企業に減税し、庶民には増税。

アメリカ言いなりの軍事費。沖縄の怒りの十一万人集会。

自衛隊のイラク撤退! 


激動の2007年もあとわずか。

来年こそ、よい年に!


第8回・中央ルート反対!

市役所前の座り込み宣伝行動は、1月23日(水)8時から半まで。


12月議会で、18年度の一般会計決算の認定に、日本共産党以外すべての議員が、まったく意見を言わず賛成。

「学校はボロボロ、街灯は少ない。税金、公共料金は高い。福祉・教育けずり、中央ルートは推進。こんな市長の税金の使い道にだまって賛成してよいの? 一年前の18年の市議選で、『市政を変える!』と訴えた議員はどこに?…」


1月9日から、東中に続いて西中学校、前原中学校でも自校方式の給食がいよいよはじまる!

よかったねえ!


11年前、はじめて新婦人前原班で集めた「自校直営の中学校給食実現を求める署名」は、およそ3000筆。

その後、議員になってから、お母さんたちと二年かかって2万筆!あつめた。


学校給食を愛する市民パワーが、センター給食を打ち破って、自校方式を実現したんだ。


「給食をひとくち食べればパラダイス」


波多江小学校の子どもがつくったステキな句。

ハンバーグ、カレールー、コロッケ、他市の学校なら冷凍食品ですますところを、前原市の調理師は、熟練した技術で手造りし、温かくおいしい給食をつくり続けてきた。

残采率は、わずか数%台。

市の調理師は、給食ニュースを発行し、食の教育の一環をになってきた。

夜も月に1回、野菜の生産者との会合に出席し、地産地消の学校給食を進め、産業振興にも一役買ってきた。

給食からでる生ゴミを堆肥化し、野菜を育て、PTAのバザーには日曜日でも参加して、地域にも貢献してきた。

1月9日から始まる中学校給食が、民間委託になったのは、ほんとうに残念。

だからこそ、2千300食の中学校給食を委託された会社の技術力、経験、実績はどうなのか?社員の人件費は?つぎつぎ発覚する食の偽装、もうかれば何でもするという食品産業の多いこと。

育ち盛りの中学生の健康と成長を保障する安心・安全の給食となるよう、12日の議会で質問する。


「あのう、来年、国保税はどれだけになるんか、調べてほしいちゃけど・・・」

青年が電話してきた。

いま、両親と自分で国保税に加入しているが、来年から、後期高齢者医療制度がはじまり、父と母はそれに移行するので、自分ひとりで国保に加入しなければならなくなる。


すこし障害があるという彼は、年収100万円程度。所得割りはゼロだが、平等割25500円と均等割28400円がかかって、53900円となる。

それを聞いて「あっちゃあ!」と声を上げ

「ワーキングプアのおれにはこたえるなあ」

「しかも市は毎年、基準外繰入金を減らしているから、来年また国保税が上がるかもしれないのよ」と言うと

ため息をついて「底辺で暮らしているものには、ほんと暮らしにくい。防衛省の天下りや癒着、あのゴルフ接待?頭にくる」と彼。


生活が苦しく、ストーブつけるのをがまんして、暮らしているらしい。

両親も来年からの後期高齢者医療保険料を心配している。

福岡県は全国で一番、保険料が高かった。「調べて連絡する」と私。


× × × ×今日は、派遣で働いている青年からも電話が来た。

親の病気のことで、相談にのってほしいとのことだった。

きょう、福岡市で、日本共産党の市議会議員にあったら、「福岡市の国保税引き下げ署名は、ついに13万筆を越えた」という。

さまざまな感動的ドラマが生まれているようだ。政治を動かすのは、国民の声。

いよいよ、12日は、一般質問。

1時間があっという間だが、全力で市政をただすために、がんばろう。

1時から、わたし伊藤、2時から古川議員の予定です。


「前原は、市なのに市民プールも運動公園も体育館も本格的な図書館もない!」

「パチンコ屋ばかり。夏休みに子どもの行く市民プールがあったら!」


市としてあるべき公共施設がないから、市民の不満は高い。

その公共施設を建てる目的で、6億円の基金を積み立てたが、その金を過去の公共事業の借金返済にあてる条例が、12月議会に出ている。


まず2億円くずすというけど、それじゃ基金は3年でなくなってしまう。

ある市民集会でその話をすると

「市民プールや運動公園をつくる気は、市長にはないんだ。腹たつね」

「引っ越してくるまで、文化スポーツ施設がろくにないなんて知らなかった。失敗したねって、夫と話してる」・・・


9月議会では、売れるかどうかわからない産業団地の造成のために、土地開発公社に6億円の出費を決め、120億円にふくれあがった中央ルート建設も、借金をして億単位の税金投入に。

土木事業には、湯水のように税金をつぎこむ。そ

の一方、福祉、教育関係の仕事は、つぎつぎ民間委託。

市民の願いを踏みにじり、借金を重ねる市政。

明日は条例等の質疑をする本会議です。

日本共産党議員団の一般質問は、伊藤千代子 12日(水)午後1時くらいから

古川忠正 12日(水)午後2時くらいから


前原東中学校では、築十年過ぎたくらいで雨漏り、電気配線の異常などが始まり、私が役員をしていた10年前には、築15年で、先生やPTAから「老朽化」を理由に「全面改築」の要望が出ていた。 


しかしコンクリートの建物なら、メンテナンスさえきちんとすれば、50年は使える。

実際、国は、前面改築する場合、築50年経たないと、補助金を出さない。

なぜ前原の学校は、こんなにも老朽化が早いのか? 


6年ほど前、富山県小矢部市の中学校を視察したとき、築20年くらいなのに非常に頑丈で、建物がしっかりしているのに驚いた。

この違いはどこにある? 

数十億もの税金を使う公共施設は、市民の貴重な財産。同じお金をかけて、きちんとした公共建築物をつくるかどうかは、市の財政に大きな影響をあたえる。 


あの耐震偽装事件では、耐震基準に満たない欠陥マンションを買った人たちが、深刻な被害にあった。

国が、建築確認を民間委託したのが、大きな問題で、建築業者と検査する会社が利害関係があったり、関連会社だったりして、きびしい検査ができていなかった。 


さきほどの小矢部市の学校では、きちんと施工するよう、市は、しばしば建築現場を見に行っていたそうだ。

いいかげんな建築は許さないぞという建築士の資格をもつ市長の姿勢もあった。 


ところが前原市は、市が施工検査をするのは、建物が建ち終わってから、竣工検査をするだけ。

つまり、最後に外から見るだけで、肝心の建築とちゅうの施工検査は、設計会社に任せているのだ。 

ある建築業社は言う。

「同じ市内で商売している設計会社と建築会社は、お互いに客を紹介しあう、言わば持ちつもたれつの関係。きびしい施工検査なんてできませんよ」 

手抜きの公共事業をされたら、ぼう大な税金の無駄遣いになる。

適正な施工を確保するためには、きびしい検査体制が必要だ。

年間何十億の工事がきちんと検査されれば、よい建物が建ち、大きな税金の節約になる。

だから、公共建築物の施工管理は、市が直接、検査するシステムに変えるべきと思う。


大館市などでは、契約検査課が、丸投げのような重大な違反を防止するため、きびしい「施工管理」をしている。 

現に、子育て支援センターの建築において、設計会社は実に簡単な建築業者の虚偽を、工事終了まで見抜けなかった…。(続く)


あごら福祉まつりのバザーは、安くて美味過ぎる。柏ご飯、おでん、ぜんざい、蒸しパンを食べたけど、思わず、感嘆符!

障害者の作業所の仲間たちや、NPOボランティアの人たちが手作りの品々は、どれもこれもため息の出るようなすばらしいできばえ。

なんでこんなにおいしいの?

「心がこもっているからよ」と笑顔。

縫い物でも、小物でも、手間がかかっているのに、この安さ。

「いいのいいの。みなさんが喜んで買ってくだされば」舞台では、手話サークルの人たちが、手話で元気にサザエさんを歌っていた。

善意と笑顔に満ちたまつり。


「二十年、このボランティアをしているの」

「いまから子どもたちに読み聞かせが始まりますよ」

「ハーブクッキィどうです?」

「老人施設に慰問に行って、マッサージしてあげるんですよ」

「着物でつくったエプロン、しゃれてるでしょう?」

「布や木のおもちゃは、ぬくもりがあっていいよねえ」

「市がコラボをつくってNPOの支援を始めたから、活動しやすくなったですよ」・・・

私の着ているオレンジのベストも、何年か前、障害者作業所で着物からつくってもらった品。

作者に会うと「あらまだ着てくれてたの?ありがとう。よく似合うよ」子どもたちが、お年寄りが、さまざまな障害を持つ人たちが、今日という日は、市民もいっしょに歌い、踊り、食べ、楽しんだ。


帰ってから、手づくりパンフを見たら、「やさしさの風をあなたに」~あごらがお届けするふれあいの一日~とあった。

来年はもっと広がれ、福祉の輪。自立支援法に負けないで。


昼、商工会青年部、女性部の40周年杵式典へ。

かつてなく中小企業の経営が大変な中で、それを乗り越え、飛躍しようという気概に満ちた式典だった。

融資のこと、国保税のこと、公共事業のこと、まちづくり。

ともに議論する機会があったらいいねと思った。

「伊都美術館で絵手紙展をしてるから、みてください」と声をかけられていたので、帰りに寄る。

目からウロコとはこのこと?

みなさん、たいした芸術家です。公民館のサークルとは思えない。

大胆で奔放ではみ出しそうな太い字。

明るく懐かしい色使い。

「もったいないとありがとうが口ぐせ・・・」というお母さんのことを書かれた大きな絵手紙には、思わず涙ぐんでしまった。

謙虚で控えめで、働き者のお母さんが、そこに立っているかのようで。


夜、何軒かたずねると、防衛庁のゆちゃくのことで話がもりあがった。

軍需産業上位15社に防衛賞の天下り475人とは!受注7割が自民に多額の献金と。(今朝の赤旗しんぶん)

庶民のくらしの大変さからみると、あまりにひどすぎる。


白鳩保育園のバザーに行ったら、若いお母さんたちが

「うちの子、来年、卒園なんです」

「学童に預けようと思ってるけど、土曜日はあいてないんでしょう?心配で…」と口々に。


「喜んで! 来年度から、土曜日も開所するようになったのよ」

「えっ、ほんとうですか?」

「3年位前、請願を出したでしょう。あの時は、他の議員たちが反対してダメだったけど、市民の願いを無視できなかったのよ。よかったわね」

「前原の風に書いてくださいよ。みんな知らないから・・・」


ただ、市が直接運営する形態から、指定管理者制度に変わるため、働く指導員さんの労働条件や、保育の安全面を今後、気をつけて見ていかなければ。


中学校の給食も、いよいよ来年度から全中学校で開始される。

毎夜、あちこちで集まり、自校直営の給食実現をもとめ、署名に歩いたのを思い出す。


結局、自校方式の民間委託になったが、どんな会社に民間委託されるか、それが問題。


「いとうさん、手を振ったのに、シカトしたわね。どうしたのよ」

「あっ、ごめん。最近、ストレスと眼精疲労で視力が落ちて、人の顔がよく見えないのよ。」

「メガネを買い換えれば、すむじゃない」

「うーん。これ以上強くすると、頭がいたくなっちゃうでしょ。パソコン、見るのも苦になるのよ。」

「仕事減らしな!」


地域でわたしが知っている薬害肝炎の被害者のみなさん。

裁判の支援に通っているご夫婦もある。

先日のテレビのニュース「厚生労働省」が、薬害肝炎被害者の名簿を倉庫に置きっぱなしにしていた…

裁判をたたかっている女性が、涙を流しながら抗議していて、胸を打たれた。

不当なことはたくさんあるけど、ストレスに負けずに、たたかい続けよう。


さっき、ある老婦人と道で会話。

ゴミ置き場にゴミ出しにいくとちゅう、水路に落ちて大怪我をした。

それ以来、足が悪くて病院通い。外出は電動車いす。

「年寄り夫婦や障害者には、ゴミ捨て場まではきつい…。

これがストレスよ」と。

100メートル以上、離れたごみステーションまでもって行くところもある。

市民から上記のような要望があれば、戸別収集で、家の前に置いても収集できるように、サービスをすべきなのです。

なぜなら、そもそも、ゴミ収集は、一戸ごとの収集代金を業者に払っているのだから。

年間3億円ものばく大な収集料金を。


稲刈り終わった田んぼの前に,Aさんのうちがある。

トラクターがあったので立ち寄ると、真っ黒に日焼けしたAさんが「ちょっと茶でも飲まんですか」と言って、コーヒーを入れてくれた。


米価が安くて、いつまで米作りができるかという話になった。

子どもも後をつぐ気はないらしい。

農民新聞に、米農家の自給が256円とかいてあったけど、これでは日本の農業がすたれて、自給率がおちるはず。

「園芸に切り替えても、うまくいくかわからない。せめて福岡市並の補助金があったら…」

「トーモロコシなんかの家畜肥料が、バイオエネルギーの需要のために、値段があがって、酪農かも大変」と、いろんな話になった。


真っ黒に日焼けして、汗だくに働くひとが、安心して暮らせるような農政にしないと、環境も水も山も守れない。

「開発で、土地が高く売れたらいいと思っている百姓ばかりじゃなかとです。こげん働いても、農業で暮らせない今の政治が悪かとです」


12月議会は、農業問題と、ゴミの問題をとりあげよう。


きのう、志摩町で一市二町の障がい者の運動会が開かれ、私も飛び入りでいっしょに玉入れをしたり「お茶しましょ」の競技に参加して、とても楽しかった。


車イスの人も、知的障害のある人も、聴覚障害の人も…その他さまざまな障害をもつ人たちが、一同に会して青空のもと、ゆっくり、のんびり協議しながら、笑顔で交流した。

バザーも、てづくりのかりんとうでも、カレーでも、ケーキやクッキーなどのお菓子でも、とにかく安いのに、心がこもってほんとにおいしい。

すごく得をした気分になる。


「いとうちよこさん、でしょ?」と20代の女の子が、にっこり笑顔で声をかけてきた。

「あら、どうして私の名前知ってるの?」と聞くと、

「だって、ずっとまえ、パン屋のさぎょうしょにいたとき、よくきてくれてた、おぼえてるもん…」と。

うれしかったね!


市や町の福祉関係の職員や、学校の先生たち、保護者やボランティアの人たちが、生き生きと手伝っているようすは、気持ちがよかった。

願わくば、もっと福祉予算をふやして、障害者が元気の出る町に!


昼からは、午後2時と夜7時に、「日本の青空」の映画が伊都文化会館であったので、事務局の手伝いに行った。

これも、楽しかった。夜の部は、娘もいっしょに映画を見た。

日本国憲法9条の成り立ちについて、戦争の悲惨さについて、少しは学んでくれたかな。

チケットを一生けんめい売って、映画の成功にがんばったみなさん。おつかれさま。


さて、今日は、あさから波多江校区の運動会。

笑顔や歓声が天まで届くような、これも楽しい運動会だった。準備の役員さんたち、ほんとにごくろうさま。

自転車のタイヤのレールで輪まわしする競技にでたけど、後半、調子付いて全力疾走した。


きのうと今日は、たくさんの市民と交流できて、ほんとに楽しかった。

ビラつくりで、頭やら肩やら首やら、凝ってくたびれていたのが、さっぱりして、きょうはとてもいい気分。


さあ、明日からもがんばりましょ!


救急車の行き先…

2007年10月12日

急に容態が悪くなった知人が、救急病院に行くのを見送って、さきほど帰ってきた。

かかっていた福岡市の大きな病院が、ベッドがないと受け入れなかったため、希望の病院へは行けなかった。心配だ。

診療拒否で、たらい回しにされる患者の問題が、マスコミでも問題になっている。

急に具合が悪くなっても、安心できる医療体制にしてほしい。


先日、視察に行った栃木県の小山市(人口15万人)で、市立病院が市民の信頼を得ており、「救急車に乗せられたら、市立病院へ行ってくださいと市民が頼むほどです」と、職員が胸をはったのを思い出す。


「赤字なんですが、市民の命には代えられません」…岩手県の葛巻町は、人口が一万もないのに、町立病院が住民の命を守っていた。


人口の多少にかかわらず、「住民の命とくらし」を守る政策を優先すること。それが大切なことだと思う。

さきほどの糸島の救急隊員(3人)は、夜中のことながら、きびきびと真剣に対応してくださった。

早く元気になって、帰ってきて!


○「ねえ、いとうさん。福田と麻生とどっちがいいと思う?」

ビルで掃除のパートをしている高齢の女性が声をかけてきた。

そうですねえ。二人とも自民党ですから。…奥さん、いくつですか?

「72よ。どうして?」

いま医療費は、何割負担です?

「1割よ。69までは3割だったけど、1割になってほっとしてるとよ」

それが来年の四月から、70歳から74歳までは、2割になるんですよ。

「えっ、ホントね? 困るねえ。二倍になるんやから。糖尿と目の病気といろいろあるけんねえ」

自民党と公明党が、強行採決で決めたんですよ。総裁の顔が変わっても、こういう政策は変わらないということですよ。それに75歳以上は、高齢者医療の保険料を、年金から天引きするというんですから。

「ほんとやねえ。体がきついけん、そろそろ仕事やめたいばってん、やめられんねえ」


○「ああ、いいとこで会った!電話で話をきいてもらおうと思いよったとよ」

天神から電車に乗ろうとしていたら、顔見知りの奥さんが駆け寄ってきた。

「息子が警察のお世話になったと。初犯やけん、起訴はされんかったばってん、どうつきあったらよかろうかと悩んでたんよ…」

乗客の少ない電車の中で、ゆっくり話を聞いていると、だんだん、顔が明るくなった。非行の子どもと向き合い、その更正に力をつくしている親の会を紹介して別れた。

若者が使い捨てにされ、年金も保険もない職場で長時間労働を強いられている。将来の夢や希望を語れるような、雇用対策が必要だと思う。


○「この先、どうすれば?…」はじめて電話をかけてきた女性は、涙声で言った。

「娘が仕事先でいじめにあって、ひきこもりになったんです。もう2,3年も。病院にもかかってますけど、将来が心配で…」

いろいろな人の、ときには名前さえ知らない市民の方の話を聞きながら、みなさん、幸せになってほしいとつくづく思う。

その手伝いをするのが、私たち、議員の仕事。

この生きがたい世の中を、励ましあって、知恵出し合って、少しでもすみよくしていきたいもの。


最近、マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」の感想をたくさんの人から聞いた。

アメリカの医療のひどさがよくわかり、医療費無料の国々との対比で、人間らしい国とはどんな国か?を考えさせられるようだ。


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